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大阪ダブル選目前! 結局「橋下以前」と「橋下以後」、大阪の経済はどう変わったの?データで読み解く橋下府政、本当の「実績」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46380
2015年11月16日(月) 高橋 洋一 「ニュースの深層」 現代ビジネス
■世論調査では維新の2候補がリードのようだが…?
大阪W選挙の投開票日が迫ってきた。事実上、府知事選は大阪維新の松井一郎知事と自民党推薦の栗原貴子氏、市長選は大阪維新の吉村洋文氏と自民党推薦・柳本顕氏の一騎打ち、大阪維新対非維新(自民、共産など)の対決である。
産経新聞社など5社の世論調査では、府知事選で松井氏が栗原氏を上回って、市長選で吉村氏が柳本氏をリードしているという。
大阪の将来がどうなるのか、「大阪都構想」も争点の一つになろうとしている。5月の住民投票では「否決」という結論が一応出ているが、その際、都構想反対派が主張していた、都構想の対案としての「大阪会議」が機能していないからだ。
筆者も、都構想の対案として大阪会議(大阪戦略調整会議)が何度も取り上げられたことを記憶している。ところが、実際にはまったく機能しなかったのだ。
選挙結果は、今後の大阪府市行政にどう影響するのだろうか。
府市の両方を大阪維新がとれば、都構想が再び現実化する。これは、地方政治・行政にとって、二重行政の排除、地方分権で選択肢が広がるという意味で望ましい。ただし、これまでと同じ都構想ではなく、一定期間の検討の後に修正が加えられるだろう。
府市のいずれかを非維新がとれば、都構想はなくなる。それは、橋下氏が登場した以前の大阪に戻ることを意味する。両陣営ともに、大阪が東京に次ぐ2極になることを目指すという意味では同じだ。大阪維新が従来の方法を破ることで、非維新は従来のやり方を踏襲することで、目標を達成しようとしている。
橋下・松井時代の前というと、横山ノック・太田房江両氏が大阪府知事を務めた時代だ。この際、橋下以前(横山・太田時代)と橋下以後(橋下・松井時代)の経済パフォーマンスを、客観的な数字を使って比較してみよう。
■GDPは「橋下以後」がマシ
まず、統計リテラシーの観点から、現在の統計数字が低い、高いといっても過去と比較しないといけない。しかも過去と比較しても「上がった、下がった」といっても意味がなく、全国と対比させて過去と比較する必要がある。全国レベルで起こっている影響(例えばアベノミクスで雇用環境が良くなったなど)を除いて大阪固有の動きを抽出するためだ。
例えば、大阪府の全国シェアの推移をみて、橋下以前と以後でどう変化したかがポイントである。全国シェアの上昇(下降)は、大阪が全国より伸び率が高い(低い)ことを意味している。
マスコミ記事ではこうした統計リテラシーのないものが多いが、まず批判の結論がありきなので、ほとんど読むにたえない。選挙前のマスコミの役目は、客観的な情報提供にあるはずだが、まったく日本のマスコミは能力不足で役立たずだ。
こうした比較手法のもと、まず、GDPと失業率がもっとも重要なので、それらを取り上げよう。もちろん経済パフォーマンスの見方はいろいろあるが、これらを押さえておけば、経済現象の6、7割は説明できる。基本中の基本なのだ。
まずはGDP。大阪府の全国シェアをみてみよう。これは明らかに長期低落傾向がみられる。大阪の経済力が相対的にどんどん低下しているということだ。
全国シェアが前年度より増えれば勝ち、減れば負けとすると、橋下以前は2勝11敗であるが、橋下以後は2勝3敗と、やや負けクセが是正されてきたようにみえる。
これは、橋下以後に長期低落に歯止めがかかりだしたと見ていいだろう。なお、グラフでは橋下以前、以後で傾向線を付けて、傾向を見やすくしている。
■業率は橋下以後で大きく改善!
