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「八方美人」と後ろ指さされる細野政調会長【PHOTO】gettyimages
民主党は「器が小さい」人ばかり〜細野をいじめる岡田、離党に踏み切れない前原 解党騒動で「本当の弱さ」が見えた!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46386
2015年11月17日(火) 田崎 史郎「ニュースの深層」
■六本木のホテルに民主党幹部が緊急招集
「言うだけ番長」、「八方美人」――。
それぞれ、民主党の元外相・前原誠司、政調会長・細野豪志に付けられたあだ名だ。前原、細野はこう言われることを非常に嫌がる。だが、そのように見る国会議員や官僚、政治記者が多いことは否定できない。
その2人が維新の党前代表の江田憲司と手を携え、民主党解党の声を上げた。2人は汚名を返上できるのか。
前原、細野、江田は11日午後6時半から東京・六本木にある全日空ホテルの「雲海」で会食した。それぞれ、側近1人を同道することにし、前原は小川淳也(衆院当選4回)を、細野は階猛(しな・たけし、同4回)を、江田は井坂信彦(同2回)を連れてきた。
雲海には、一般客に見つからないように出入りできる「裏導線」がある。しかし、彼らはそれを使わず、一般客と同じ玄関から出入りした。また、「知り合いの記者に事前に、会合することを伝えた」(出席者の1人)という。
つまり、会合はマスコミ向けにアピールする目的で開かれたのだ。その中身については「両党が解党した上で新党を作るべきだという認識で一致した」と報道された。だが、大げさにいうほどのことではなく、もともとこの認識で一致しているからこそ集まったのである。
会合では、民主党代表・岡田克也をどうやって説得するか、その手順、岡田が受け入れない場合に離党するのか、などをめぐって突っ込んだ意見交換が行われた。
離党には、階が強く反対した。階は民主党政権時代の2012年7月、消費増税法案に反対した生活の党代表・小沢一郎らが集団離党した際、小沢は階から預かった離党届を勝手に提出。
階はそのときの記者会見で「(離党届が)私の了解なく出されており、無効だ」と述べ、離党しなかった。小沢と同じ岩手選出の階は苦渋の選択を迫られた。離党するかで思い悩む苦しみを二度と味わいたくないと考えている。
こうした内部事情を抱えているがゆえに、「離党カード」をちらつかせて、譲歩を迫る戦法をとれない。前原は21日の読売テレビ「ウェークアップぷらす」で司会者から離党の可能性をただされたのに対し、「党を分裂させることが目的ではなく、(野党結集の)大きな固まりをつくっていくための問題提起だ」と、離党を否定した。
解党論には旧社民党系の大畠章宏、中堅・若手、それに支援団体である連合にも理解が広がる。しかし、受け入れられなかったからと言って、離党を覚悟している議員は数少ない。彼らの足もとを、岡田や幹事長・枝野幸男らは見ている。
ゆえに、解党論は迫力を欠き、国民からは「コップの中の嵐」と見られている。そもそも、国民の多くは「自民党1強体制」に疑問を持っているのに、その役割を民主党に期待しようとは思っていない。
■「細野いじめ」がはじまった!
この局面で際立っているのは、岡田の「細野いじめ」だ。岡田は12日の記者会見で、記者団から「細野氏は執行部の一員ではないか」と聞かれたのに対し、こう答えた。
「執行部ってどの辺まで言うのかということだが、党の基本的なところ、党の運営、あるいは在り方の基本的なところというのは、私の認識では代表や代表代行、幹事長、参院会長と思っている。
もちろん政調会長は政策については非常に重い責任を担っている。ご本人も執行部だという自覚があれば、そういう発言は軽々におっしゃらないはずだと思う」
政調会長は、執行部の一員ではないというのである。執行部内では、細野の処分論さえ台頭している。
記者会見で岡田は前原については次のように語っている。
「きょう(12日)、(前原と)話して、非常に穏やかに良い話ができたなと思っている」
言うまでもなく、細野と岡田は解党すべきだとの考えで一致している。にもかかわらず、岡田は細野に対し攻撃的で、前原に対しては融和的だ。
岡田と細野は今年1月18日に行われた民主党代表選で、長妻昭を加え、激しく争った。国会議員、党員・サポーター、地方議員、公認予定者による1回目の投票で、細野が298ポイントでトップだった。
だが過半数に届かず、294ポイントで2位に付けた岡田との決選投票にもつれ込んだ。国会議員と公認予定者による決選投票は岡田133ポイント、細野120ポイントで逆転した。大接戦だった。
この展開は12年9月の自民党総裁選と酷似している。しかし、戦いが終わった後の勝者の振る舞いではまったく違っている。3カ月後に首相に就任する自民党総裁・安倍晋三は、石破茂を党のかなめである幹事長に起用した。
昨年9月の内閣改造・自民党役員人事で石破が幹事長留任を求め、安全保障担当相就任を拒否しても、安倍は石破を内閣の看板政策を担う地方創生担当相に就け、今年10月の人事でも続投させた。
これが勝者の敗者に対する振る舞いであり、敵を取り込むことによって権力基盤を安定させる知恵でもある。安倍は石破を嫌ってはいても「自民党のスターだ」とも語り、その実力は認めている。
党首選で争った「敵」に対する処遇を比べると、岡田は狭量と思われても仕方がない。今回の解党騒動は岡田の器を映し出している。同時に、解党が実現するかどうかは前原や細野の器を示すことになるだろう。(敬称略)
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