★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK197 > 619.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日銀と財務省が「景気後退」を認めない理由〜GDPギャップ「10兆円」、回復基調はウソだった!(週刊現代)
http://www.asyura2.com/15/senkyo197/msg/619.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 06 日 09:25:05: igsppGRN/E9PQ
 

日銀と財務省が「景気後退」を認めない理由〜GDPギャップ「10兆円」、回復基調はウソだった!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46686
2015年12月06日(日) ドクターZ 週刊現代 :現代ビジネス


■いまの日本は紛れもない「景気後退期」

11月16日に7−9月期のGDP統計が発表されたが、その数字を元にした政府の景気分析が議論を呼んでいる。

7−9月期のGDPは2四半期連続のマイナス成長。前期比で0.2%減、年率換算で0.8%減だった。だが、政府の見解は「景気は緩やかな回復基調にある」というものである。

伝統的なマクロ経済学では、2四半期連続のマイナス成長を「リセッション(景気後退)」と定義する。これに従えば、いまの日本は紛れもない景気後退期に入っていることになる。欧米のメディアを見ても、はっきりと「日本は景気後退」と言い切っている。

にもかかわらず、政府が頑なに「景気は良くなっている」と言い続けているのはなぜか。「本当の景気」はどのように分析すればいいのか。

政府が根拠としているのは、前期比ではなく前年同期比だ。3ヵ月前ではなく、1年前と比較すれば、4−6月期1.0%増、7−9月期1.0%増であることから、彼らは「回復基調」と分析している。

だが、前年同期比プラスといっても、消費増税によって大きく落ち込んだときと比較してややマシというレベルである。この状況を「回復基調」というのは、はっきり言って大きな間違いだ。

「景気」を分析する際には、GDPの「増減」に加え、GDPの「水準」も重要になってくる。水準とは、言い換えれば、いま日本がどれだけ「豊か」か、ということだ。

そして、この水準と、潜在的に日本経済がもっている水準(これを潜在GDPという)が、どれだけ近いかがポイントになってくる。

現実のGDPが潜在GDPに近い水準である場合、現存する資本や労働が最大限に活用されている状態である。このため、雇用環境は極めて良くなる。つまり、「景気が良い」と言えるのだ。

では、現在の日本では、実際のGDPと潜在GDPの差はどれほどあるのか。

■本当に「回復基調」に乗る日は遠い

内閣府の算出によると、GDPギャップは10兆円程度。ただ、この数字はまだいいほうで、日銀は何と、GDPギャップはないという見解を示している。

もし本当にギャップがないなら、物価はとうに上がりだしているだろう。それに、ほとんどの業種で人手不足になって、賃金もかなり上がっているはずだ。ところが、物価は上がっておらず、賃金も上昇してはいない。「GDPギャップがない」というのはありえないのだ。

現在の日本は、「回復基調」と呼べる状態ではない。それは、財務省もわかっている。

だが、それを認めると、ギャップを埋めるため、10兆円を超える莫大な補正予算を投入しなければならないことになる。彼らはそれをやりたくないから、秋の臨時国会を開かなかった。とはいえ、何もしないのはまずいので、3兆円という補正予算を決めたのだ。

本来であれば、アベノミクスによる外為特会で20兆円、労働保険特会で5兆円という使えるカネがあるので、それを元手に補正予算を決めるべきだ。そうした多額の「埋蔵金」があるのに、補正予算はわずか3兆円。セコすぎるこの役所が変わらない限り、本当に「回復基調」に乗る日は、どんどん遠ざかっていく。

『週刊現代』2015年12月12日号より

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年12月06日 11:24:56 : NNHQF4oi2I : p&MqjzZMakU
大本営の 発想 未だに 戦前思考

2. 2015年12月06日 11:50:03 : eVg56H34DI : CZGVT7AzjYg
70年以上前に戻そうとしてるからね

3. 2015年12月06日 15:27:21 : 6rmCNjC4xE : QMjstN9G7CY
辛うじて原油価格下落と物価下落(売れないから下げるしか無い)によって消費が回復してきているデフレだが

日銀は物価上昇目指して金ばらまいたんじゃなかったのか?


4. 2015年12月06日 18:16:51 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk

少子高齢化と社会の既得権化で、人材と産業構造の劣化が進み、日本の潜在成長率はほぼ0にまで落ちている。
こうした状況では、小さな外的ショックで容易にマイナス成長に落ち込むことになり、金融政策や財政政策では対応できない。

つまり構造改革が不可欠であり、その成果が出てプラス成長基調に転じるには長い期間がかかる。
よって実質成長がマイナスになったからといって政府を批判したところで、ほとんど意味はない。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK197掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK197掲示板  
次へ