http://www.asyura2.com/15/senkyo197/msg/148.html
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橋下氏の戦い方を見ていると、フィギュアスケートのコーチ:ブライアン・オーサー氏に近い貪欲さを感じる。
オーサー氏はキム・ヨナさんや羽生結弦くんのコートであり、男女という違いはあるが、冬季オリンピックで連続してフィギュアスケートシングルの金メダリストを誕生させた。
オーサー氏の技術的指導の能力がどれほど優れているかわからないが、競技会で勝つ作戦を立案する能力はとても優れていると思っている。
オーサー氏は、芸術性や難易度にこだわるのではなく、難易度を一つ下げてでも出来栄え点(GOE)をできるだけ多く採るという作戦にこだわっている。
バンクーバー大会でも、浅田真央さんのほうが芸術性や難易度は高かったが、キム・ヨナさんは007というなじみのある曲と振り付けと出来栄え点にこだわった演技構成を選び勝利した。
橋下氏も、政治はケンカだというように、とにかくどうやったら勝てるかにこだわって動いている。自分の進退や政争も、そのための手段でしかない。
大阪有権者の多数派は、芸術性(政策)や難易度(説明)よりも、パフォーマー橋下に魅力を感じたのだと思う。
残念だが、上品で理に頼る勢力では、なかなか橋下氏に勝てないだろう。
※参照投稿
「理は糞食らえと利だけを追求する橋下氏のケンカ手法:政党交付金を持ち出し大阪ダブル選挙の勝利に貢献:松野派のドジな選択」
http://www.asyura2.com/15/senkyo195/msg/523.html
「「ブラック・デモクラシー」なんて言っちゃあおしまい!そんなことを言う勢力のほうが正義を盾に善政のためと独裁を目指すかも」
http://www.asyura2.com/15/senkyo196/msg/845.html
「橋下氏が「維新解党」を表明「分党など認めぬ!」 政党交付金は「返納」:解党になると江田・松野派も政党交付金ゼロ」
http://www.asyura2.com/15/senkyo195/msg/179.html
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大阪維新圧勝 自民敗北の内幕[NHK]
11月24日 20時08分
11月22日の大阪ダブル選挙は、府知事選挙、大阪市長選挙ともに、維新対反維新の構図で争われ、どちらも大阪維新の会が勝ちました。
ことし5月の大阪都構想を巡る住民投票は、僅差で反維新側が制しました。
しかし、なぜ今回、大阪維新は2勝できたのか。
その内幕に大阪放送局の野神雅史記者が迫ります。
維新・告示前:注目集める戦略か
大阪維新の会では、当初から、知事選挙の候補者は松井知事で固まっていました。
一方、市長選挙については、党内では「市長は、自民党に一度やらせてみてはどうか」という声が出るほどで、えん戦ムードもありました。
しかし、大阪市の橋下市長と大阪府の松井知事は、早い段階から、戦うべきということで腹が固まっていたようです。
その候補者こそが当時衆議院議員だった吉村洋文さんでした。
橋下市長と同じ弁護士出身で、都構想の制度設計に関わった政策通として、大阪市議会議員時代から能力を高く評価されていました。
一方で、維新の党の松野代表ら執行部と橋下市長・松井知事らの間での対立が激化。
橋下市長らは、維新の党を離党して、新たな国政政党「おおさか維新の会」を旗揚げ。
党分裂という事態になります。
こうした状況は、11月の選挙に向けてマイナス要因になるかと思われましたが、大阪の有権者の中からは、むしろ、「何かを変えてくれそう」という期待の声が聞かれました。
メディアによる連日の報道で、結果的に、世の中の注目を集めさせようという手法は、橋下氏らの巧みな戦略だと感じました。
自民・告示前:候補者擁立が難航
自民党では、市長選挙の候補者は、当初から大阪市議会議員だった柳本顕さんが最有力でした。
5月の住民投票では、都構想反対派のリーダーとして、橋下市長と激論を繰り広げ、広く名前が知られていました。
一方で、知事選挙の候補者の選考は迷走を重ねました。
