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辺真一氏(C)日刊ゲンダイ
二木啓孝の一服一話 ゲスト 辺真一さん<中>「拉致問題は大詰めを迎えつつある。安倍首相の決断が迫っています」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/171259
2015年12月9日 日刊ゲンダイ
2002年の小泉訪朝時と同じような環境に
二木 拉致問題のお話を。ズバリ、進展はありますか。
辺 ある、と見ています。このところ北朝鮮がおとなしい。ミサイル発射もやらない。ひたすら何かを待っているようなので、先日ニューヨークを訪れた際に関係筋に取材してきました。米朝はニューヨークチャンネルで話し合っていますね。中国を介した米朝交渉が近そうだとの情報をつかみました。米朝を含めた6カ国協議が動くのではないか。北朝鮮の核保有問題、金丸訪朝以来の拉致問題ともに約25年の月日が流れました。この2つの問題は、実は連動して動いていて、まさにクライマックスに入りつつある。安倍首相の決断が迫ってきていると見ています。
二木 明るい展望を描いて待っていていいのでしょうか。
辺 北は調査報告書を提出できる段階にある。注目はその内容です。被害者12人のうち生存者がゼロなのか、1人ないしプラスアルファなのか。そこの詰めの段階なのではないか。北朝鮮側は「来れば分かる」という姿勢です。
二木 安倍訪朝となれば、明るい見通しになるのでしょうか。
辺 「来れば分かる」という姿勢は2002年の小泉訪朝時と同じ状況です。訪朝すれば手ぶらで帰すことはないでしょう。
二木 話題は変わりますが、長年、朝鮮半島問題を取材されてきて、一番印象に残っている事件は何でしょうか。
辺 (朴大統領暗殺未遂、夫人が射殺された)1974年の文世光事件ですね。目が不自由だった文世光が大阪の警察署で拳銃を奪って出国したとされるが、本当なのか。共犯者がいるのではないか。ずいぶんと追いかけましたが、(新聞社の)上から待ったがかかってしまいました。いまだに関心を持っています。
二木 他にはどうでしょうか。
辺 1986年に金日成暗殺誤報事件が起きました。韓国の新聞が報じたのですが、私は韓国当局の発表はデマだ、生きていると伝えた。結果はその通りでした。
二木 根拠は何だったのですか。
辺 第六感が働いたのです。北の水を飲み、飯を食わないと分からないものがあるのです。このときは北からずいぶん感謝されたものです。ところが、翌年、大韓航空爆破事件が発生し、いち早く“北の犯行だ”と報じました。これもその通りだったのですが、報じた途端に古くからの友人は潮が引くように去っていきましたね。
二木 物事に白黒をつけるというのは民族性ですかね。
辺 そうですね。灰色とかピンクというのはない。赤か白か、北か南か。是々非々はないのです。
二木 さて、分断状況が続いている朝鮮半島ですが、最終的に統一はあるのでしょうか。
辺 半ばあきらめています。統一するとしたら、武力か経済による吸収という方法になるでしょうが、両国ともに両方に反対の立場です。平和的に話し合ってというのは無理。あるとすれば南北連邦みたいな形でしょうか。それよりも僕の目の黒いうちに日朝関係だけは何とかしてほしいですね。
二木 金正恩体制はどうなるでしょうか。
辺 末期症状に近いですね。後見人を次々と粛清、処刑したり、解任してお山の大将になっています。(つづく)
▽ぴょん・じんいる 1947年東京生まれ。明治学院大学卒。新聞記者(10年)を経てフリージャーナリストへ。80年、北朝鮮取材訪問。82年に「コリア・レポート」創刊。海上保安庁政策アドバイザー、沖縄大学客員教授を歴任。外国人特派員協会会員、日本ペンクラブ会員。主な著書に「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との対談)、「大統領を殺す国 韓国」(ともにKADOKAWA)、「『金正恩の北朝鮮』と日本」(小学館)などがある。
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