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医龍 亮
日本が、国際的に批判されているのが、従軍慰安婦、南京事件である。国際的な
非難の浴び方として典型的に言われるのが次のとおりである。「日本は、ドイツと
比べて戦争に対する隣国への謝罪が足りない。日本は、自ら行った侵略戦争に対する謝罪
が足りない。日本は侵略戦争を反省していない」と。
また特に最近言われるのが、「歴史認識」といわれる言葉である。つまり、日本は
、第二次大戦に対する「歴史認識」が不当におかしい。同様に個別問題である、慰
安婦、南京事件に関しても、歴史認識がずれていると。つまり、日本の歴史認識が、
特に韓国、中国で問題視されているのである。
「歴史認識」という言葉自体、ほとんど議論されてこなかった言葉である。自分は
歴史認識という言葉を再定義し、3つに再分類することをここで提案する。
歴史認識は、3つに分類される
1.客観的歴史事実認識
2.半主観的係因果関係認識
3.主観的今日評価認識
1.は、文字どおり歴史的事実に関する認識である。邪馬台国がどこにあったかとか
、源よりつねがどこで死んだかとか、豊臣秀吉の死因が何であったかとかである。
本来、厳密に言って、今日の人間の主観が入る余地はまったく無い。
2.は、歴史の因果関係に関する認識である。たとえば、ABCD包囲網が日本の真珠湾攻
撃にどれくらい影響を与えたかとか、そういう事実間の因果関係である。これは、厳
密に計測するのはほぼ不可能である。しかし、資料等によってある程度補足すること
は可能である。
3.は、文字通り歴史的事実の主観的評価である。たとえば、コロンブスに対する今日
の評価は、文字通り、原住民と白人の間で異なる。
歴史認識には、しっかりと順番がある。1⇒2⇒3の順番しか進まない。逆は存在し
ない。これは、当たり前である。歴史的事実がわからない限り、因果関係まで進まな
いし、歴史的事実と因果関係がわからないと、今日の主観的評価など定まるわけが
無い。
さて、慰安婦、南京問題の「歴史認識問題」である。慰安婦も、南京もフェーズで
いうと明らかに1の段階である。事実認識すらできていない状態なのである。つまり、
本来は、主観の入る以前の段階である。従軍慰安婦は、何人いたか、彼女たちは、ど
の軍隊に従属したか、どうやって慰安婦になったのか。だまされたのか、強制的にか
。慰安婦に日本軍は直接関与したのか、それとも業者だったのか。南京事件の死者数
の規模・・・すべて、主観が入る余地の無い、客観的事実認識である。
自分、おそらく多くの日本人が危惧しているのは、本来客観的であるはずの1が、主
観的に決められなければならないみたいな主張がまかり通ることである。
日本は罪を改めて償わなければならない。日本の侵略戦争は残虐でなければなら
ない、悲惨でなければならない。だから、南京事件は、死者数が30万人いなくてはな
らない。南京事件では、残虐な行為が多数行われて無ければならない。慰安婦たちの
主張を疑ってはいけない。彼女たちがの主張はすべて正しく、彼女たちに個別に金銭
を渡さなくてはならない。
歴史認識を、厳密に3つに識別し、日本は国を挙げて改めて、1.の客観的歴史事実
認識に望むべきである。今までは、日本は、第二次大戦時の自国の行いについて、積
極的に検証しようとしてこなかった。しかし、もはやそういった状況を超えている。
でないと、客観的な事実がいいように主観的に決められてしまう可能性がある。
そして、そうして決められた主観的事実は、未来永劫語り継がれていく可能性があ
るのだ。むしろ、日本は、歴史を主観的に決められないように、客観的事実検証を積
極的にやるべきである。日本が不利益を受ける前に。日本の未来のために。
※ とりあえず、言論を表現できる場所を探していて、阿修羅はレスがつくので、
阿修羅に書き込みます。とにかく、1、わかりやすさ、2、独自の視点をモットーに
書き込みます。経済学はそれなりに専門知識があります。
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