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7日、シンガポールで、首脳会談を前に握手を交わす台湾の馬英九総統(左)と中国の習近平国家主席=代表撮影、共同
中台の歴史的首脳会談を素直に歓迎できない日本の器の小ささ
http://new-party-9.net/archives/2890
2015年11月8日 天木直人のブログ 新党憲法9条
中国と台湾の歴史を少しでも知っているものなら、今度の66年ぶりのトップ会談がどれほど大きな出来事であるかわかるはずだ。
元外交官としての血が騒ぐ。
それまで台湾を支持していた米国が、1971年に、ニクソン・キッシンジャー外交によって突然中国を唯一の国と認め、対米従属の日本が台湾を見捨てざるを得なかった苦い経験を思い出さない日本国民はいない。
歴史の激変を感じる。
そのような歴史を持つ中国と台湾が、トップ会談をしたのだ。
確かに、一つの中国に向かって進む保証はない。
台湾内政に日本が口を挟むことではない。
習近平とお馬英九の、それぞれの思惑が絡んでいる事も事実だろう。
しかし、もし中台が長年の懸案を克服して友好関係を深めていくとすれば、アジア情勢は平和に向かって変わる。
日本は素直にそう期待し、歓迎すべきだろう。
ところが、どの論調を見ても、必ず否定的な言葉が付け加えられている。
朝日や毎日や東京新聞でさえそうだ。
読売、産経に至っては、地域の安定に疑問符をつけ、歴史認識についての対日共闘を警戒している。
まるでこの急接近が気にくわないかのごとくだ。
なんという器の小さい事か。
対米従属の日本には、もはや、高邁な外交など、100%不可能である(了)
◇
中台首脳が初会談 分断66年「一つの中国」確認
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015110890071109.html
2015年11月8日 07時11分 東京新聞
【シンガポール=秦淳哉】中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は七日、シンガポールで首脳会談を開いた。一九四九年の中台分断後、政権トップの会談は初めて。両氏は「一つの中国」を認め合う「一九九二年合意」の堅持を確認。閣僚級のホットラインの設置など、関係の強化に向けて協議した。
来年一月の台湾総統選では、九二年合意を認めず独立志向が強い民進党の蔡英文主席が優位とされる。現在の安定した中台関係を維持したい習氏、馬氏それぞれの思惑が一致して会談は実現。習氏は「台湾独立勢力の(中国)分断活動に断固反対」と述べ、民進党を強くけん制した。会談冒頭、習氏は「歴史の一ページを開いた」と意義を強調。「両岸(中台)の六十六年間に及ぶ対立は多くの同胞を隔て無数の家庭に痛みをもたらした」と分断の歴史を振り返り、九二年合意を基礎にした関係発展を呼びかけた。
一方、馬氏は「両岸関係は今が最も平和な段階にある」と語り、自ら進めてきた対中融和路線の成果を誇示。「九二年合意を揺るぎないものとし、両岸の対立を交流に変える」と述べ、両政府の交渉窓口機関である中国の台湾事務弁公室と台湾の大陸委員会の間で、ホットラインを設置するなど五項目を提示し、習氏は受け入れる意向を示した。
会談はシンガポールを訪れた習氏の日程に馬氏が合わせる形で実現。互いに国家主席、総統の肩書を用いず「先生(さん)」と呼び合った。約一時間協議し、協定締結や共同声明の発表は当初から想定していなかった。
中国共産党との内戦に敗れた国民党が台湾に逃れた四九年以来、中台双方は自らを正統政権とし、分断が固定化。二〇〇〇年に台湾で独立志向を鮮明にした民進党の陳水扁政権が発足すると、「一つの中国」を原則とする国民党と共産党が接近するようになった。
〇八年に国民党が政権を奪還し、総統に就任した馬氏は経済分野を中心に中国と二十三の協定を締結。中国人観光客の受け入れや、一〇年には中台の実質的な自由貿易協定(FTA)である経済協力枠組み協定(ECFA)を結んでいる。
◆異なる解釈 対立棚上げ
<一つの中国> 中国と台湾の交流窓口機関が1992年に合意したとされる原則。中台は49年の分断以来、それぞれが正統な政権であると主張し、相手の主権を認めてこなかった。この原則では中台が不可分であることを認めた上で、解釈は双方に委ねられ、どちらが正統かという対立を棚上げした。口頭での了解とされ、台湾野党の民進党は「合意は存在しない」との立場だ。2008年発足の馬英九政権は原則をもとに中国との関係強化を進めてきた。中国は原則を受け入れる勢力とだけ交流する姿勢を崩していない。
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