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「『子どもが笑う』 とは皆さんが笑うことではない」橋下大阪府知事が女子高生を泣かせたハシズム全開討論
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/3e562ceb8beb7cca8424c65067df5080
2015年11月21日 Everyone says I love you !
どうなる!大阪の教育―橋下・教育基本条例案を考える
フォーラムA
橋下維新の会が進める教育政策の批判。
検証 大阪の教育改革――いま、何が起こっているのか (岩波ブックレット)
志木宏吉
岩波書店
大阪大学大学院の教育学教授である著者による「教育基本条例案」の問題点、それが登場してきた思想的・現実的な背景、教育改革の世界的な動向について概観、真の「格差を超える教育」を考える本。
大阪ダブル選挙に向けて、再度、世に問います。
大阪府の橋下徹知事が2008年10月23日、地元高校生と私学への助成金削減プランをめぐり、意見交換会を行ないました。
橋下知事と高校生の意見交換会は90分にわたる大激論となりました。
橋下府知事は最後に「続きはやりましょう。納得するまで」と言いましたが、懲りたのか、二度とこの企画は行えないほど、高校生に徹底的にやり込められました。
これが、「橋下流『自己責任』に女子高生号泣」として伝説になっている討論会です。
この討論会に、橋下府知事の子どもたちへのまなざしのすべてが現れています。
教育への理解の浅薄さ。憲法や教育基本法への無理解。弱肉強食の人生観。競争に負ける人間への酷薄さ。
つまり、愛がないのです。
橋下・維新の会の教育基本条例案について、だめな教師を統制する必要があると言って賛成する人がいますが、肝心の子供達に対して、こうも残酷な考え方で作られた教育基本条例が教育にとって良いことがないのは明らかでしょう。
橋下・維新の会「教育基本条例」案批判1 教育の基本を外れた教育基本条例 子ども未来法律事務所通信11
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/2af0b2430806ed1a76b259395359f34c
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橋下・維新の会の教育基本条例案に、橋下府知事肝いりの委員を含め教育委員全員が総スカン
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/165bc7c40f00e115ab7dac27ad93afe3
・
激論のきっかけは、財政再建を進める橋下知事が決めた私学への助成金28億円の削減プランでした。
これに反対する「大阪の高校生に笑顔を下さいの会」の12人が府庁を訪れ、橋下知事に直談判し、1時間半にわたって議論したわけです。橋下府知事は以下に見るように強弁と屁理屈に終始して言い逃れました。
この議論を終え、議論に勝って勝負に負けた形の生徒たちは
「悔しいです」、「傷ついている人たちの気持ちなんて、まったくわかってくれてないという感じで」「結局、自分が悪いみたいな感じで言っていたので、腹が立ちました」
などと話し、生徒同士で
「勉強せなあかん。負けてたらあかんで。悔しいからな、勉強していろんなこと知らなきゃあかん」
と語り合っていたそうです。
3年経った今、どう過ごしているのでしょうか。
雇用・暮らし・教育の再生の道―大阪都構想・カジノからの転換
自治体研究社
大阪都とカジノに狂奔する橋下維新政治の誤りを正し、雇用、暮らし、教育再生の道を市民共同の力で開く最新本。
橋下府知事は、この討論の中で、
「今の世の中は、自己責任がまず原則ですよ。誰も救ってくれない」と語りました。
これに対して、高校生から「それはおかしいです!」と意見が出ると、橋下知事は
「それはじゃあ、国を変えるか、この自己責任を求められる日本から出るしかない」と反論しました。
のっけから、為政者が子どもを脅迫しているわけです。
また、橋下府知事は、とにかくお金がないからと教育予算を削減すると言い募るのですが、この人が府庁移転断念で大阪府民に与えた損害を考えると、片腹痛いとはこのことだという気持ちになります。
自分がまず自己責任を取ってから言え。
橋下府知事 府庁移転断念「僕の読み甘かった」と認める ならば府民は100億円の住民訴訟を!
