http://www.asyura2.com/15/senkyo198/msg/340.html
Tweet |
インタビューに答える村山富市元首相
村山富市元首相「追い詰められれば自民も変わる」
http://www.nikkansports.com/general/news/1580428.html
2015年12月18日9時59分 日刊スポーツ
戦後70年の今年は日本にとって、安全保障関連法の成立で、国の重要政策が変わるターニングポイントになった。政治は「安倍1強」が続き、野党結集の動きは、まだ不透明だ。2015年の年の瀬に、日刊スポーツは「ニコニコ」と共同で「政界レジェンド」のご意見番たちに話を聞いた。第1回は、村山富市元首相(91)。
−臨時国会も開かれなかった。最近の安倍内閣の実態を大分から、どう見ているか
村山氏 安保関連法は、あれだけ国民の関心を高めていたのに、安倍総理自らが、国民にまだ知られていないといいながら、強行採決した。あれだけ法律学者が違憲と断定したのに。臨時国会も開かなかった。国会の動向や国民の意向を無視している。良くないんじゃないですか。
−戦後70年の年に、安倍政権だった流れに、歯がゆい思いがあったのですか
村山氏 自分が総理になったから(談話を)変えなきゃいかんという、背景と要因がよく分からない。自分の政治信念で替えるなら、正直に、今まで(の談話は)誤っていたと言えばいいが、個人的な意見は明らかにしていない。第1次内閣の時、外交問題が絡むからと靖国神社には参拝しなかった。第2次内閣になり、あいさつの中で、前回の総理時代に参らなかったのは痛恨の極みだと話していた。そう考えると、安倍さんは国民の意思や世界情勢を配慮する前に自分の考え、意思をどう貫くかに、自分の政治信条、立場があるのではないか。自分の意思に反しても、国民の意思や世界情勢を優先して判断すべきと、僕は思う。
−村山さんが考える国のリーダーとは
村山氏 安倍さんも一生懸命やっているとは思うが、自分の政治信条を根にすえ、生かすためにやろうと考えているから、無理があるのではないか
−村山さんが総理になった時は、自社さ政権。本来組むことはない自民党と組んだ。いきさつを教えてほしい
村山氏 私が総理になることは、論外の話だった。断り続けたが、僕自身の政治経験の中では、過渡的にこういう政権が生まれるのはあり得ることだと思う。ちょうど戦後50年の節目だったが、歴史的な1つの役割があるんじゃないかと。自民党、社会党だけでもできなかった。これまで争った政党が一緒になり、話し合い、1つの過渡的役割として政治の軌道を変えていくということは、あってもいいのではないかと。
長居は無用で、役割を果たせば、この内閣は終わり。社会党の政策を生かすことは抵抗があるからできないし、自民党もできない。譲り合うしかなかった。今までの政治の行き過ぎと是正が絡み合うことが、できればいいと思った。
−当時の自民党の幹部も、分かっていたのか
村山氏 分かっていたと思う。ああいう状況では、それぞれの党の政策を実現することはできない。保守、革新が持つ良いところを出し合い、合意点を見いだしていければいい。ああいう政権だったから、話し合いで解決できた法案もある。
−野党再編も、時代の中ではあり得るものか
村山氏 政治状況の変化の中でそれぞれが考えていること。こういう意見がどんどん出るのは、今の現象としてはいいことではないか。
−今の政権に、自社さ政権時代の自民党のような譲り合いの気持ちはあるか
村山氏 譲り合わないとできないこともあるが、譲り合いにも限度はある。共産党が、反自民、安保反対の連合政権樹立を打ち出したが、伝統的に保守の中には共産党への嫌悪感がある。そこまで踏み込むべきではない。個々の選挙区でお互いに協力し合って、自民党の票を減らすならいいが、その先に連立政権をつくるというのは、長い歴史の中では保守には抵抗がある。そこまで踏み込まず、今の状況では自民党の票を減らし、政権交代に焦点を絞り、選挙協力をする。今は無理があるのではないか
−共産党は踏み込みすぎでしょうか?
村山氏 客観的に見て、難しいと思った。自民党政権を倒すことに焦点を置き、選挙後のことはその時に話すということなら。
−自民党の体質、政治家全体の質は変わったのでしょうか
村山氏 自社さ政権をつくった時の河野(洋平)さん、野中(広務)さん、亀井(静香)さんら強者は、発言権があったし、ある程度、党内でも影響力があった。今は。そういう人がいない。しかも、小選挙区制で公認権利は党が握っている。党に逆らったら公認されないという心配がある。黙して語らず。面従腹背だね。政党助成金も、党が握っている。資金と公認権で縛られ、身動きができない。ものが言えない状況ではないか。自民党の中でも、これでいいのかという話が出てくれば、動きが出てくる。あとは国民の世論がどう動いていくかだ。野党の動きも絡んで、自民党が追い詰められていけば、変わっていくと思う。
−声を出さないと、国民は反応しない
村山氏 今回の安保法を見ていると、以前とは違う。若い人とも話したが、「安保闘争」の時は、労働組合が動員し、幕が閉まれば収まったが、今回はそうはいかない。そういう背景がない。今の政治の動向や総理の発言を聞き、「これでいいのか、日本や、我々の将来はどうなるのか」と心配した学生の皆さんが、お互いに声を掛け合った。そういう運動をみて、自分の意思で集まってきている。僕は、強行採決で法案が通ったからと言って、収まる問題ではないと思う。参院選にも衆院選にも影響すると思うし、政治を変える1つの大きな力になるのではないか。日本の社会は、大なり小なり長いものに巻かれ、選挙をしても何も変わらないということでこれまではきたが、この機会に本当の意味で国民が政治を変えるのだという選挙が行われれば、日本の民主主義は大きく変わると思う。(取材=政治ジャーナリスト・角谷浩一、中山知子)
◆村山富市(むらやま・とみいち)1924年(大13)、大分市生まれ。明大専門部卒。大分市議、県議を経て72年に衆院初当選。93年社会党委員長就任。94年4月に自民、さきがけとの連立政権で第81代内閣総理大臣に就任。96年1月に退任し、00年6月、政界引退。当選回数は8回。現在は社民党名誉党首。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK198掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。