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民主党を離党した松本剛明がはからずも口にした究極のテーマー(天木直人氏)
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10th Nov 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks
きょう11月11日の日経新聞が、民主党を離党した松本剛明のインタビュー記事を掲載している。
その中で私は松本剛明が次のように語った事に注目した。
すなわち松本剛明は民主党離党の理由としてこう言ったのだ。
「・・・民主党に一度でも(国民から)政権を預けていただいたのは、
有力な野党で初めて日米安保を認めた党だったからなのに、
結果として認めていないことをしてしまった・・・」
これこそが究極のテーマである。
つまり、この国で政権を取るには、日米安保を認めなければならない、と言っているのだ。
もちろん、それは間違っている。
どこの民主国家で、日米同盟を認めることが政権政党の大前提だと
堂々と国民の前で語る政治家がいるというのか。
米国との同盟関係は重要だと語る政治家は日本以外にもたくさんいるだろう。
しかし、それを唱えることが政権政党にとって不可欠だと言う政治家など、
世界広しと言えど、いやしくも民主国家であるなら、まずいない。
なぜなら、それは主権放棄にも等しいからだ。
ところが、松本は臆面もなくそう言った。
そして私がここで言いたいのは、この松本剛明の言葉が、
日本では違和感を抱かずに国民に受け入れられるに違いない、というところだ。
それどころか、日米同盟反対と言えば左翼、共産党だとレッテルを貼られるのが日本なのだ。
おまけに、その共産党ですら、国民連合政権の実現のために、
日米安保は棚上げすると言い出す始末だ。
それほど日本国民の暗黙の了解は日米同盟最優先ということだ。
それが事実だとしたら日米同盟廃棄を主張する私は極左ということになる。
もちろん私はそうではない。
日米同盟を唱える政党が、いつか政権政党になれる日が来るのか。
それは私にとって、いや、日本にとって、究極のテーマであるに違いない。
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