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/f373bf815ffab6ea3e48a41edbbc44ea
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橋下府知事の買った湾岸庁舎で1200億円の損害 維新の会、当然府知事候補に断られる
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/30c2f9cfaba92e69307678cc0620f33d
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高校生たちは
「私立にしか行けなかったんです。家は決して裕福ではなく、父親は中学3年生の時にリストラにあいました。橋下知事は『子どもが笑う大阪に』とおっしゃっていましたが、わたしたちは苦しめられています。笑えません」
「僕は今、私立の高校に通っているんですけど、僕の家は母子家庭で、決し て裕福ではなくて、僕はそんな母をこれ以上苦しめたくないので、私学助成援助を減らさないでください」
と必死に窮状を訴えました。
それに対する橋下府知事の答えは
「 いまの高校をいいと思うなら、 いいものを選べばいい値段 (学費) がかかる。」
というだけなので、高校生は、
「だから、『そこ(私立)にしか行けない』って(教師に)言われたんですよ」
と泣き出したのです。
よう、こんなこと言えますねえ。責任放棄も良いところで、政治家としてまず失格ですが、もっと大人として言いようがあるでしょう。
人間として欠陥があるんじゃあないでしょうか。
とにかく橋下府知事は、お金がないのなら進学しなくて良いと一生懸命説得します。
「人生のルートは大学がすべてではない。 読み書き、 計算以上の化学式や歴史は、 僕は何も覚えていない(憲法も法律も覚えてない)。 絵だって、 音楽だっていい。 僕の同級生でも、 高校に行かずに社長になった人も、 いっぱいいる」
などというのです。今の高校進学率が96%なのがわかっているのでしょうか。本当に現実がわかっていないのは府知事の方です。
そこで、生徒達から「 生きていく上で、 勉強は不可欠です。」
と当たり前の突っ込みを受けると(どっちが大人なんだ)、橋下府知事は
「足し算、 引き算、 掛け算、 割り算、 読み書きくらいで十分、 世の中生きていける。 化学式なんていらない。 あとで自分でやろうと思えば勉強できる。」
と言い出す始末です。いつの時代の話や!
この人に任せて学力テストの点数が上がるんですか(笑)。
こんな感覚で教育を語る人間が作る教育基本条例を、支持する人もいるから信じられません。
ここで高校生から
「 みんなに学ぶ権利があります。」
と憲法で保障されている教育を受ける権利(憲法26条1項)について真正面から問われ
「ある。 中学校までは保障している」
と、憲法26条2項の義務教育と完全に間違えて答えてしまう橋下府知事。それは、保護者が子どもに教育を受けさせ、国家がそれを無償にする義務のことでしょう。
教育を受ける権利は高校生にも当然保障されています。橋下さんは今、司法試験を受けたら落ちますね。
それで司会に「憲法にはそうは書いていません」と突っ込まれた橋下府知事は困って
「高校まで保障するとも書いてない」(爆)
と誤魔化し、いきなり「続きはやりましょう。 納得するまで」と言って討論を慌てて終わったのですが、いまだに続きは行われていないというわけです。
この討論から3年後になんの反省もなく出されてきた教育基本条例案。
大阪府民の皆さんは、こんな人にまだ大阪の未来を任せたいですか?
橋下大阪府知事・維新の会 違憲・違法の教育基本条例案提出 ハシズムの暴走激化
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/fbf6504c052893a3630ecf81f8e0cf2c
・
追伸
私が問題にしているのは、ここに登場した高校生たちが私立に行くことになったのは自己責任かどうかというような話ではなくて、橋下徹氏の政治家としての構えの問題です。
そして、それは単純な引き算の問題なんです。
今年、大阪府で中学校を卒業し高校に進学したいと考えている子の数をAとします。
公立高校の定員をBとします。
もし、A>B、なら、必ずA−B=Cの子は公立高校には行けないんですよ。
これは、Aの子全員が20000%頑張っても絶対動かせない事実なんです。
だから、Cの子たちにいくら頑張ればよかった、自己責任だと言っても、意味がないんですよ。
だって、必ず余る子は出てくるんだから。どんなに頑張っても。
ここで問題なのはCに入ってしまった個々の高校生のことではなく、必ず生じるCの子たちに政治がどう対応するかという問題なのです。
したがって、この対話を読んで高校生の自己責任しか考え付かない人は、そもそも公立高校どころか小学校に戻った方がいいんですね。
橋下市長もさすがにそこはわかっているので、自己責任論だけに終始するのではなくて、やれ中学卒業でも社長になれる、だとか、難しい化学式知らなくても社会でやっていけるとか言いだしているわけです。
しかし、それは高校不要論であって、99%近い中学生が高校に行く社会においては全く説得力がないじゃないですか。
政治家ならば、現実にCが必ず出るのならば、Cの子たちも経済的事情に関わらずにBの子たちと同じく学校に行けるように条件を整える義務があるのです。
もちろんBを増やしてCを極力減らすという考え方もありますが、いずれにしてもCは出ますからね。
それをしないで誤魔化して言い訳ばかりして、とって返す刀で高校生を無用にいたぶるから、ハシズム全開討論なんですよ。
そこに彼の人格、政治家としての資質もまたよく現われています。
どうなる大阪: 「都」になれない都構想
平松邦夫
せせらぎ出版
橋下維新の会に最も嫌われている男、平松邦夫前大阪市長の最新本。
大阪都構想が日本を破壊する (文春新書 1020)
藤井聡
文藝春秋
これまた橋下維新の会の天敵、藤井聡京大教授の最新本。
橋下主義(ハシズム)を許すな!
