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拉致問題を風化させたのは野党である
http://new-party-9.net/archives/3017
2015年12月11日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きょう12月11日の朝日新聞が一段の小さな見出しで報じていた。
岸田外相は10日の参院拉致問題特別委員会の質疑で、次のように述べたと。
「(拉致被害者再調査問題の解決は)具体的な見通しは立っていない。現状は問題があると認識している」と。
とんでもない答弁である。
この小さな記事から極めて重要な事が浮かび上がってくる。
一つはもちろん、拉致問題が完全に行き詰まっているという事である。
政府はもはやお手上げであり、それどころか何の策も講じていないという事である。
二つはこの質問が有田議員からなされたものであり、他の議員がそれに関連して追及したという形跡がまるで見えない事である。
三つは、国会での追及は、何も臨時国会を召集しなくても、その気になればできるという事である。
この三つから言える事は何か。
安倍政権は拉致問題でここまで行き詰まってるというのに、その責任をまったく追及されないから、こんな馬鹿な答弁をしても平然としていられるということだ。
なぜ追及されないかと言えば、本来安倍政権の失政を批判・追及する立場にある野党、特に左翼政党が、拉致問題だけは、まったくやる気がないという事である。
有田議員が単独で北朝鮮を訪れ、その後記者会見で驚くべき事実を暴露したのは10月だった。
その時、北朝鮮側の関係者は次のように有田議員に語ったという。
拉致被害者家族の再調査報告書はほぼ完成していると。
それを受け取らないのは日本政府の方であると。
そして日本が受け取らないようであれば北朝鮮が一方的に発表せざるを得ない事態もあり得ると。
私は有田議員がこのような事をメディアに語り、それをメディアが流した時に、驚いたものだ。
もし有田議員の得た情報が正しければ、安倍政権のこれまでの対北朝鮮政策がすべていかさまだった事になるからだ。
そして私はその時に書いた。
野党議員は有田議員を国会に招致し、有田訪朝の成果を国会で徹底追及しなければいけないと。
それから2か月ほどたち、何と質問したのは有田議員だという。
他に取り上げる者がいないから、自作自演しなければいけないのだ。
もうひとつわかったことがある。
野党は臨時国会の開催を強く求めていたが、臨時国会など開かなくても国会審議は出来るのだ。
本気になればいつでも国会で質問、追及できるのだ。
それをやらないのは、野党議員にやる気がないからだ。
来年夏の選挙に備えて野党議員は、生き残りで必死で、政策どころでの話ではないのである。
この国の政治の正体がここにある。
置き去りにされているのは拉致被害者家族だけではない。
すべての国民がそうだ。
どんなに国民が安倍政権の暴政を止めろといってもその声は置き去りのままだ。
そのすべての原因はこの国の野党がまったく機能していないからだ。
今の野党のままでは、いつまでたっても安倍暴政は止められない(了)
◇
拉致被害者らの再調査「見通し立たず」 岸田外相
http://www.asahi.com/articles/ASHDB5FCZHDBUTFK007.html
2015年12月10日19時46分 朝日新聞
岸田文雄外相は10日の参院拉致問題特別委員会の質疑で、北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査について「具体的な見通しは立っていない。現状は問題があると認識している。公式協議で具体的に形にするべく引き続き努力を続けたい」と述べた。
質問した民主党の有田芳生氏は、10月に北朝鮮を訪問。この日の質疑で、北朝鮮側の担当者から「政府認定の拉致被害者の報告書はほぼ完成している」「行方不明者、遺骨などの報告も8割完成した」と聞いたことを明かした。そのうえで「(北朝鮮は)日本の対応によっては調査結果を一方的に発表せざるを得ない事態もあり得るという。公式協議をやって、正式に国民にアナウンスすることが必要だ」と主張した。
これに対し、岸田氏は「北朝鮮側の発言を確認しておらず、コメントすることは適切ではない。少なくとも一方的な公表を示唆する事実は、今のところ存在しない」と語った。
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