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2015年 11月 24日
22日に行なわれた大阪W選は、知事選で松井一郎前知事が再選、市長選で橋下前市長の後継者である吉村洋文氏が当選。大阪維新の会の公認候補2人が、自民党系候補に圧勝する結果となった。(-"-)
☆ 大阪知事選 [投票率45.47% (前回 -7.41)]
松井一郎 2,025,387票、栗原貴子 1,051,174票、美馬幸則 84,762票
☆ 大阪市長選 [投票率50.51% (前回-10.41)]
吉村洋文 596,045票、柳本顕 406,595票、中川暢三 35,019票、高尾英尚 18,807票
それにしても、自民党候補のふがいない&情けないこと。(>_<)
世論調査の数字や伝聞情報などから、維新候補が2勝する(特に知事選では松井知事が圧勝再選する)という結果は予測できてはいたのだが。何と投票を締め切った直後の午後8時には、市長選も含め、2人とも当確情報が出たのだとか。(・o・)
mewは、このような結果になった大きな要因は、1・橋下徹氏&大阪維新の作戦勝ち、2・自民党の支持が不安定&一部のやる気のなさ、3・公明党のこうもり姿勢にあったのではないかと考える。(・・)
* * * * *
今年の11月〜12月ぐらいに、大阪の知事選、市長選のW選が行なわれることは、ずっと前からわかっていたわけで。自民党や他党は、もし本当に維新に勝つ気があるなら、もっと早くから準備すべきだったのである。<特に現職知事の再選を阻止するためには、かなり知名度、注目度のある候補を用意する必要があった。>
しかし、自民党は、橋下維新とのパイプを重視する安倍官邸の意向に配慮してか(公明党の意向にも配慮したかな?)、最初から知事選は松井知事の再選で致し方ないと、維新に譲る気だった様子。
それで、なかなか候補を決めず。ようやく選挙直前になって、(負けることを前提に?)あまり実績、知名度のない元府議を出馬させることに決めたことから、大差で負けることは目に見えていたのであるが。見事にダブルスコアで負けるに至ったことは、自民党も反省すべきだろう。(-"-)
<府民の中には「自民党はやる気がない」「府民をナメている」と感じた人もいるようで。こういうナメたことをすると、いずれ他の国政選挙や地方選にも悪影響を及ぼすかもよ。^^;>
* * * * *
他方、大阪市長選の方は、5月の大阪都構想の住民投票の際に反対運動で大活躍した、元・市議の柳本顕氏が早くから市長選に意欲を見せており、実際に出馬することに。
こちらは、エネルギッシュな若い候補で、そこそこ知名度も高いことから、市長選の前は、維新候補と拮抗している(or若干リードしている)と見られていた。(・・)
<ただし、後述するように、自民党や公明党の関係者や支持者の中には、維新の2勝を望んでいた人もいたかも知れないのよね。^^;>
橋下氏は、知事選は勝てる見込みが高いこと、5月の住民投票で負けていること、自分が市長を辞めて後継候補を立てることなどから、大阪市長選にターゲットをしぼって、かなり戦略を練っていたとのこと。
<橋下くんは、かなりの負けず嫌いなので、今回のリベンジのために、そのよくも悪くも(ズル)賢いアタマをフル回転させたのではないかと察するです。^^;>
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
そこで、橋下氏はまずは、吉村候補の知名度を上げるために一緒に選挙カーで市内を回ると共に、時に松井知事も加わって、知事と市長がセットで当選する必要があることをアピール。
しかも、自分が政治家を(いったん?)引退することをやたら強調し、橋下氏の復帰を願う人たちの票を確保しようとした。^^;
また都構想の反対票やアンチ橋下・維新票を減らすために、1・住民投票で反対の多かった地域を多く回って、副首都化なども含め丁寧に説明する、2・アンチ維新、アンチ都構想ではない自民党の票を取り込む、3・投票率を下げるため、投票日を3連休の中日に設定するなどなどを実行に移したのである。(~_~;)
