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改革はどうなった?(C)日刊ゲンダイ
たった3カ月で8兆円がパー…国民の年金資金が枯渇する日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/170793
2015年12月1日 日刊ゲンダイ
国民の大事な年金資金がカラッポになる不安が現実味を帯びてきた。公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は30日、2015年7〜9月期の運用損益を公表。中国経済の減速を懸念した世界同時株安の影響で、7兆8899億円の損失となった。
■誰も責任を取らない…
リーマン・ショックの影響で損失が大きかった08年(10〜12月期)でさえ、損失額は5.7兆円だったから、四半期の赤字額としては過去最大だ。こうなったのも、安倍政権が昨年10月に年金積立金の運用資産の構成を見直し、株式投資比率の目標を従来の約2倍の25%に引き上げたからだ。結果、運用損益で国内株式は4兆3154億円、外国株式は3兆6552億円とそろって大幅な赤字だった。まさに「チャイナ・ショック」をモロに食らった格好だ。
「運用資産の構成を見直す前の昨年3月時点で、国内株式の資産額は約21兆円。それが今年3月には約31兆円まで増えた。つまり、約10兆円の年金資金が国内株式に投じられたわけです。安倍政権は『アベノミクスで株高になった』なんて得意顔ですが、10兆円も投じられれば株高にもなる。しかし、今回の暴落相場で、GPIFが投じた年金資産がほぼそっくりパーになった。これがアベノミクスの本当の姿なのです」(経済誌記者)
国民の虎の子である年金資金がたった3カ月で8兆円も消えたのだ。本来は政府が臨時国会を開いて「年金資産大損」について国民に説明し、謝るべきなのにナ〜ンもない。だいたい、塩崎厚労相はGPIFが運用比率を見直す際、「運用とガバナンスの改革は両輪」と繰り返し、組織見直しの必要性を訴えていたはずだ。ところが、今に至るまで改革の話どころか、国会で年金部会さえ開かれていない。
さらに呆れるのが、責任逃れに終始している“戦犯”の厚労省だ。30日夕方に開かれた民主党の「漏れた年金情報調査対策本部会議」のヒアリングで、厚労省の年金担当者は今回の大幅損失に対し「短期的なブレ幅は拡大したが、年金財政上必要な年金積立金を下回るリスクは減少」なんて言っていた。要するに「もっと長い目で見てよ」と言いたかったようだが、このまま乱高下が当たり前のバクチ相場に年金資産をつぎ込み続けるなんて冗談じゃない。しかも、コワイのは株高になればなったで、国内株式の構成比率が高まるため、結果的に国内株を売却しなければならない局面が出てくることだ。30兆〜40兆円もの資金を動かしているGPIFが「売り」に転じた途端、国内株式市場は大混乱して大暴落を引き起こしかねない。GPIFは、株価が下がっても上がっても身動きが取れないのだ。経済ジャーナリストの荻原博子氏はこう言う。
「GPIFの国内株式の構成比率は『25%プラスマイナス9%』ですから、最大で約3割の資金を投じることができるわけで、将来、損失額がどうなるのか分かりません。すでに今春から始まった(年金支給額を物価や賃金の上昇率よりも低く抑える)マクロ経済スライドの実施で、実質的な年金額は目減りしており、さらに減る可能性がある。あらためて、年金をギャンブルに使うなと言いたい」
GPIFの前身はもともと、グリーンピア(大規模年金保養基地)問題で1兆円以上の年金資金をパーにした年金福祉事業団。フザケた体質は何ら変わっていない。
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