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2015年12月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<右手で叩いて左手で接吻>
戦後70年の2015年にして、日本の安倍・極右外交がより鮮明になってきた。特に、過去に侵略・植民地支配をした中国や韓国に対して、よりはっきりと見せつけている。ずばり、それは右手で拳固を振り回し相手国をこき下ろし、他方、左手で投げキッスをして求愛までする。相手はどうしてよいのか、判断に迷い困惑するばかりで、対応に苦慮している。これぞ「積極平和主義」だと吹聴する極右政権である。そこには相手国を信頼・尊敬する念が皆無どころか、安倍流脱亜入米論の覇道を露呈させるだけだ。
<福沢の二番煎じ外交>
明治の啓蒙思想家で知られる福沢諭吉は、結局のところ、脱亜論に象徴される。富国強兵・アジア蔑視である。これについては、名古屋大学の安川名誉教授の分析が鋭い。清朝末期・朝鮮王朝時代のことだが、これを経済・軍事面でも突出した21世紀大中国、それに経済復興した韓国相手に演じている。
時代錯誤もいいところだが、ワシントンの戦争屋を巻き込むことで、公然と強行している自公内閣である。隣国のストレスは溜まる一方であろう。愚かも愚か、これは福沢の二番煎じである。
最近では、自公幹事長の北京訪問、12月5日の安倍側近の菅官房長官演説が裏付けた。当の安倍は、国際会議でひたすら中国の南シナ海人工島問題をがなり立てて、北京をいら立たせている。これを谷内とかいう、正体不明のろくでもない極右外交官がコントロールしているという。谷内外交を背後の日本会議というカルト教団が支援している。
それにしても、今どき福沢の二番煎じなど論外である。
<誠実・信頼ゼロの虚しい外交>
外交には、双方の信頼関係が何よりも必要不可欠である。そこには率直・誠実な対話が行われ、課題を処理することが出来る。そこから相手を尊敬する関係へと発展するのだが、日本会議と財閥・CIAの傀儡政権には、この外交の基本が欠落している。
強いて良好な日本外交といえば、ワシントンの戦争屋とだけである。このことに米国の良心派は警戒している。
言及するまでもないことだが、相手の弱点を世界に向かってがなり立てる首相戦術に対して、聞き耳を立てる指導者は、それによる日本資金がお目当てでしかない。極右首相を利用しているのである。安倍を尊敬する人間が、この世にいるのであろうか。
最近、安倍家の奥深く40年も入り込んでいた元共同通信政治部記者が、内情を暴露する本を出版したという。筆者は安倍のライバル・田中龍夫事務所から、ある程度、様子を聞いていたものだから、彼が官房長官や幹事長に就任、首相になるなどということを100%信じなかった。
すぐに馬脚を現し、失脚して納得したものの、そんな人物が再び出るとは、これまた信じなかった。理由は財閥・日本会議・CIAが御膳立てしていたことに気付かなかったためだ。
筆者の最大の弱点は政治記者すべてに当てはまるのだが、財閥についての知識不足・情報不足にあった。猛省するばかりだが、現在、東芝事件を見聞する中で、真実を見極められるようになってきたと自負している。
<相手の弱点を悪用する覇道外交>
悪党ほど悪知恵が働くものである。この世を、自分たちと同じく悪が跋扈する世界とみている。善人のいることを信じないのかもしれない。
彼らはしたがって、過去を直視できない。それどころか正当化してやまない。自分たちが支配する日本を「天皇中心の神の国」と信じ込んで、そこから相手国を眺めるため、従軍慰安婦問題にしても金で処理しようとしている。アジア蔑視に変化をみせない。
そのため、相手の弱点を利用して外交を推進する。すでに特定秘密保護法や戦争法も強行した。次なる憲法9条改悪のために選挙で、再び勝利することを目標に掲げている。
隣国との環境を改善することが不可欠だ。愚かな相手と信じる彼らは、あの手この手で懐柔を図る。中国も韓国も経済重視だ。そこに手を差し伸べれば、相手は必ず折れると分析、それを実現して大笑する安倍・官邸である。
<選挙対策外交>
昨日の菅の講演が裏付けた。「日中韓首脳会談も実現した。習近平国家主席と2度、韓国の朴大統領と1度会談した。これぞ積極的平和主義だ」といって、安倍外交を自画自賛した。筆者には福沢二番煎じ外交と分析できるのだが。
これぞ覇道外交である。全ては選挙対策なのだ。
アジアの平和と安定の基礎は、依然として破壊されたままである。
2015年12月6日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員)
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