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新国立「杜のスタジアム」 “見え方”だけならB案に軍配か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171727
2015年12月16日 日刊ゲンダイ
A案もB案もコンセプトはそっくりだが…(技術提案書よりJSC提供)
くしくも「杜のスタジアム」という名前までカブっていた。白紙撤回となった新国立競技場のやり直し建設計画できのう(14日)、応募業者の技術提案書2案が公表されたが、コンセプトは驚くほどそっくりである。
A案は建築家・隈研吾氏(61)と大成建設のグループ、B案が建築家・伊東豊雄氏(74)と竹中工務店、清水建設、大林組の3社が組んだグループとみられる。
両案とも「神宮の杜」の自然と周辺環境との調和を前面に打ち出し、木材をふんだんに使って「和」を強調する。同じ形のフレームを繰り返して組み合わせ、楕円形のシンプルなスタンドを構成する工法も酷似。工期縮減を図った結果、2019年11月末という完成時期と1500億円弱の総工費までほぼ同じだ。
「両案が似たのは『これなら建つ』と国民を安心させることを優先させた結果でしょう。キールアーチを使った大胆なデザインの旧計画が工費の面で猛批判を浴び、工期短縮まで迫られれば、保守的でスタンダードなデザインを選ぶしかない。限られた条件下で、A案は『神宮外苑の緑』との調和がよく取れていると思います」(ロンドン五輪で馬術会場を担当した建築家の山嵜一也氏)
建築アナリストの森山高至氏は「今回の応募条件は『デザインビルド方式』と呼ばれ、政府は実質スーパーゼネコンにしか門戸を開かなかった。すでにコンペの意義は薄れていたとはいえ、『コンセプトも一緒かよ!』と言いたくなります。もっと多様なデザインを見たかった」と指摘し、こう続けた。
「スタジアムの外観は鳥瞰図より、歩行者目線での見え方が大事です。A案の外周は法隆寺五重塔の『椎木』をモチーフに国産スギを用いる縦格子で取り囲み、日本の伝統文化を想起させますが、段々に重なる回廊は“巨大な壁”を印象付けます。一方のB案は長さ約19メートルと諏訪大社の御柱のように巨大で純木製の列柱72本が白磁の器のようなスタンドを囲む。浮遊するような屋根と地上の間はスカスカで、開放スペースとなっています。周辺への圧迫感の軽減を考慮すると、私はB案に軍配を上げます」
下馬評では、旧計画でスタジアム本体部分の受注を勝ち取ったA案(大成グループ)が「優勢」と伝えられる。五輪組織委の森喜朗会長の「外観ならB案がいい」との私見は、果たして“鶴の一声”となるのか。
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