知名度の高い松井知事に対抗するには、著名人の擁立が不可欠と判断し、夏ごろから、元スポーツ選手などに打診しますが、相次いで断られます。
このため、自民党は方針を転換し、今度は、ソフトなイメージを打ち出したいとして、対象を女性に絞ります。
中央省庁の事務次官経験者、福祉の専門家などに打診するも、折り合いませんでした。
擁立が難航する中で、急遽浮上したのが、大阪府議会議員で党府議団政務調査会長の栗原貴子さんでした。
ただ、栗原さんの擁立は一部の国会議員が中心となって進められ、「寝耳に水」という幹部もいました。
こうした擁立作業の混乱が、府連の結束に影を落とすことになりました。
維新・告示後:弱点補強の明確な方針
大阪維新の戦略は明確でした。
住民投票の結果が基準でした。
都構想反対が賛成を上回った大阪市南部の各区を重点区と位置づけ、連日、橋下市長や各候補者が入る戦略をとったのです。
各種世論調査の結果、知事選挙は松井さんが優勢という情報が広まると、大阪維新は、関西一円の地方議員を大阪市内に投入し、市長選にシフトします。
政界引退を表明したとはいえ、強い発進力をもつ橋下市長も連日、大阪市南部に入ります。
ただ、大阪維新の幹部は、なかなか手応えをつかめずにいました。
自民・告示後:基盤固めができず
自民党は、より幅広い支持を得ようと、府知事選挙の栗原さん、市長選挙の柳本さんをそれぞれ党公認ではなく無所属で擁立しました。
そして、大阪市以外は栗原さん、大阪市内は柳本さんと担当地域を分けて街頭演説などを行いました。
しかし、府連の結束は崩れており、「市長が誰になっても、自分たちの議席には影響ない」と話す市議会議員もいました。
また、大阪の企業に支援要請に行って、「安倍政権に近い大阪維新となぜ戦うのか」と問われた国会議員もいて、自民党が得意とする組織型選挙はうまく機能しませんでした。
一方、中央では連立政権を組み、住民投票では歩調を合わせた公明党は自主投票の方針を決めたことから、活動は限定的でした。
さらに、反大阪維新の民主党と共産党も動きました。
民主党系の団体は、陣営に要員を送り込み活動を下支えしました。
共産党系の団体は、各地で集会を開いたり、「さよなら維新」のプラカードを街頭で掲げたり、積極的に活動を展開しました。
こうした動きについては、非自民の支持層の取り込みにつながった一方で、保守層が大阪維新に流れたという指摘も出ています。
都構想の行方は
結果は、府知事選挙・大阪市長選挙ともに大阪維新の圧勝でした。
大阪市内は、知事選挙は24区すべてで、市長選挙は、柳本さんの地元を除く23区で大阪維新が多く得票しました。
結果を受けて、大阪維新は都構想の修正の議論を続けることを表明し、各党と協議をする考えを示しました。
まずは、選挙に自主投票で臨んだ公明党との協議に入りたいとしています。
これに対して、自民党府議団の幹部は、「これからは強力に反対する必要はない。今後は都構想を見守り、問題点があれば指摘する」として、大阪維新と協力していくこともあるという認識を示しました。
今後、大阪維新がどのような議会運営を行い、都構想を現実のものとしていくのか。
松井知事と吉村新市長の手腕が問われることになります。
一方、今回の選挙戦でも多くの有権者を街頭演説などで引きつけた橋下市長は、国政政党「おおさか維新の会」の「法律政策顧問」に就任し、党の意思決定には関わらないものの、政策の助言などを行うということです。
来月の政界引退を表明していますが、その後の去就に関係者の注目が集まっています。
大阪の有権者が求めたのは
今回の選挙の取材を通して、住民投票後も、大阪の人たちが改革を強く望んでいることに変わりはないと感じました。
大阪維新の陣営も、反大阪維新の陣営も、大阪の成長に向けて、政策を実現しなければならないという熱意は同じでした。
大阪府民・市民の負託を受けた大阪維新の今後のかじ取りが、民意にしっかりと答えるものとなるのかどうか、引き続き、取材を続けていきます。
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_1124.html
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