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2015年11月18日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍の前のめりにNO>
インターネット掲示板に海部俊樹元首相が登場した。懐かしい、実に懐かしい人物である。何かの拍子で国会裏手のTBR事務所をのぞいて再会して以来、もう10年近くなろうか。息子を医療事故で失ったりしなければ、先輩の早坂茂三さんのように、もっと馬力を出せたのだが、人生はなかなか思い通りにさせてくれない。気が付いてみると、いまでは政治を語れる本物の人物も少ない。永田町史を知らない右翼政治屋と不勉強な政治記者が跋扈している昨今である。暦をめくると、1955年に保守合同して自民党が誕生して60年になる。海部さんは「前のめり」の安倍に警鐘を鳴らしていた。
<自民結党60年で幕引きか>
今の安倍政治を評価する人物はいない。せいぜい国家主義者の中曽根康弘かナベツネぐらいであろう。安倍にしても、財閥と創価学会が支援しなければ、戦争法などは断じて出来なかった。安倍は生涯、信濃町に足を向けて眠れないだろう。
そんな創価学会は本日11月18日、創立85周年を迎える。池田理念を放棄してしまった信濃町は、生長の家や神社本庁のようにカルト・極右教団に成り下がってしまうのか、行方を注視していくしかない。
極右化した財閥とカルト教団に支えられる政党に明日はない。幕引き目前であろう。
<森の「天皇中心の神の国」から右翼化>
自民党も変わった。リベラルの保守本流と戦前派右翼の連合体・保守合同として誕生したものだ。同床異夢・呉越同舟の政党として、権力を手にしてきた。これにはCIAの策略が、そうさせたものでもあった。
大きくは米ソ冷戦、最近は米中対立が背景にある。リベラルはCIAの桎梏を回避しようと必死になったが、戦前派右翼はむしろ、CIAを抱き込むことで改憲軍拡を実現しようとしてきた。
思うに森喜朗内閣から、自民党は極右化した。「天皇中心の神の国」というのだ。原始宗教の「祓い」という祭政一致をベースにしている。不気味な政権である。森後継の小泉内閣が安倍晋三を育成した、というよりも、育成させられたものであろう。小泉秘書の飯島が、安倍の腰ぎんちゃくを今も務めている。
<国会恐怖症の安倍・自公内閣>
極右・カルト教団の国粋主義者が戦略を練り、それを財閥が総力を挙げて支援している体制である。選挙は創価学会が担当している、という構造である。
もはや60年前の自民党ではない。右翼ばねが支配する均衡を欠く政党である。国際会議では、ひとり中国脅威論を発するだけの安倍である。幕引きを予感させる政府だ。野党が受け皿を用意さえすれば、たちどころに退陣に追い込める。その証拠に、安倍・自公は3分の2の衆院大勢力を擁しながらも、臨時国会を開けない。
国会を開けない、憲法を守れない自公体制である。開くのが怖いのだ。国会を開くのが怖いという政権は、戦後70年にして初めてのことであろう。
<懐かしや海部さん>
それにしても懐かしい御仁である。海部健在の証拠だ。
思い出すと、鈴木善幸内閣から中曽根・竹下・宇野と海部内閣の時代、東京タイムズ政治部長をしていた関係で、官邸の好物・ライスカレーを食べることが出来た。今もそうだろうか?首相日程からみると、政治部長との懇談がない。
かつて新聞テレビは、首相との窓口を政治部長1本に絞った。在京政治部長会が窓口になっていて、社長や論説委員との接触を禁じて、編集権の暴走を排除、公正な報道を心がけてきた。
これを破壊した悪しき人物がナベツネであろう。最近、中曽根もナベツネの様子が聞こえてこない。
海部さんを総理に担ぎ上げた人物は竹下登である。赤坂の料亭で隣り合わせたさい、直接その理由を聞いてみた。「海部君は演説がうまい。中央大学の弁論部だよ。早稲田の雄弁会とは違う」と解説してくれた。
今の中央大学に辞達学会があるだろうか。そもそも弁論部があるのかないのか。彼は中央と早稲田と両方に籍を置いていたらしい。苦学生のはずだ。
<三木武夫の秘蔵っ子>
海部さんは、平和主義者で知られた三木武夫の秘蔵っ子として鳴らした。演説がうまかった。昔は永井柳太郎がいたが、戦後では海部演説が一番だ。彼に講演を依頼する仲間は多かった。
海部内閣のころの自民党幹事長が小沢一郎である。背後に金丸信が控えていた。確か湾岸戦争で日本は、ワシントンから大金をむしり取られている。この件について、野中広務があれこれ言っている。真相は今もはっきりしない。
海部の後継者選びに、事実上、安倍晋太郎と宮澤喜一が争った。すでに安倍は体調を崩していた。筆者は護憲・平和主義者の宮澤を支援した。東京タイムズを辞めた後のことである。当時は、ワシントンの属国の日本に全く気付かなかった。自民党派閥にのめりこんだ派閥記者に大満足だった。
それから大分、世の中が見えてきた。人間50、60は鼻たれ小僧でしかない。宇都宮徳馬さんの至言である。
2015年11月18日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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