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厚労省は不正製造を40年も見過ごしてきた(C)日刊ゲンダイ
化血研の隠蔽見過ごした厚労省 裏に業界団体との癒着構造
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171137
2015年12月5日 日刊ゲンダイ
虚偽書類を古く見せるために紫外線を浴びせて変色させ、以前の担当者と筆跡の似た社員を探して過去の製造記録を書き直す――。国内のインフルエンザワクチンの3割を製造する薬品メーカー「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)の隠蔽工作にはア然だ。
血液製剤やワクチンの不正製造の発覚逃れに、あの手この手。組織ぐるみの偽造工作を調査した第三者委員会は「常軌を逸した隠蔽体質」と断じたが、所管の厚労省は何をやっていたのか。
何度も査察を繰り返しながら、40年以上も化血研の不正製造を見過ごしてきたとは、それこそ「常軌を逸した」お粗末ぶり。偽装工作が妙に手が込んでいたとはいえ、ちょっとマヌケすぎると思ったら、案の定だ。毎度おなじみの腐敗構造が横たわっていた。
注目すべきは1957年設立の一般社団法人「日本血液製剤協会」(東京・新宿区)である。ここは化血研をはじめ、国内の血液製剤メーカーが出資する業界団体で、血液製剤メーカーの窓口としてだけでなく、旧厚生省OBの天下り先としての“受け皿”を担ってきた。
「霞が関の役人には退官後2年間は関連企業に就職できない規定があります。そこで旧厚生省OBが製薬会社など関連企業に再就職する前、2年間の腰かけ先として重宝されたのが血液製剤協会の理事ポストです。国内の血液製剤メーカーがカネを出し合って幹部職員の受け皿を用意し、所管の厚生省とは切っても切れない人的関係を長年、構築してきたのです」(厚労省事情通)
■居直る団体の専務理事
薬害エイズ事件で「官民癒着の温床」と批判を浴びた後も天下りは続き、日本血液製剤協会の専務理事には今なお厚労省OBの齊藤年正氏が収まっている。齊藤氏本人が取材に応じた。
「専務理事の任期は2年。11年以降は公募で選ばれています」
――あなたも公募だったのですか。
「私が専務理事に就いたのは09年のこと。その後の再任は理事会の承認を得て、公募を経たことになっています」
――それって公募は名ばかりとなりませんか。
「出身省のあっせんを受けていないので、いわゆる“天下り”とはワケが違う」
――厚労省が40年以上も化血研の不正を見抜けなかったのは、協会との癒着が影響したのでは?
「報道で偽装の手口を知りましたけど、あんな工作をされたら、誰も見抜けませんよ」
こういうのを“居直り”というのではないか。少しは責任を感じて欲しいものだ。化血研の組織的隠蔽に、はたして国家は無関与だったと言い切れるのか。国民に納得がいく説明が必要だ。
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