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死刑を執行された二人のうち若林一行元死刑囚は、「岩手県洋野町母娘強盗殺人事件」(06年7月発生)で有罪となり死刑が確定した。
しかし、この死刑判決は、冤罪とまでは言わないとしても、事実の認定を誤ったうえで出された可能性が高いと考えている。
(若林さんの車が現場のある集落で目撃されており、その車から犯行に使われた軍手など遺留品が見つかったことが彼を有罪とする決定的な証拠になったと推測)
犯人(若林さん)は、たんにカネ目当ての窃盗目的で侵入していながら、時間差をおいて(わざわざ1時間ほど居続けたことになる)母と娘の二人を殺害し、二人の遺体を運び出し山林に遺棄するという“合理性”に欠けた動きをしている。
(犯行に時間をかければかけるほど誰かに見られ捕まってしまう危険性が増す。カネ目的(+強姦)なら、いきがかりで殺してしまったとしても、わざわざ遺体を運び出す必要はない。さっさと現場から離れるのが常道。しかも、本当に単独での犯行なら、二つの遺体を運び出す行為には大変な手間暇と労苦を求められる)
さらに、犯行の目的が金目当てとされていながら室内を物色したあとさえなく(庭に女性用の下着二三枚が散乱)、当初は不思議な失踪事件と考えられ死後3日も犯行が発覚しなかったことからわかるように、争った形跡もなく、二人の遺体が運び出されたあとの被害者自宅は戸締りがきちんとされていたという奇妙な(判決で認定された内容にそぐわない)事件なのである。(二人が通勤に使っていた乗用車にも鍵がかかっていた)
とにかく、事件の経緯から考えると、若林さんが事件に関わっていて有罪だとしても、単独犯ではない可能性が高い。
また、金目当てで侵入し途中で性欲がたぎり強姦に及んだというような“筋書き”が通用するような事件でもない。
死刑を執行された若林さんは、一審では犯行を認めたが、弁護士が代わった控訴審では一転犯行を否認するようになった。(知り合いでもあるやくざとつながりがある産廃グループに事件にかかわる遺留品が見つかった自分の自動車を貸したと供述)
警察や検察が捜査したものをベースとする(集めた証拠も恣意的に選別され出される)刑事裁判に一般国民が裁判員として参加する制度は、本来は、裁判官・検察・警察といった国家機関が負わなければならない冤罪責任を一般国民に転嫁する危険なものだと思っている。
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裁判員裁判で判決の死刑囚 初の執行[NHK]
12月18日 9時42分
平成21年に、川崎市のアパートで隣の部屋に住んでいた男性ら3人を殺害したとして、裁判員裁判で死刑が確定した津田寿美年死刑囚ら2人の死刑が18日午前、執行されました。裁判員裁判の下で死刑が確定した事件で執行されたのは初めてです。
死刑が執行されたのは津田寿美年死刑囚と若林一行死刑囚の2人です。
津田死刑囚は平成21年5月、川崎市のアパートで隣の部屋に住んでいた夫婦と大家の男性の合わせて3人を殺害したとして、殺人の罪に問われた裁判員裁判で死刑が確定していました。平成21年に始まった裁判員制度の下で死刑が確定した事件で、執行されたのは初めてです。
また、若林死刑囚は平成18年7月、岩手県洋野町の住宅で当時52歳の母親と24歳の娘を殺害し、現金を奪ったなどとして、強盗殺人などの罪に問われた裁判で死刑が確定していました。
第2次安倍内閣以降で死刑が執行されたのは、ことし6月以来8回目で、合わせて14人になりました。
裁判員制度 7人の死刑確定
平成21年に始まった裁判員制度で死刑が確定した事件で、執行されたのは初めてです。
最高裁判所によりますと、裁判員裁判では17日までに26人に死刑判決が言い渡され、このうち、7人の死刑が確定しているということです。
死刑の判断に関わった裁判員の中には判決の後も悩み続け、「執行してほしくない」という思いを抱えている人もいます。
こうしたなか、裁判員の経験者からは「究極の判断を求められるのに死刑の執行に関する情報が明らかになっていない」という声が上がり、去年2月、一部の経験者たちは法務省に要望書を提出し、死刑の執行を停止したうえで積極的な情報公開を行い、国民の議論を促すよう求めました。
津田死刑囚とは
死刑が執行された津田寿美年死刑囚(63)は、平成21年に川崎市で同じアパートの隣の部屋に住んでいた夫婦と大家の男性の合わせて3人を殺害したとして殺人の罪に問われました。
審理は裁判員が参加して行われ、横浜地方裁判所は「隣の部屋の男性がドアを開け閉めする音などを嫌がらせと考えて感情を爆発させ、3人の命を奪った結果は重大だ」として死刑を言い渡しました。
弁護士が控訴しましたが、津田死刑囚はみずから控訴を取り下げ、4年前に死刑が確定しました。裁判では「極刑は覚悟している」と述べていました。
若林死刑囚とは
死刑が執行された若林一行死刑囚(39)は平成18年に岩手県洋野町の住宅で、当時52歳の母親と24歳の娘を殺害し、現金を奪ったなどとして、強盗殺人などの罪に問われました。
若林死刑囚は裁判の途中から無罪を主張していましたが、1審の盛岡地方裁判所と2審の仙台高等裁判所はいずれも死刑を言い渡し、最高裁判所は平成24年に「女性の2人暮らしだと知って金を奪う目的で押し入ったもので、経緯や動機に酌量の余地はない」などとして上告を退け、死刑が確定していました。
法相「慎重な検討加え命令」
岩城法務大臣は記者会見し、「当然のことながら、いずれの事件も裁判所において十分な審理をしたうえで最終的に死刑が確定したものだ。以上のような事実を踏まえ、慎重な検討を加えたうえで、死刑の執行を命令したしだいだ」と述べました。
また、岩城大臣は裁判員制度の下で死刑が確定した事件で、初めての死刑執行となることについて、「個々の死刑執行の判断に関わる事項への答えは差し控えるが、一般論として申し上げると死刑執行に関しては、それが裁判員裁判により判決が言い渡された事案であるか否かにかかわらず、個々の事案につき関係記録を十分に精査し、刑の執行停止、再審事由の有無等について慎重に検討し、それらの事由等がないと認めた場合に初めて死刑執行命令を発することとしており、今回も同様の慎重な検討を経て、死刑執行命令を発したものだ」と述べました。
裁判員経験者「裁判員の思い無視」
5年前に裁判員を経験した田口真義さんは、その後、裁判員の経験者どうしで交流する団体を作って活動しています。
去年2月には、「裁判員が死刑という究極の判断を求められる一方、死刑執行に関する情報が明らかになっていない」として死刑の執行を停止したうえで積極的な情報公開を行い、国民の議論を促すよう求める要望書を法務省に提出しました。
今回の死刑執行について田口さんは、「裁判員制度をきっかけに国民が死刑制度に向き合うきっかけになると期待していたのに、そうした議論もなく、うやむやなまま執行されたことに失望し、怒りを感じます」と話しています。
要望書について法務省から回答はないということで、田口さんは「裁判員の思いが無視されたと感じています。今後、裁判員裁判の判決かどうかに関係なく、なだれをうって執行されることを恐れています。今後、議論が深められるべきだと思います」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151218/k10010344941000.html
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