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歴史的な国際政治の動きにあまりにも鈍感な政府とメディア
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2015年11月13日 天木直人のブログ 新党憲法9条
ここにきて歴史的な国際政治の動きが続いている。
中台首脳会談に続いて、ミャンマーのアウンサンスーチーの勝利だ。
中台首脳会談について、きのう11月12日の毎日新聞「発信箱」で政治部の上野央絵記者が書いていた。
この歴史的な「握手」は後々、「日本の安全保障環境を変えるきっかけとなった」と評価されるかもしれない出来事だと思うと。
ミャンマーの政権交代については、きょう11月13日の朝日新聞で大野良祐アジア総局長が書いている。
「軍事政権下の1990年代末に何度かミャンマーを取材した。査証はめったに出ず、入国しても監視下にあったアウンサンスーチー氏の家や国民民主連盟(NLD)には近寄ることすらできなかった。人びとは政治の話を拒んだ。スーチー氏とNLDが政権を担う日が来るとは思えなかった。だがその日は来た」と。
いかにミャンマーの軍事政権が独裁的だったかだ。そしてその独裁政権がスーチー氏を迫害していたかだ。
こうした、まともで、正直な評価は、しかし、日本政府の関係者やメディアにはほとんどみられない。
見られるのは、中国警戒論であり、政治的未知数という言葉で表されるスーチー女子に対する不信感だ。
中国と商機を争うため、手のひらを返したようにNLDにすり寄る姿だ。
あまりにも志が低く、目さきの利益に汲々としている。
安倍政権の姿、そのものである(了)
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