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森山農相にまた黒い献金疑惑…事務所に問うと呆れた言い訳
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168759
2015年11月7日 日刊ゲンダイ
叩けばホコリ(C)日刊ゲンダイ
森山裕農相に新たな「黒いカネ疑惑」だ。国発注の工事で談合したとして指名停止を受けた建設会社社長から、処分中にもかかわらず寄付を受けていたのだ。森山農相は大臣就任直後の先月初めにも、政党支部の寄付をめぐって同じ類いの問題を指摘されたが、叩けばいくらでもホコリが出てきそうな雰囲気だ。
森山大臣が代表を務める政治団体「森山会」の2012年の政治資金収支報告書によると、12年11月22日付で、高知県四万十町の建設業者「生田組」の社長から100万円の寄付を受けている。しかし、この会社は国交省四国地方整備局発注の土木工事で談合したとして、12年10月17日に公取委が排除措置命令や課徴金納付命令を出し、国や高知県が12年10月26日から8カ月間、四万十市が12年11月1日から13年2月7日まで、それぞれ指名停止にしていたのだ。
森山大臣は代表を務める自民党鹿児島県第5選挙区支部でも、鹿児島県発注工事の談合で県の指名停止措置を受けた建設会社10社から計約700万円の寄付を受けていたことが発覚。会見で全額返金する意向を示していたが、今回はどう考えているのか。
森山事務所に問うと「会社が処分を受けたとの事実は、知りませんでした。ご指摘の寄付は長年の友人である個人からのご厚志として法令に従って適正に寄付を受けたものであり、問題ないものと考えております」と回答した。
要するに「会社」でなくて「個人」だからいいじゃん、ということらしい。会社でなくて個人ならOK――と言い張るケースは「説明しても分からない人は分からない」と開き直り辞任した西川公也元農相とソックリだ。西川前農相の場合、国から補助金を受けた企業からの違法献金が問題となったが、社長個人による「抜け道献金」は逃げまくっていた。
「安易な批判は、個人が憲法上保障された政治活動の自由の侵害にもつながりかねない」とわざわざ付け加えて回答してきた森山事務所。その憲法を踏みにじった安保法を強行採決した政治家は一体、誰なのか。
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