http://www.asyura2.com/15/senkyo197/msg/862.html
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http://31634308.at.webry.info/201512/article_12.html
2015/12/11 23:24
先の戦争の中、自分の妹を餓死させた経験を持つ、反戦、気骨の人である野坂昭如氏が無くなった。彼が書いた「火垂るの墓」は涙無くしては見られない。この映画を、安倍首相は見たことがあるだろうか?戦争の悲惨さをどれだけ知っているだろうか?そういう自分も戦後生まれで、野坂氏のような経験はしていないが、憲法の解釈を変えて、自衛隊を他国の人を殺し殺されるようなものにはしたくない。野坂氏のように戦争を肌身で体験し、実感している人がだんだん居なくなり、全く戦争の体験もない安倍首相のような指導者が出てくることは恐ろしい。安倍氏を熱狂的に支持する国民がいることも確かだが、違憲である安保法制を通してしまう状態をどう思っているだろうか。
安倍氏や自民党の中には、憲法、特に九条は米国によって押し付けられたものであるから、自主憲法をつくらなければならないという。しかし、第九条があったから、今まで日本の自衛隊員は誰一人、他国の人を殺傷したり、死者を出したりしていないのだ。その九条を変えようとしている。
例え米国が押し付けたものでも、これがあるからこそ、資源を持たない日本が、世界中どこでも、他国の人から恨みを買わないで商売、貿易が出来るのだ。米国から押し付けられたなら、却って好都合だろう。なぜなら、米国を気にせず、米国の戦争には付き合わなくて良いのだ。今までの日本の首相は、良くも悪くもそれをうまく利用していたのだ。そのぐらいの狡さと頭の良さがないと、一国を守ることは出来ない。今の安倍首相は、わざわざその砦の門を、自分から開いたようなものである。
今後、野党共闘で、砦の門を開かせた「安保法制」を取り下げ、もう一度、門を閉じなければならない。それが、戦後70年間憲法を守り、さらに未来に引き渡すべき国民の義務である。
筆洗
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015121102000157.html
2015年12月11日
野坂昭如さんが、空襲と妹を餓死させた少年時代の体験を基に書いた小説『火垂(ほた)るの墓』。この名作の抜粋を読み、作者の心境を記せ−。野坂さんの娘さんが、学校でそんな課題を出されたことがあったという▼当然ながら娘さんは、父に「正解」を尋ねた。答えは、「あれはまあ、締め切りに追われて、後先なく、書いたんだけどね、特に心境といわれても」。さすがに、奥さんに「もう少し何とかいいようがあるでしょ」と怒られたそうだ▼野坂さんに言わせると、かの名作は「徹頭徹尾自己弁護の小説」なのだという。小説の「兄」は飢えて死にゆく妹のため、自分の指を切って血を飲ませるか肉を食べさせようかとまで考える。しかし、現実の自分は、かみ砕いて妹に与えるつもりの食べ物を、ついのみ込んでしまっていた▼そうして妹が死に、その体を抱き運んだときの思いなど、自分でもとらえがたい。そういう思いは、他人に百分の一も伝えられず、言葉にしたとたん、自己弁護や美化がまじってしまうもの。他人に思いを伝えるというのは、そういう厳しい営みなのだと(『忘れてはイケナイ物語り』光文社)▼野坂さんは『火垂るの墓』を読み返さず、映画化されヒットしても、悲しくなるからと、終わりまで見ることができなかったという▼八十五歳で逝った作家が言葉にし尽くせなかった「思い」を、思う。
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