その結果、冒頭にも書いたように、市長選の投票率が大きく低下した上、住民投票で反対票を投じた人が、今回は半分も投票に来ていなかったとのこと。
『住民投票では反対(70万5585票)が賛成(69万4844票)を上回ったが、出口調査では反対票を投じたと答えた人は42%にとどまった。住民投票で反対した人が市長選には足を運ばなかった可能性がある。(毎日新聞15年11月22日)』
また、どの社の出口調査でも、自民党支持者の3〜4割、公明党支持者の2〜3割の票が、維新の吉村候補の方に流れたことがわかっている。(@@)
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橋下氏や大阪維新は、前回のW選や参院選ぐらいまでは、大阪の無党派層からもかなり支持を得ていたのだけど。
さすがに橋下維新の天下がここまで長くなると、無党派層の中には橋下徹氏や大阪維新なる政党に疑問や批判を抱く人も増えて来るわけで。昨年の衆院選や5月の住民投票などの結果を見ても、もはや無党派のふわっとした民意による橋下支持層は、あまり頼りにならないことがわかる。(・・)
<橋下市長の支持率も4割ぐらいに落ちているのよね。^^;>
実際、大阪の世論調査では、ここ1〜2年、おおさか維新と自民党の支持率は拮抗しているとのこと。(・・)
ちなみに22日の出口調査では、『府民全体の支持政党は、自民の24・4%がトップ、おおさか維新の23・3%、「支持政党なし」が20・4%と続いた。ただ、大阪市民だけでは、おおさか維新が26・3%、自民が23・1%と府民と逆になり、「支持政党なし」は20・3%だった』というが。(産経新聞15年11月22日)』
おそらく人数的に見れば、自民党、維新の支持者はそう大きく変わらないのではないかと思われる。(・・)
<てか、もともと橋下氏が08年に知事選に立った時は、自公が推薦していたのだし。また松井知事もそうだが、維新の国会or地方議員の中に、以前は自民党の議員や党員だった人がかなりいることもあって、大阪では自民と維新の支持者は明確に分かれておらず、やや重なっている部分があるとのこと。国政では自民党を支持するが、大阪の行政では橋下徹氏や維新を支持するという人も少なからずいるため、かなり流動的だときく。(~_~;)>
* * * * *
そこで、これはあくまでもmewの邪推だが、橋下氏は投票率を下げて、数が読みにくい無党派票を排除するために、3連休の中日に投票日を設定したのではないかと思うのだ。(・・)
<政治や橋下維新に関心のない人、都構想はよくわからないので反対したみたいな人などは、そんな日は投票に来ないけど。本当に橋下維新や都構想を支持してくれる人は、中日でも期日前でも投票してくれるもんね。(実際、期日前の投票は前回より増えていた。)>
投票率が下がれば、固定支持票の争いになるわけで。橋下氏らは、維新の支持者をがっちりとキープした上で、自民党の支持者を取り込むことを考え、自民党府連が改革に不熱心であることや共産党の支援を受けていることを批判しまくることに。(@@)
その戦略で、自民党支持者の3〜4割の票をゲットし、さらに、公明党の票まで取り込むことに成功したのである。(・o・)
『市長選については、吉村氏が大阪維新を母体とする国政政党「おおさか維新の会」支持層の96・9%を固めた上、自民の30・3%、民主の25・7%、公明党も20・5%を取り込んだ。さらに「支持政党なし」の無党派層も45・3%が吉村氏に投票した。
一方、自民推薦の柳本顕氏は、自主支援した共産党支持層の74%、民主の65・7%、「自主投票」とした公明の72・4%に浸透したが、自民を64・8%しか固め切れなかった。(産経新聞15年11月22日)』