失業率では、橋下以前に全国の数値を40%近く上回っていたが、橋下以後は25%程度。まだ全国水準までは達していないが、はっきりと橋下以後の改善傾向を読み取れる。
次に、橋下以後はGDPの長期低落傾向に歯止めがかかったので、財政関連もその動きに連動している。というのは、財政の話は、基本的にはGDPの後についてくるからだ。
例えば、財政力指数をみよう。これは地方公共団体の財政力を示す指標として用いられる指数であり、基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値である。
財政力指数について、大阪府と全国の都道府県の平均との比率をみて、前年度より増えれば勝ち、減れば負けとすると、橋下以前は0勝13敗であるが、橋下以後は3勝3敗である。財政についても、橋下以前がまったくダメで長期低落であるが、橋下以後ではなんとか全国平均の動きと互角で、長期低落に歯止めをかけている。
なお、財政については、橋下知事の前任である太田知事は減債基金を使った会計操作をしたと指摘されている。政策論として減債基金は不要であるが、なければそうした無用な混乱を招く必要もなかった。いずれにしても、上に述べた財政力指数は、太田知事の行った”お化粧”の経緯を踏まえての話である。
”お化粧”の経緯は、かつて総務大臣補佐官をしていた筆者にも多少記憶がある。2007年当時、公募地方債の金利が下3桁までまったく同じの横並びだった。当時は既に金利自由化が終了していたので、はっきりいえば、金利の”闇カルテル”だった。
旧興銀のみずほ銀行が事実上主導しており、それを総務省も黙認していた。公正取引委員会が指摘すれば、一発でおしまいであった。
諸々の地方債の自由化を進めていく上で看過できないので、筆者は”闇カルテル”をやめさせようと考えた。ところが、総務省官僚は猛反対、太田知事も猛反対だった。
反対といっても、”闇カルテル”なので、表だっていえたものでない。大阪府は、”お化粧”がバレて金利が高くなるのを気にしたらしい。実は、その心配は杞憂なのだったが。橋下以後に、”お化粧”はすっかりなくなったからだ。
また失業率では、全国と比較して橋下以後に相対的に改善の動きがあるので、生活保護や自殺率でも、橋下以後はいい数字になっている。というのは、生活保護や自殺率は、失業率と密接な関係があることが知られているからだ。
■生活保護者数にも明白な変化が
生活保護では、大阪府の生活保護者数の全国の生活保護者数に対する比率、つまり全国シェアをみよう。
全国のどこでも高齢化などで生活保護者数は増加している。大阪府でも似たような事情であるが、全国のペースを上回っているかどうかで、大阪府の努力が測れる。それには全国シェアの数字は好都合である。
これは、橋下以前と橋下以後ではっきり分かれている。橋下以前では全国より大阪府の生活保護者の増加スピードは速かったが、橋下以後はその逆になっている。このため、大阪府の生活保護者の全国シェアは、橋下以前は上昇、橋下以後は低下になっている。生活保護は、明らかに橋下以後のほうが改善している。
橋下氏は、生活保護に厳しく、闇雲に予算カットをしてきたイメージがある。ところが、現実には失業率を改善したので、生活保護はその結果に応じて改善されているのだ。
失業率を改善せずに生活保護を切り捨てていればマズイが、失業率の改善とともに生活保護者数の増加に歯止めがかかっているので、まっとうな話である。
■大阪W選挙の結果が、日本を動かす
自殺率ではどうだろうか。ここでも、大阪府の自殺者数の全国シェアをみることとする。
橋下以後で失業率が改善していることから予想できるが、自殺者数の全国シェアも橋下以前よりかなり低下している。命を守るのは政府に課せられた最低限度の義務だが、これも橋下以後のほうがいい。
大阪の経済活動が本格的に回復するにはまだ時間がかかるだろうが、横山・太田時代と橋下・松井時代を比較する限り、橋下・松井時代に分があるようだ。ダブル選挙における、大阪府市民の判断が見ものだ。
なお、大阪ダブル選挙の行方は、国政での野党再編にも大きく影響する。ダブル選挙で大阪維新が勝てば、東京「維新」の居場所はなくなるので、必死になって民主党の前原氏と細野氏に民主党解党をけしかけて、野党再編を加速させてくるだろう。
一方、岡田民主党が解党を拒むのは、解党では党の結束力が緩むうえ、政党助成金が減少するからだろう。
カギを握るのは、前原氏と細野氏。両氏とも民主党解党を主張するが、選挙区事情で民主党を離党することはできないので、意見に迫力を欠く。一体どうなるか。
アンチはこれ読んで「維新の御用学者ガー」って言うんだろうね。でもこっちは本物の経済学者。あの人らの連れてくる学者って土木・藤井。ポンコツはどちら?
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— オンネア (@onnea2) 2015, 11月 15
高橋洋一氏【データで読み解く「橋下以前」と「橋下以後」】https://t.co/FCl0szcz5A これが客観的な検証というものだろう。メディアだけでなく学者もしっかりしろ。
— 橋下徹 (@t_ishin) 2015, 11月 15
大阪ダブル選目前! 結局「橋下以前」と「橋下以後」、大阪の経済はどう変わったの? https://t.co/3za6EzjYZ7
残念ながら年金爺婆には関係ない指標。
爺婆の選挙権取り上げなあかん。
— millionbagger (@milberg8) 2015, 11月 15
ダブル選挙はもう結果は見えましたね。民主解党もなくなったし。 / 大阪ダブル選目前! 結局「橋下以前」と「橋下以後」、大阪の経済はどう変わったの?
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— 岡 昌之 (@okamasayuki919) 2015, 11月 15
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"選挙前のマスコミの役目は、客観的な情報提供にあるはずだが、まったく日本のマスコミは能力不足で役立たずだ。"
まったくだ…
— Rogiオタ onm(おなま) (@rogionm) 2015, 11月 15
左派メディアとそこで活躍する学者は思想・感情のバイアスが掛かっていて信憑性に欠けるけど、高橋洋一氏は彼らとは大きく違う。数学は嘘を付かない。
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— クリクリ (@golden_trader) 2015, 11月 15
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