ビジネス社
内田樹、香山リカ、山口二郎教授などによる元祖ハシズム研究本。
2008年10月23 日に 「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」 が橋下徹知事と面談した際の主なやりとりは次の通りです。
◇ 司会 (私立高3年) 橋下知事は、 「子どもが笑う大阪」 と掲げて知事に当選され
ましたが、 私学助成削減や高校事務員の削減で、 私たちは笑顔を持てません。 私た
ちの声をぜひ政策に結び付け、 大阪の未来につなげてください。
◇ 知事 こうして政治の場で政治的主張をする以上、 僕も意見を言う。 社会の実態を知
った上で主張しないと。 「子どもたちのたわ言」 にならないよう、 厳しく反論する。
◇ Aさん (私立高1年) 中学のとき勉強面、 友達関係に悩み、 学校に行けませんで
した。 父親は私が中学3年のときにリストラになり、 両親は 「学費の心配はいらな
い」 と言ってくれましたが、 申し訳ない気持ちでいっぱい。 助成削減はやめてほし
いです。
◇ 知事 不登校になって、 学校を変わろうとしなかったのは、 なぜか。 いじめを認め
るつもりはないが、 公立に行きたいとは言わなかったのか。
◇ Aさん そういう気力もありませんでした。
◇ B君 (私立高2年) 僕の家は母子家庭です。 私学でお金に迷惑をかけると悩みま
したが、 「あなたが決めるなら応援する」 と言ってくれた母親を、 これ以上苦しめ
たくないです。
◇ 知事 なぜ公立を選ばなかったのか。
◇ B君 いまの高校なら、 中学でできなかったことも補えると勧められました。
◇ 知事 いまの高校をいいと思うなら、 いいものを選べばいい値段 (学費) がかかる。
◇ Cさん (府立高3年) 私の高校は来年、 統廃合でなくなります。 在校生の文化
祭や体育祭、 伝統あるクラブがどうなるか、 不安。 非常勤補助職員の先生の職を奪
わないで。
◇ 知事 日本で1年間にどれくらい失業者が出ているか、 分かっているか。
◇ Cさん 多くの若い人たちが非正規雇用で悩んでいるのは知っています。 税金は教育、
福祉、 医療に使うべき。
◇ 知事 あなたが政治家になって、 そういう活動をしてください。
◇ Cさん いまの政治家が、 国全体を視野広く見てやるべきです。
◇ 知事 僕も府民から選ばれた中で判断している。 あなたのようにしっかりした考えが
あるなら、 いまの政治家を落とせばいい。
◇ Cさん 私は有権者ではないし、 私が政治家になってからでは遅いです。
◇ 知事 教務補助員は、 他府県にはない制度で、 大阪だけの特別の制度。
◇ Cさん それは大阪のいいところとして、 続けたらいいと思います。
◇ 知事 お金があれば、 やる。
◇ Cさん 無駄な道路を造ったりしているのに。
◇ 知事 どこが無駄な道路か。 僕の考えがおかしければ、 有権者に選ばれない。 大阪
のGDPがいくらで、 ベイエリアにどんな産業が来るか、 分かっているか。 無駄な
道路だと言うなら、 調べてからに。 (府立高校は) ちゃんと定員を定めて、 高校は
義務教育じゃないから。
◇ Cさん これ以上つぶされたら、 私学へ行かざるを得ない状況になり、 私学助成も
減らされたら、 勉強したくても勉強できなくなる。
◇ 知事 入試制度があって、 能力で選ばれてしまうのが高校。 全員受け入れるという
仕組みにはなっていない。 もう少し幅広く勉強してほしい。
◇ Cさん それなら私たちが安心して勉強できるようにしてください。
◇ 知事 勉強は学校がなくてもできる。
◇ D君 (定時制高校生の手紙を代読) 定時制には低所得の家庭が多く、 昼間働いて
家にもお金を入れています。 定時制の教科書無償制度がなくなると困るという人も多
く、 全日制でも学費のためにバイトしている子がいます。
◇ 知事 まず府の借金を止める。 10 年後に君たちが医療や福祉に税金を使いたいと思
ったときに、 お金を使えるような大阪を目指している。 このままでは、 小さな子ど
もたちも借金を負わされる。 どこかで我慢しないと借金はなくならない。 借金してば
らまくのは簡単。 「子どもが笑う」 とは、 皆さんが笑うためではない。
