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捜査当局真っ青 逆転無罪の菊地直子元信者が“反撃”に出る日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/170691
2015年11月29日 日刊ゲンダイ
「おおっ」。判決文が読み上げられた瞬間、傍聴席にどよめき声が広がった。東京高裁で27日開かれた、元オウム真理教信者の菊地直子被告(43)をめぐる裁判。20年前の東京都庁小包爆弾事件で殺人未遂の幇助罪に問われた菊地被告に対し、大島隆明裁判長は1審の懲役5年の判決を取り消し、逆転無罪を言い渡した。
オウム関連の注目裁判で初の「無罪」に衝撃が広がっているが、逆転判決が出る可能性はゼロじゃなかったらしい。
「菊地被告は、地下鉄サリン事件や猛毒VX事件などで3回逮捕されているが、うち2回は処分保留。検察は爆弾事件でやっと起訴に持ち込めたが、司法記者の間では『立証できるのか』との声がありました。1審は『証拠よりも心証に流されやすい』といわれる裁判員裁判で何とか有罪となったが、『控訴審はヤバいんじゃないか』との見方が出ていました」(司法ジャーナリスト)
検事時代にオウム信者を取り調べた経験を持つ弁護士の落合洋司・東海大法科大学院特任教授は「オウムでは、幹部に指示されるまま動いていた末端信者がいたのは事実。今回のケースは、爆弾を直接つくったわけでもなく、原料を運んだのであって、状況証拠を含めても殺人未遂の幇助を立証するには証拠が乏しかったのだろう」と言う。板倉宏・日大名誉教授(刑法)は「1審判決も裁判員裁判でなければ結論は違っていたかもしれません」との見方だ。
無罪判決を受けた際、両手で顔を覆いながらうれし涙を流した菊地元信者。対照的に真っ青になっているのが捜査当局だろう。このまま無罪確定なら、菊地元信者が“反撃”に出る可能性が考えられるからだ。証拠不十分で起訴した検察だけじゃなく、1000万円もの懸賞金をかけて特別手配していた警視庁も責任を問われかねない。仮に国家賠償となれば「一般論として、ものすごい金額になる」(板倉名誉教授)というから、今後の行方を固唾をのんで見守っているに違いない。
「走る爆弾娘」と大々的に報じてきたメディアも他人事じゃないだけに、菊地元信者の「次の一手」に注目が集まる。
◇
菊地直子被告に逆転無罪言い渡した大島隆明裁判長の素性
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/170690
2015年11月29日 日刊ゲンダイ
「原判決を破棄する」――。菊地直子被告に逆転無罪を言い渡した大島隆明裁判長。東大卒業後、司法修習生となり、いったんは弁護士に就いたものの、1年半後に裁判官に転じた異色の経歴の持ち主だ。
刑事事件では「被告人に適正な処罰を与える」のがモットーで、法曹界では「証拠を多面的にとらえ、検察、弁護側のいずれ寄りの立場も取らない裁判官」(司法記者)という。
東京都出身。1981年に岡山地裁判事補に就き、大阪、横浜などの各地裁判事を経て、2013年に東京高裁部総括判事となった。戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」の再審で免訴判決を受けた元被告の遺族に対する刑事補償を担当。「警察や検察、裁判の各機関の故意・過失は重大」と司法の責任にも言及し、実質的に“冤罪”だったと判断した。
静岡地裁が再審開始を決定した袴田巌さん(79)の即時抗告審も担当。再審開始の決め手となった弁護側のDNA型鑑定の再現実施に向けて審理を進めているほか、東京・三鷹市の女子高生刺殺事件の2審では、1審判決を破棄し、東京地裁に審理を差し戻している。
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