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2015年11月14日 「ジャーナリスト同盟」通信
<ポスト戦争法は米占領政策にメス>
戦後70年、2015年11月も半ばである。安倍は戦争法を処理すると、国民の目を、偽りの「GDP600兆円経済政策」と、引き続き「中国脅威論」に向けさせるのに必死だ。野党の体たらくをよいことに、臨時国会開会を封じ込めてしまった。一方で70年最後の、極右・日本会議の悲願であった米占領政策にメスを入れる組織を、安倍総裁直属のもとに立ち上げる計画を明らかにした。思うに、予想されるワシントンの抵抗を抑えるための、自衛隊提供の戦争法であったことが読めるだろう。この組織で、憲法や東京裁判・南京大虐殺についてメスを入れる、裁くというのだ。既に、安倍直参の稲田政調会長が繰り返し発言、これに早くも韓国政府は「大きな反発に直面する」と警告を発しているのだが。
<戦後70年の極右大事業>
安倍の「戦後レジームの脱却」は、平和憲法破壊を意味するものだが、すでに軍国主義への路線は着実に進行している。武器輸出・軍拡予算・特定秘密保護法の制定、集団的自衛権行使による自衛隊戦争法も強行した。平和主義をかなぐり捨てた公明党創価学会の、事実上の戦果でもある。
残るは、9条解体の裏付けにしたい材料集めだ。敗戦時の占領政策に対して、極右・戦争勢力からの分析によって、戦後体制への反撃材料を手にすることである。東京裁判や日本国憲法制定時のあれこれに極右・皇国史観からメスを入れることで、改憲の流れを正当化しようとの、愚かすぎる野望作戦である。この謀略図面を書いているのは、外務省の谷内ら極右外交官だけではないだろう。筆者の予想では、極右教団「生長の家」信者群とみたい。谷口雅春門下だ。神社本庁や統一教会には、その能力はない。ズバリ天皇信仰の国粋主義者群である。
こんな暴挙を国際社会が容認するはずもない。第二の国連脱退も視野に入れたものか。狂気の安倍・自民党である。
<まとめ役を”穏健な谷垣”へ?>
この計画は、以前から、このことをがなり立てていた安倍の分身どころか、一体化していると見られがちな稲田政調会長をはずして、穏健な谷垣幹事長を担当にする、と朝日新聞が報道した。これは間違いである。谷垣にも、安倍のように祖父の戦争屋がまとわりついていた。
数日前、筆者の「朱に交われば」という小論で、谷垣変身を記事にした。これに読者から反論が寄せられた。安倍同様に、谷垣にも戦争遺伝子がこびりついていたのである。
影佐という陸軍中将の存在である。彼はその孫だ。安倍とは遺伝子的に波長が合うのだ。彼はリベラルな宏池会に所属、護憲派の加藤紘一に仕えていたが、それは仮の姿だった。
影佐を知らなかったが、調べると、日中戦争で大活躍していた日本軍の謀略機関のトップの肩書を有していた。「影佐機関」は麻薬を使っての資金集め、ついには南京大虐殺によって、空き家となった南京政府庁舎に、蒋介石を裏切った汪兆銘を主に据えたのも「影佐機関」だった。
安倍の祖父・岸信介は東北の傀儡政権「満州国」に君臨していたこともある。安倍も谷垣も、祖父同士は軍国主義の仲間だった。そうしてみると、極右の安倍が、ハト派と称した谷垣を信用する理由も理解できるだろう。
谷垣のハト派は、世をはばかる仮の姿であった。筆者も、すっかり騙されていたことになる。朝日新聞の政治記者も間違いに気付いてもらいたい。
<汪兆銘傀儡政府を立ち上げた「影佐機関」の遺伝子>
念のため、最近初めてページを開いた井上清著「日本の歴史」(岩波新書)で確認しようとしたのだが、汪兆銘政府という言葉を見つけることは出来たが、影佐を発見できなかった。
極右の学者らを集めて、そこから東京裁判を批判させる、しかし、露骨すぎると、ワシントンが反発するため、ここは適当に処理すればいいと判断しているのであろう。
自らのいかさまを露呈することになろうが、70年前の占領政策の非をあげつらうことの危険性を、極右は気づいていない。筆者は、彼ら極右を天皇制国家主義者と分析している。
「天皇の官僚」は今も存在している。「天皇の政治屋」もたくさんいる。「天皇の軍隊」も公然化するかもしれない。自衛隊の基地内の神社、司令官室の神棚を目撃して仰天した筆者である。
自然崇拝に少しだけ毛の生えたような「祓(はら)い」神社が、現在も戦前同様に存続することに対して、井上清著の冒頭で皮肉っている。
<国際社会の孤児への道>
「祓い」は靖国神社参拝への道でもある。これに心酔する安倍である。日本会議である。政教一致はどう考えても、21世紀において異様・異常である。そこから戦後体制を批判、見直すという自民党である。
現代どころか、近代にもならない。歴史の逆転を強行する先には、戦前の日本帝国を夢見ているのであろうか。
2015年11月14日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員)
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