◇ Eさん (私立高3年) 保育士になるのが夢ですが、 授業料の高い短大への進学は
あきらめ、 いまの高校にしました。
◇ 知事 公立で保育士を目指す人もいる。
◇ Eさん 勉強がついていけなくなるので、 いまの高校しかないと言われました。
◇ 知事 そういう道をあなた自身が選択した。 なぜいまの高校だけに限ったのか。
◇ Eさん そこにしか行けないと言われました (涙ぐむ)
◇ 知事 人生のルートは大学がすべてではない。 読み書き、 計算以上の化学式や歴史
は、 僕は何も覚えていない。 絵だって、 音楽だっていい。 僕の同級生でも、 高校
に行かずに社長になった人も、 いっぱいいる。
◇ Cさん 勉強はもちろんだが、 一人一人の個性を生かした教育をするのが本当の学校。
◇ 知事 それは社会人になっても生かせるから。 高校に行かなくても個性を伸ばしてい
けるルートを準備しなければ。
◇ Fさん (私立高3年) 私は看護師になりたいのですが、 あきらめる子もいます。
◇ 知事 看護師になるのに高校行かなくてもいい道もある。 公立になぜ行かなかったか。
◇ Fさん 受験で落ちました。
◇ 司会 世間ではみんなが同じスタートラインではありません。 そういう子どもたちが
たくさんいることを分かった上で、 それを重点化する教育を考えなければ。
◇ Gさん 奨学金を借り、 アルバイトで学費を払っている子もたくさんいます (涙ぐ
む)。
◇ 司会 財政を切り詰め、 我慢を強いられることで、 人間らしい生活ができない人は、
これから出てくる。 それは見捨てていくのですか。
◇ 知事 人間らしいとは、 どれくらいのことか。
◇ 司会 生活保護を受けている人や、 母子家庭の人たちも、 一生懸命生き、 学校に行
きたい子もいます。 生活費を切り詰めているのに、 私学助成が削られ学費が上がると、
通えない子も出てきます。
◇ 知事 公立に入れるよう、 頑張らなきゃ。
◇ Cさん 落ちるのは私たちの自己責任ですか (涙ぐむ)。
◇ 知事 社会に出ると、 全部定数があり、 自分たちで乗り越えないといけない。 義務
教育までが、 みんなを平等に扱う最後の年限。 16 歳なら女性は結婚できる。 半分大
人扱いされることを、 もっと自覚しなきゃ。
◇ Cさん そこで倒れた人はどうすればいいのですか。
◇ 知事 最後の最後のところは救うのがいまの世の中。 生活保護制度がある。
◇ 司会 受けられずに餓死した人もいるではありませんか。
◇ 知事 それは申請の仕方が悪かったり。 いまの日本は、 自己責任がまず原則。
◇ Cさん その自己責任がおかしい。
◇ 知事 なら、 国を変えるか、 日本から出るしかない。 私学助成が削られたというが、
ゼロじゃない。 府立高校生1人当たりの経費は90 万円くらい。 医療費助成もある。 何
でもかんでも自己責任じゃない。
◇ 司会 思いは伝えきれていません。 またこういう機会を設けてください。
◇ 知事 いいですよ。 義務教育を終えて大人になるための第一の壁が高校入試。 その
壁から逃げちゃいけない。 訓練だ。
◇ Cさん だからといって競争させるのですか。
◇ 知事 競争でなく、 訓練。
◇ Cさん 生きていく上で、 勉強は不可欠です。
◇ 知事 足し算、 引き算、 掛け算、 割り算、 読み書きくらいで十分、 世の中生きて
いける。 化学式なんていらない。 あとで自分でやろうと思えば勉強できる。
◇ Cさん みんなに学ぶ権利があります。
◇ 知事 ある。 中学校までは保障している。
◇ 司会 憲法にはそうは書いていません。
◇ 知事 高校まで保障するとも書いてない。 どうするかは有権者の選択の中で政治が決
めていく。 有権者が賢くなければ、 政治家がちゃんと行動できない。 高校に行って
も、 社会のことなんて学べない。 先輩面するようだが、 5年、 10 年たてば分かる。
続きはやりましょう。 納得するまで。
◇ 司会 ではまた要請します。
◇ 知事 してください。
◇ 司会 きょうはありがとうございました。
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