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これは本物の日中韓首脳会談なのか
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2015年11月1日 天木直人のブログ 新党憲法9条
日中韓首脳会談のニュースでもちきりだ。
ついに実現したと。
これでいよいよ、日本と中国、韓国の関係改善が期待されると。
なかには、この首脳会談の実現は、安倍外交の成果であるといわんばかりの追従解説まである。
ちょっと待ってほしい。
そもそもこれは首脳会談と言えるのか。
首脳会談とはその国のトップ同士の会談と相場はきまっている。
確かに韓国の朴クネ大統領はそうだ。
しかし中国のトップは習近平主席のはずだ。
ところが今度の中国の会談相手は李克強首相だ。
李克強首相は中国のナンバーツーである。
その事を日本国民なら誰でも知っている。
もちろん安倍政権も、それに追従するメディアも知っている。
しかし、この事に触れた報道を見た事が無い。
かつて習近平主席は嫌々ながら安倍首相と二度会談した。
それなのに今度は習近平主席は会おうとしないのだ。
これは日中関係の後退を意味する。
確かに朴クネ大統領との首脳会談は、安倍政権になって以来、はじめてだ。
しかし、そのはじめての会談の主要テーマは慰安婦問題である。
成果が期待できるというのか。
三カ国首脳会談の後に発出される共同声明では、「歴史を直視し、未来志向に向かう・・・」とあるらしい。
これ以上ない、矛盾だ。
朴大統領からすれば、歴史を直視すれば慰安婦問題について日本は謝罪し補償しなければいけないことになる。
安倍首相からみれば、いつまでたっても過去にこだわるな、はやく未来志向になれ、となる。
同床異夢も甚だしい。
習近平主席に至っては、靖国参拝にこだわり、南京大虐殺を否定するような歴史認識の安倍首相を相手に、馬鹿馬鹿しくてやってられないと言っているのだ。
だから、子分の李克強首相を出席させ、適当にやってこい、と命じたのだ。
そもそも、今度の日中韓首脳会談は、日本不在のところで中韓が勝手に決めて、一方的に発表した経緯がある。
アメリカがうるさく言うから、アメリカのメンツを立てて付き合ってやったといわんばかりだ。
以上、私がここで書いてきた事は、私のでっちあげではない。
すべてこれまで報道されてきた事実の積み重ねだ。
「王様は裸だ」
そう、安倍首相にはっきりと言葉に出して言う大人が一人もいないので、私が子供の振りをして書いてみただけである(了)
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