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野坂昭如氏の死去前の言葉「たった一日で戦争をすることにだってなりかねない」は今、日本で進行中。国会でもそうだ。ー(孫崎享氏)
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12th Dec 2015 市村 悦延 · @hell
野坂昭如氏の死去は、9日である。彼はTBSラジオに寄せた文章は、
「明日は十二月八日である」とあるから、最後の言葉である。
昔、「辞世の句」があった。「辞世の言葉」となった。
彼の言葉に中に、
「戦後の日本は平和国家だというがたった一日で平和国家に生まれ変わったのだから
同じくたった一日でのその平和とやらを守るという名目で
軍事国家つまり戦争をすることにだってなりかねない。」とあった。
多くの日本人は今、
「たった一日で戦争をすることにだってなりかねない」という言葉の意味合いを理解していないが、
今、この現象が起こっている。
先般、北海道で、徳永エリ参議院議員と会った。ここで彼女は安保関連法制を可決した。
参議院委員会の動きを説明した。
「参議院では自民党議員と民主党など野党議員とは議事運営に関し、
合意を基礎に議事を進行した。そしてこれを参議院の事務局の人が支援をしていた。
警備を主たる任務をする衛視もこれに協力した。
ところが、採決の日、自民党は合意事項を覆し、強行採決の行動をとり始めた。
自民党と野党の折衝の際に同席した事務局の人の顔は能面のようになり、
証言を求めても一切、反応をしなくなった。
そして、自民党は衛視達の協力も得て実力行使に踏み切った。
この実力行使があまりに過激であったため、
民主党の福山議員は女性をいったん別室に待機させた位であった。
(この実力行使の中心人物になったのが、自衛隊出身の佐藤正久議員であった)。
当日か翌日、事務局の人々は佐藤議員の所で、人が変わったように楽しい声を出して歓談していた。」
一日で、「公平な運営」という配慮がすっ飛んで、「強行採決」側に回った。
こういう話をしたら、東京都の区の行政で同じような現象が起こっているという。
「憲法守れ」等と言うバッチをつけていると入室を警備の人が阻止するという。
「たった一日でそのその平和とやらを守るという名目で
軍事国家つまり戦争をすることにだってなりかねない」という現象は現実に進行しているのだ。
安倍首相は、11月10・11両日行われた衆参での予算委員会で、
安倍晋三首相は、来夏の参院選後の改憲について答弁し、
「緊急事態条項」の新設を重視すると明言した。
「大規模な災害が発生したような緊急時において、国民の安全を守るため、
国家そして国民自らが、どのような役割を果たしていくべきかを、
憲法にどのように位置付けるかについては、極めて重く大切な課題であると考えています」
問題は緊急事態でどのように対応しようとしているかである。
自民党憲法改正草案を見てみよう。
「内閣総理大臣は閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。」
「緊急事態の宣言が発せられたときは、
内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」
つまり、首相の言葉が法律になると言うものである。
安倍首相等は、大変な事態を持ち込むことを考えている。
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