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“下着ドロ”高木復興相が辞任否定で安倍官邸が大困惑
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171202
2015年12月8日 日刊ゲンダイ
高木復興相(C)日刊ゲンダイ
「高木復興相の更迭検討」――。とうとう、安倍官邸が、高木毅復興相(59)のクビ切りに動きはじめたという。6日安倍首相シンパの産経新聞が1面トップで報じている。どうやら、安倍官邸は、一日も早く高木大臣に辞めてもらいたいが、高木氏本人が大臣ポストにしがみつき、頭を抱えているらしい。
「これまで以上にしっかりと襟を正して政治活動に取り組む」
7日復興庁で会見した高木大臣は改めて辞任を否定。8日に開かれる衆院震災復興特別委の閉会中審査に出席する予定だ。野党は「下着ドロ」と「香典疑惑」について追及する方針を固めている。とくに、選挙区内の有権者に「香典」を寄付した疑惑は、事実なら“公選法違反”にあたるだけに、徹底的に問いただす構えだ。
「どんなに遅くても年内には高木大臣を辞めさせたい。それが官邸の意向です。首相周辺は、高木大臣はもたないと見ています。決定的だったのは、香典問題です。どう考えても、高木大臣の説明はつじつまが合わない。最悪なのは、このまま来年1月の通常国会に突入することです。国会で連日“下着ドロ”と“公選法違反”の2つの疑惑を攻められるのは間違いない。内閣支持率が下落し、国会が混乱したら予算成立も大きく遅れてしまう。来年7月には参院選も控えている。首相周辺は高木大臣を最大のリスクと見ている。自発的に辞めて欲しいのがホンネです」(政界関係者)
安倍首相シンパの産経新聞が、わざわざ1面トップで「高木復興相の更迭検討」と報じたのも、自発的に辞めるように、という高木大臣に対するメッセージだとみられている。
■閉会中審査がラストチャンス
もちろん、辞めさせるには更迭すればいいが、それでは首相の“任命責任”がモロに問われてしまうため、大臣本人が自発的に辞任することを安倍首相周辺は期待しているという。
ところが、肝心の高木大臣は、まったく辞めるつもりがない。大臣として年末年始を迎えたいと考えているようだ。
自民党関係者がこう言う。
「安倍官邸にとって、8日に開く閉会中審査が、高木大臣を年内に辞めさせるラストチャンスです。この機会を逃すと、来年の通常国会までズルズルといってしまう。野党の要求に応じて閉会中審査を開いたのも、高木大臣を辞任に追い込むためでしょう。9日に辞表を出してもらえれば、タイミングもいい。10日にノーベル賞の授賞式があるので、ニュースはノーベル賞一色になるし、総理は11日から外遊に行くので国内で攻められることもありません」
こうなったら、野党は高木大臣にトドメを刺さず、来年の通常国会までこの問題を引っ張った方がいいのではないか。
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