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そうなのだ。公明党は、国政では自民党と共に連立与党を組んでいて。大阪府議会&市議会では、自民党と共に同じ野党として協力体制を築いており、5月の住民投票でも大阪都構想に反対していたのであるが。維新との大事な密約があって、完全に維新と敵対できない立場にあるのだ。(-"-)
というのも、11年に大阪維新の会が国政進出する際に、公明党の候補が出馬する大阪の4つの選挙区(+兵庫の2つ)に、維新の候補者を立てないように要請。維新はそれに応じる代わりに、維新の重要政策や活動に協力するように求め、両者で密約を結んでいるからだ。(@@)
橋下氏はその密約を盾にして、今回のW選で自民党候補を全面的に支持しないように、脅しをかけていたのである。^^;
『公明党は府内4小選挙区で現職衆院議員を抱え、対抗馬を擁立される事態も予想される。橋下氏は18日の演説会で「公明党はどっちにつくかはっきり決めていない。『向こうにつく』と言った瞬間に総攻撃をしかける」と牽制(けんせい)した。(朝日新聞15年10月20日)』
自民党の府連は、もちろん公明党の府本に推薦を含め、候補者の支援を要請しに行ったのであるが。公明党はこれに応じず。
もしかしたら菅官房長官などが間にはいって、維新と公明党の交渉を行なった可能性もあるのだが。公明党は、選挙直前になって、自主投票にすることを発表したのである。(@@)
<また、これは、あくまでもmewの邪推だけど。もしかしたら、維新がやや弱い地域などで、維新候補に票を回した可能性もある。(・・)>
ただ、この公明党の動きは、自民党府連にとっては、ある種の裏切りになるわけで。この辺りは改めて書くつもりだが、今後、自公の関係に影響するおそれがある。(~_~;)
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この他にもた〜くさん、書きたいことがあるのだけど・・・。
この大阪維新のW選2勝は、今後どのような影響をもたらすのか、FNNがまとめて報じていてくれたので、とりあえずそれをアップしておこう。
『大阪W選で大阪維新の会が2勝 参院選への各党の戦略など焦点に (FNN 11月23日)
大阪府知事選と市長選で、2勝を収めた大阪維新の会。2016年の参議院選挙に向けた各党の戦略、そして、野党再編の行方も焦点となる。
橋下氏らが、ダブル選挙で勝利したことについて、首相官邸からは、「問題ない結果だ」と歓迎する声が上がっている。
自らの求心力を高めた橋下氏らは、今後、国政政党の「おおさか維新の会」を足場に、安倍政権との連携をさらに強める構え。
橋下氏と気脈を通じる官邸からも、是々非々で連携を模索し、橋下氏が、次の衆院選に出馬する可能性を指摘する声も上がっている。
一方、当初、1勝1敗を想定していた自民党にとっては、官邸と橋下氏の関係が、懸念材料となるうえ、公明党が維新に配慮し、自主投票にしたことで、参院選での自公の協力に影響するという声も聞かれる。
また、野党再編について、分裂して泥仕合が続く維新の党だが、残留組は、橋下氏らの動きを当面、見守る意向の様子。
維新の党の今井幹事長は、「今後、大阪維新の皆さんが、どういう政治スタンスで国政に臨まれるかにかかっている」と述べた。
ただ、今回の勝利を受け、大阪組が、残留組との交渉で、強気に出てくることが予想されるほか、いわゆる中間派の無所属議員らが、橋下氏らへの合流を模索する動きも活発化するとみられる。
民主党中枢に近い関係者は、維新の党との連携について、「当面は様子を見るしかない」と話していて、野党再編の行方は、不透明さが増している。』
* * * * *
まあ、結果が出たものはもう仕方ないので、どうせならこの大阪維新の2勝が、自民党の弱体化や自公の関係の亀裂につながって欲しいと思うし。また、岡田民主党が中心になって野党再編がしやすくなったかも知れないな〜と思ったりもしているmewなのだった。(@@)
THANKS
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