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2015年11月10日 「ジャーナリスト同盟」通信
<極右・権力主義に染まった谷垣幹事長>
11月9日の共同通信によると、自民党幹事長の谷垣が以前に比べると、狂った発言をしていることを伝えた。朱に交われば赤くなるというが、安倍や秘密結社のような日本会議に歩調を合わせている。安倍チャンネルで知られるNHKの報道について、幹部から事情聴取したり、総務省までもが「厳重注意」をしたことを、あろうことか肯定、これからも「やる」と開き直ったという。
谷垣は官房副長官時代の安倍が、NHKに猛烈な圧力をかけたことを知っている。自らも同じ立場であることを、内外に誇示したことになろう。自ら墓穴を掘っていることに気付いていない。まさか、安倍が倒れた際の後継者という思いに駆られてしまったのか?
放送倫理・番組向上機構の放送倫理検証委員会が、自民党や総務省の、権力を悪用したことについて「圧力である」「言論・報道の自由の侵害」という当たり前の判断に対して、自民党幹事長が反撃したものだ。
<本当に憲法を学んだのか?>
彼は確か東大法学部に籍を置いて、何度か挑戦して司法試験を合格した。彼の父親・専一は農林官僚で、自民党大平派に所属した穏健な政治家だった。
性格は明るく、先輩の前尾繁三郎の背中を借りながら、いつも苦しい選挙を勝ち抜いてきた苦労人である。筆者はよく事務所に通って話を聞いたものだ。息子の谷垣も、大平や加藤紘一に仕えた、いずれリベラル派の宏池会を継承する候補者のはずだった。
だが、日本は「天皇中心の神の国」との信念の持ち主である森喜朗内閣打倒に立ち上がった加藤を、足元で体で抑え込んだ人物でも知られる。歴史は、ここから右翼バネが働いてしまった。
吉田茂のリベラル政治は、岸信介の右翼政治へと逆流・移行してしまった。現在の谷垣は、右翼の潮流に乗った方がチャンスあり、と判断したものであろう。彼もまた、信念のない政治屋に成り下がってしまったのか。本当に日本国憲法を学んだのであろうか。怪しい。
右翼思想の持主は、寛容さを欠いて権力主義に陥る特徴がある。その渦に巻き込まれてしまったのであろう。残念の極みである。
<古賀誠の宏池会がまとも?>
OBながら宏池会の先輩として奮戦している古賀誠が、実に立派に見えてくる。彼は宏池会のリベラルを体得してきた政治家だ。大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・田中六助から、じかに政治を学んできている。保守本流を自認する人物でもある。
父親を戦争で亡くした関係から靖国参拝をしているが、コチコチの極右・日本会議メンバーではない。父親は岸らA級戦犯らの犠牲者といっていい。戦争遺児として憲法擁護者に違いない。武器弾薬で国民の平和は勝ち取ることは出来ない、それを経験則から感じ取っているのだろう。
それを現役組にも教えている。安倍に徹底的に干された宏池会は、ようやく彼の叫びが届くようになったらしい。大平・鈴木・宮澤・加藤らの護憲、軽武装・経済重視の宏池会へと、古賀らしい努力をしているのが、少しどころか大いに評価できる。
もっとも、戦争法の強行で自民党への怒りは全土で鳴り響いているため、古賀の訴えがどれほど国民に通用するかははっきりしない。
<公明・石井も太田レベルの右翼大臣>
創価学会公明党の強烈な支持者だった木更津の戦争遺児は、平成の治安維持法を強行した太田前国交相に対して「池田先生を裏切っている。許せない」との遺言を残したあと、やくざレイプ犯に殺害されてしまった。
彼女の遺言は正しい。その反応は、今後とも消えることはないだろう。正義の叫びを抑え込むことは出来ない。
そんな太田の後継者となった石井を、よくは知らない。だが、彼の行動は、まぎれもなく太田とそっくりである。11月9日彼は国交相として、沖縄県民の意思を抑圧する指示を出して、その正体を内外にさらけ出した。
辺野古の海を埋めて、米軍基地を新たに建設することに、当然のこととして沖縄は反対している。知事が先頭になって反対している。県民の意思として、国が強行する埋め立ての承認を取り消した翁長知事に大義がある。米紙NYタイムズも日米政府の覇道を非難する社説を掲げた。
それを封じ込めようとする石井に大義はない。覇道である。彼は池田大作氏の「人間革命」を読んでいない、と戦争遺児は地獄から叫んでいる。
<民衆の味方を放棄した公明党>
前述した古賀は、田中六助の影響を強く受けている。六助は池田勇人と大平の思想、そしてマックス・ウェバーのファンで知られた。「権力の魔性」を学んで、永田町を歩いてきた政治家である。
彼は谷垣にもそれを訴えようとしている様子が、筆者には理解できる。その経験者の小沢一郎も同じ思いであろう。谷内ら外務官僚の暴走もよく見えてくる昨今だ。
極右に染まる自民党と公明党の政権が、どこまで続くのであろうか。民衆は愚民ばかりではない。創価学会員にも、木更津の戦争遺児のような、まともな人物はいるはずである。
2015年11月10日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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