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フィリピン、マレーシア、カンボジアなどどこに行っても、首脳会談で「南シナ海問題」を切り出す安倍首相。
それを見ていると、「オバマ大統領、ほら、ちゃんと言っているでしょ」という心の言葉が伝わってくる。
米国は、アジアにおける仲裁者としてのポジションを強化するため、裏では確認し合っている中国を牽制する道具として日本を利用している。
安倍首相もそのへんはわかっているので、「法の支配」・「一方的な現状変更を認めない」・「平和的解決」を繰り返すだけである。それにより、中国に対して「ほら、当たり前のことを言っているだけで、たいしたことは言ってないでしょ」とエクスキューズしているように見える。
その代わりに、米国の代弁したこともあってか、フィリピンにもカンボジアにもインフラ整備への支援を申し出ている。
さらに、フィリピンには、特区限定だが家事労働者の受け入れ(フィリピン人家事労働者はすでに在住外国人家庭を中心に数多く存在する)も約束し、来年の天皇訪問まで合意している。
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[永田町インサイド] 安倍首相 各首脳との相性は…
オバマ氏「一緒にやれる」/プーチン氏と「ウマが合う」
安倍晋三首相の「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」がまもなく3年を迎える。今月もトルコでの20カ国・地域(G20)首脳会議など国際会議を利用した首脳会談が目白押し。国益をぶつけ合う真剣勝負で、首相が各首脳とどんな関係を築いているのかを探った。
(黒沼晋、ワシントン=吉野直也)
「19日にプライムミニスター、アベと会う」。ローズ米大統領副補佐官らは12日の記者会見で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の期間中にオバマ大統領と首相が会談する日程を明らかにした。ほかの首脳会談の発表と違ったのはその後だ。「2人の会談は4月以来で、環太平洋経済連携協定(TPP)を含め同盟強化を確認する機会になる」と経緯や狙いを付け加えた。両首脳の関係が「特別」なのが側近にも浸透している様子がうかがえた。
率直に言い合い
8月下旬、夏休みを終えたばかりのオバマ氏が電話した相手は首相。米国家安全保障局による日本政府要人への盗聴問題がテーマだ。発覚直後にバイデン副大統領が電話で謝罪したが、「私が電話する」と受話器を取った。
「シンゾー、良い夏休みを送れているか」。言い終わらないうちに首相が「大変遺憾だ」と切り返し、オバマ氏も「ご迷惑をかけ大変申し訳ない」と陳謝した。オバマ氏の褒め言葉は「彼とは仕事ができる」。側近はオバマ氏の口から首相の名前が出るのを何度となく聞く。対中戦略で日本の重要性が増したとの意識も無関係ではない。
10月27日に米海軍が南シナ海の人工島12カイリ(約22キロメートル)内に駆逐艦が航行する数日前。オバマ氏の意向を受けたホワイトハウス高官は日本政府に「間もなく派遣する」と伝えた。軍の運用という最高機密を共有するオバマ氏の計らいに首相も即座に支持した。
一緒に仕事ができると思えば、どこまでも丁寧に対応するのがオバマ氏の流儀でもある。その思いを深めさせたのは、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定や、TPPへの協力姿勢だ。首相周辺によると、オバマ氏が首相に一目置いた契機は6月のドイツでのG7(主要国)首脳会議。ウクライナ問題で孤立しそうな時、首相が助け舟を出した。当初は事務的なやり取りが目立ったが、「率直に言い合える間柄になってきた」(政府関係者)。
ロシアのプーチン大統領は首相自身が「ウマが合う」と認める。9月の米ニューヨークでの首脳会談。終了間際に首相は「2人だけで話したい」と提案しプーチン氏が応じた。昨年11月も2人の会談を持ちかけた首相。北方領土問題の進展に向け首脳協議で活路を探るが成果は見えない。
英独仏やアジアの首脳と接触回数が多いのはG7など国際会議で顔を合わせる機会があるのが大きい。中国をけん制する意味で蜜月を演出する思惑ものぞく。「首相とウマが合う」と評される首脳の共通点は強い指導力。自由や民主主義など価値観を共有する国ならなおさらだ。慶大の細谷雄一教授は「共有すべき国として米豪印が軸」と語る。
中韓とは手探り
オーストラリアのアボット前首相は「安倍首相と最も関係を築いた」と関係者が口をそろえる。昨年7月、豪州滞在3日間のほぼすべて随行し、安倍首相が「あそこまでは僕もできない」と舌を巻いた。首相交代が起きた9月、安倍首相はターンブル首相に電話した10分後、アボット氏に電話で労をねぎらった。
モンゴルのエルベグドルジ大統領、トルコのエルドアン大統領も親密だ。モンゴルには10月、首相が大統領の招きに応じ5時間の滞在ながら訪問。外国首脳で初めて夫妻で大統領迎賓館に足を運んだ。
中国の習近平国家主席、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とは手探りが続く。2日に初の個別会談を実現した朴氏とは対話継続を申し合わせた。歴史問題などを抱え、両氏とも国内向けの顔をとる必要もあり一筋縄ではない。
[日経新聞11月15日朝刊P.14]
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