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安倍外交を窮地に立たせたロシアとトルコの対立
http://new-party-9.net/archives/2986
2015年12月1日 天木直人のブログ 新党憲法9条
イスラム国に対する結束が重要な時に、思わぬ邪魔が入った。
トルコによるロシア機撃墜がもたらしたトルコ・ロシアの対立のことである。
どちらの言い分が正しいか、などということを詮索しても無意味だ。
「戦争で真っ先に犠牲になるのは真実だ」というたとえ通り、どちらも自国の都合のいいことしか言わない。
ウソでも本当と言い張るしかないからだ。
この突然の対立に欧米諸国は戸惑ったに違ない。
なにしろ、窮地に追い込むはずのイスラム国を喜ばすだけだからだ。
しかし、一番戸惑ったには安倍首相に違いない。
プーチンのロシアがイスラム国との戦いで欧米と協力すれば、念願のプーチン大統領の訪日の可能性もひらけてくる。
自らホストする来年のサミットでプーチンを招待する可能性も出てくる。
間違いなく安倍首相はそう思ったに違いない。
それに冷水を浴びせたのがトルコによるロシア機撃墜事件だったのだ。
しかし、もう一つ、安倍首相が戸惑っていることがある。
ロシアとトルコの両国は、ともに安倍首相が重視し、プーチンやエルドアンとの親密な関係を自己宣伝してきた。
それが本物なら、いまこそエルドアンとプーチンの仲を取り持つ仲介外交を行うべきだ、という声が出てくるからだ。
現に、今日発売の週刊スバ最新号で勝谷誠彦がその通りの事を書いた。
安倍首相はトルコとロシアの仲介が出来る首相だと。
安倍首相支持派の勝谷としては褒めたつもりで書いたのかも知れないが、これは褒め殺しになる。
同様の声が広がっていくと、さぞかし安倍首相は困るだろう。
そう思っていたら、きょう12月1日の日経新聞を見て驚いた。
なんと安倍首相は、みずから仲介を買って出たと宣伝したというのだ。
すなわちCOP21でエルドアンと立ち話した際、「日本としてできることがあれば、プーチン大統領に伝えるので何でも言っていただきたい」と伝えたというのだ。
これは見事な外交だ。
いや、無能な外交を巧みにごまかした、見事なメディア工作だ。
エルドアンが何と応じたか知らないが、いまのトルコ・ロシア対立を仲介できることは日本には出来っこない。
しかし、言ったもん勝ちである。
トルコとロシアとの対立はいずれ解決する。
両国ともこれ以上の対立は続けたくないし、日本がやらなくても欧米が仲介の労を懸命に取るからだ。
そして、いつの日かトルコとロシアの関係が改善するようになった時、安倍首相のあの時の仲介が役に立ったと宣伝すればいいのだ。
それが本当かどうか、誰もわからない。
誰もそんなことを気にしない。
こういうこざかしいメディア工作だけは、安倍政権は目先が利くのである。
わざわざそれをメディアに漏らすところがあざとい。
それに乗せられた書いた日経新聞の記者は、安倍政権の手先か、さもなければジャーナリストとして愚鈍な記者か、どちらかである(了)
◇
首相、テロ対策で仏と連携確認 トルコには「ロシアへ仲介」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30HB2_Q5A131C1PP8000/
2015/12/1 1:48 日経新聞
安倍晋三首相は30日、パリのCOP21の会場で、フランスのオランド大統領と会談し、テロ対策で連携していくことで一致した。首相は「テロとの戦いで国際社会の団結を強化しないといけない」と強調。オランド氏は「テログループの資金面での対策などで主要7カ国(G7)で協力していこう」と呼びかけた。
首相はこれに先立ちトルコのエルドアン大統領と約5分間立ち話をし、トルコとロシアの関係悪化について「日本としてできることがあればプーチン・ロシア大統領に伝えるので何でも言っていただきたい」と伝えた。エルドアン氏は謝意を示した。
首相は「いま我々はテロとの戦いで一致団結しなくてはならない」と強調。エルドアン氏は「完全に同意する。ロシアとのエスカレーション(事態の悪化)は望んでいない」と話した。首相は今回の会議で、ロシアのプーチン大統領との接触も探っている。
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