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インドに核実験させない担保を取ったという大嘘
http://new-party-9.net/archives/3101
2015年12月18日 天木直人のブログ 新党憲法9条
原発と核兵器が紙一重であることはもはや世界の常識だ。
北朝鮮は原発開発と言って核兵器をつくった。
イランが原発開発は平和目的に限ると繰り返しても誰も本気にしない。
ましてやインドは核保有国だ。
そして核不拡散条約への加盟を拒否し続けている国だ。
だからこそ日本はインドに原発輸出などしなかったのだ。
それを安倍首相はあっさり捨て去った。
唯一の被爆国であることを世界に喧伝し、核不拡散こそ日本の方針だと唱えて来た日本の否定である。
さすがに、まともなメディアは一斉に批判している。
しかし、私がここで言いたい事は日印原子力協定の批判ではない。
批判におそれをなした安倍首相や外務省が、インドが核実験をした場合は協力を停止する約束をとった、と言いふらしていることだ。
外務省幹部に至っては、「担保をとった」などと大言壮語しているらしい(12月16日東京)
これほどの見え透いた言い逃れはない。
どこの国が、日本からの協力とひきかえに、その国の安全保障政策の基本方針の放棄を約束するというのか。
そのようなおめでたい約束を、協定の中で明記するような国がこの地球上にあるとでもいうのか。
国会はこの日印原子力協定を徹底追及しなければいけない。
そこにインドの約束など明記されているはずはない。
だから、もしインドが核実験をしない、したら日本の協力停止を受け入れる、と約束したというなら、それは密約だ。
秘密文書で約束をとったということだ。
そんなことが許されるはずがない。
繰り返して言う。
野党は国会が始まったら真っ先にこの日印原子力協定に関する日印間の約束を徹底追及すべきだ。
そう思っていたらきょう12月18日の毎日新聞「発信箱」で青野由利専門編集委員が書いていた。
安倍晋三首相は「インドが核実験を実施したら協力を停止する」という口約束で原則合意してしまった、と。
なんということか。
口約束で担保を取ったというのか。
あいた口がふさがらない日印原子力協定である(了)
◇
日印原子力協定 不拡散の根幹が揺らぐ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015121602000128.html
2015年12月16日 東京新聞社説
日本がインドとの原子力協定締結に原則合意した。核兵器を持つインドに日本の原発が輸出されれば、不拡散の理念が根幹から揺らぐ。平和利用が保証されない限り、締結を急ぐべきではない。
安倍晋三首相がインドを訪問してモディ首相と会談し、原子力協定と、高速鉄道計画への日本の新幹線方式導入などで合意した。
インドは過去二回核実験をし、核拡散防止条約(NPT)にも加盟していない。だが、日本はインドが一九九八年以来、核実験モラトリアム(一時停止)を続け、第三国に核技術を移転していないとの理由で、協定を進めた。安倍首相は首脳会談で「核実験を行えば協定は停止する」と伝えたが、文書化はされていない。
日本政府は国連総会で核兵器廃絶決議を提出し、二十二年連続で採択されている。核保有国へ原発を輸出することになれば、被爆国としての発信力を弱めてしまうだろう。広島、長崎両市長も今回の協定合意を懸念する談話を出した。
協議は民主党政権時代に始まったが、安倍政権は成長戦略の一環として交渉を加速させた。福島第一原発の事故後、海外市場に活路を求めたい経済界の意向も考慮したといえよう。
人口約十二億人のインドは、深刻な電力不足の解消と、石炭火力による温室効果ガスの削減を迫られ、原発の増設に前向きだ。既に米国やフランスとは原子力協定を結んでいるが、米仏日の原発関連企業は合弁、提携が進んでおり、日本との協定がないと本格的な原発建設ができないという事情があった。
だが、経済の利点にだけ目を向けていたら、軍縮、不拡散という本質を見失ってしまう。
いま米国、ロシアの核軍縮交渉は完全に足踏みし、NPT体制が危機に直面している。日本がインドを特別扱いして原子力技術を提供すれば、NPT弱体化はさらに進むのではないか。
インドは、やはり核を保有する隣国パキスタンとの間で緊張が続く。核弾頭が搭載できる長距離弾道ミサイル(射程約五千キロ)を保有するが、中国全土を射程に収める。
今回の首脳会談では、使用済み核燃料の再処理は先送りされた。日本側はインドに対し、軍事転用をしないという確実な措置を強く求め、交渉も慎重に進める必要がある。被爆国・日本の世界に向けた責任は軽くはないはずだ。
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