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※なお転載先は現在リンク切れです。
「小泉八雲集「常識」 」
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/486.html
投稿者 usam 日時 2003 年 12 月 27 日 05:28:08:QRnIivAbSTskw
を通じて知ったものです。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~asakyu/a_taka/nakaya_2.htm
高僧が見た普賢菩薩の正体
小泉八雲集に「常識」という作品がある。怪奇現象をモチーフにした仏教寓話なのだが、話の粗筋はつぎのようなものだ。
むかし京の近くの山中に、座禅と聖典研究にひたすら精進する博識の高僧が住んでいた。信心深い村人たちが野菜や米を運んで高僧の暮らしを支えていた。あるとき、一人の猟師が米を持って寺へやってきた。
高僧は猟師に言った。「不思議なことがおきておる。わしは長年座禅と読経を続けてきたが、その功徳かと思われるが、毎晩、普賢菩薩が白象に乗ってこの寺へお見えになる。今夜はここへ泊まるがよい。仏様を拝むことができよう」
猟師は泊まることになった。しかしそんなことがあるかとと疑いはじめた。そこで寺の小僧に訊いてみると、「もう六度も普賢菩薩のお姿を拝みました」という。猟師は小僧のこの言葉によってますます疑いを深めた。
真夜中過ぎ、東の方に星のような白い点があらわれ、近づくにつれ光は大きくなり山の斜面を照らした。やがて光は六本の牙のある雪のように真っ白い象に乗った普賢菩薩の姿となった。
僧と小僧はひれ伏したまま必死に経文を唱えはじめた。が、猟師は弓を取って二人の背後に立ち上がり、光り輝く菩薩めがけて長い矢を放った。激しい雷鳴とともに白い光は消え、姿も見えなくなり、寺の前には暗闇がのこった。
僧は猟師に向かって「いったいどうしてくれる、どうしてくれるのだ!」と叫んだが、猟師は一向に平気で、静かに僧の非難を聞いていて、こう言った。
「和尚さま、あなたは座禅と読経の功徳によって普賢菩薩をおがむことができるとお考えになりました。しかしそうであるなら、仏さまはあなたにだけあらわれるはずです。私やこの小僧さんには見えるはずもありません。私は無学の猟師で、殺生を生業としております。殺生は仏さまの嫌われるところです」
「あれは普賢菩薩ではなく、あなたを騙し、ひょっとすると殺そうとしている化けものにちがいありません。夜のあけるまで気をおしずめください。そうすればきっと、いま申したことの証拠をご覧に入れますから」
夜明けになり、猟師と僧が普賢菩薩の立っていたところを調べると血の痕があった。
そして数百歩離れたところまでたどると、その窪地には猟師の矢を突き立てた、大きな狸の死骸があった。
話は以上であるが、小泉八雲はつぎのように結んでいる。
僧は信心深い人であったが、狸に容易にだまされていた。猟師は無学で信心のない男だったが、たしかな常識を備えていた。そして、この生まれつきの知恵だけによって、ただちに幻影を見破り、それを打ち砕くことができたのである。
六本の牙のある雪のように真っ白い象に乗った普賢菩薩
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転載した「高僧が見た普賢菩薩の正体」は、陰謀論を否定的に考える人にも、陰謀論を積極的に発信する人にも、自分自身の思考を反省する機会をもたらすものと考えている。
陰謀論が正しい考えとも陰謀論否定が理性的な姿勢だとも思っていないが、自分が行う現実認識が、教育やメディアなどを通じて獲得してきた歴史的誰かの世界観・概念・知識に引きずられている(ベールをかぶせられている)可能性とその危険性を反芻し続けたほうがいいと考えている。
晴れ間さんが私のハンドルネームも上げてあれこれ書かれているが、陰謀論かどうかではなく、その内容をきちんと吟味して具体的に反論するのがここ阿修羅における流儀だと思う。
米英やフランそして日本といった主要国の国家機関がそんなとんでもないことをするはずはないと無媒介的に“信じている人”にとっては受け入れがたいことだと思うが、「9.11同時多発偽テロ」・「パリで今年起きた2つの偽テロ」・「ロシアトルコ共謀ロシア軍機撃墜」など、“偽”であることがすぐわかるバカバカしい出来事で、それを細かく追いかけインチキ性を説明していく作業もバカバカしく疲れるものである。
どういう生き方が好きかは人それぞれなので、阿修羅で反陰謀論を説くのも陰謀論も流布するのも勝手だと思っている。
ある個人が陰謀に生々しく巻き込まれるようなことは滅多にないので、陰謀論は妄想だと思っているほうが、“幸せ”なまま死ねる可能性も高い。現実や出来事の事実がどんなものであっても、個々人にそれほど深く関わることではない。
(避けがたく否応なくどっぷり近代主義に浸かっていきていくしかないのが現実だが、それに我慢できなるならあらがう必要もないだろう)
「「バカの壁」より「利口の壁」が理性や悟性そして感性を鈍磨させ現実を歪んで見せる」と考えているので、いつになるか不明だが、どういうことか説明したいと思っている。
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