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安倍政権が続けば,日本の政治をさらには日本という国を壊すことになりかねない
http://4472752.at.webry.info/201510/article_26.html
2015/10/28 23:53 銅のはしご
安全保障関連法に反対する学者の会
長谷部 恭男 早稲田大学法学学術院教授
柿崎明二 著 『 検証安倍イズム――胎動する新国家主義 』 を読み,分かった。 どうも安倍晋三という人は,政治の問題を好き嫌いで判断する人間だと。
好き嫌いを政治に持ち込むというのは,これは極めて危険。
非合理な,つまり道理のとおらない,国民全体の利益を損なう,おかしな判断を導く蓋然性が極めて高い。
つまり今の政権が続くことになると,これは日本の政治を壊す。さらには日本という国を壊すということになりかねない。たいへん危険である
https://www.youtube.com/watch?v=Kf1Ufsnn2os
01:51:21
安全保障関連法に反対する学者の会 【学者と学生によるシンポジウム】2015年10月25日 第2部
02:23〜09:44
長谷部 恭男 教授
長谷部でございます。私のほうで申し上げたいことは,これは(このシンポジウムの)第1部でも様々な方々がご指摘になったことですが,今回の一連の動きで注目に値しますのは,成立前の安保法案についても,そして成立後の安保法制につきましても,数多くの一般市民の方々が自分で考え判断して,ご自身の意思で反対の声を上げているということです。
政治的な問題ももちろんそうですが,何を選ぶのか。どう行動するのか。これは,理由に照らして,リーズンに照らして自分で判断をするということでありまして,周りに合わせて行動すればそれで済むというものではない。まあ考えてみれば当たり前のことではございます。
今回の安保法制についてもそうですが,政治的な問題を考えるときは,非常に大雑把に分けると3つのアプローチがあります。
道理,で考えるのか。
損得,で考えるのか。
そして最後は,力尽く,の問題として考えるか。
もちろんこれらはお互いに関連してはおりますけれども,とりあえず3つに分けて考えることができます。
このいわゆる安保法。核心的な部分において違憲である。憲法違反だという議論は,道理がとおらないという議論です。
従来の政府見解との整合性はない。歯止めもない。憲法9条に反することは明らかである。道理がとおりません。
憲法という道理の中でももっとも大事なものに反しているということで,本来はこれでもう結論は出ているはずであります。
政府与党の側からこの道理の論点について反論らしい反論はありません。ご存知のとおりです。彼らが言っているのは「(違憲だと)誰が言っているのか。学者が言っているだけだ。元最高裁長官と言っても,今は一私人に過ぎない」と。
いわば論点のすり替えでありまして,道理の中身に関する反論はできていない。そのことを自ら明らかにしていると言っていいでしょう。
他方,憲法はともかく,安全保障上の論点があります。
この議論は,「損得」「力尽く」という残りの2つの論点を持ち出しているわけであります。
ただ,損得勘定で考えても,得になる理由が見当たりません。
今回の法制が必要である理由として政府が挙げている具体的な事例,これはホルムズ海峡にしても米艦防護にいたしましても,国会審議の過程におきまして非現実的な想定であるということを政府自身が明らかにしております。
他方,損にはなるでしょう。アメリカにつき合って世界中で兵站を担う。他国との紛争に巻き込まれるリスクを増やす。そのための財政支出も増大する。
そしてさらに何よりも,自国の憲法原則を大事にしない国であるという,そういう評価を高めることになります。
どう考えても,損になります。
「力尽く」の論点につきまして,政府与党の側はご存知のとおり「日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している」と主張しておりますが,その具体的根拠は示しておりません。
私がよく挙げるものですけれども,Institute for Economics and Peace インスティテュート・フォ・エコノミクス・アンド・ピース(IEP)。これはオーストラリアの著名なシンク・タンクが毎年 global peace index グローバル・ピース・インデックスというランク付け,世界中の国々を平和で安全である順番にランク付けをしているものですけれども,日本は今年も含めてここ数年,世界で8番目に平和で安全な国だと。こういうランクを保っております。
私は教師なもんですから何かと言うと例えがテストになるんですけれども,テストで50点を60点にするって,わりと簡単です。ただ,90点を100点にするのは非常に難しい。
やはり従来どおり余計なことをしないで,今までどおりのことをやっているというのが,いちばん良いわけでございまして。
現在,世界で8番目に平和で安全な国でしたら,なぜ今までと同じことを続けようとしないのか。
日本が近い将来,大規模な軍事衝突に巻き込まれるリスク。ほんとうに政府があると考えているのであれば,私は第一にやるべきことは原発をやめることだと思います。<会場・拍手>
もし仮に私が北朝鮮の指導者で,本気で日本と戦争しようとするのであれば弾道ミサイルを飛ばすような非効率なことはしないと思います。日本海沿岸の原発をいくつか破壊すれば,日本はもうお終い。相手の立場に立って考えればすぐ分かることであります。<会場・笑>
このように,道理,損得,力尽くの,どのレヴェルで考えましても安倍政権の判断は,合理的とは言えません。<会場・拍手>
では,彼らはなぜこうした選択をしているのか。
この点,実は私,敬愛するジャーナリストで柿崎 明二(かきざき めいじ)さんという<共同通信論説委員・同編集委員>共同通信のジャーナリストがいらっしゃって,最近 『 検証安倍イズム――胎動する新国家主義 』 という岩波新書の本をお出しになってます。幸いそれをお贈りいただいたんで拝読したんですが,それで分かったことがございまして。
どうも安倍晋三という人は,政治の問題を好き嫌いで判断する人間だと。自分の国が好きなのは当たり前。であれば,自分の国の総理の判断に従うのも当たり前。彼は,日本国憲法は嫌い。だから憲法に基く道理はそもそも受け入れないと。どうもそのようです。
もちろん彼自身も,憲法に基いて首相の地位に就いているわけですから憲法を全否定するってのは,それこそ道理がとおらないのですが,まあ,自分を首相にしてくれている部分は好きということなんでしょう。<会場・笑> で,憲法第9条は嫌い,ということのようです。
人はもちろん好き嫌いでものごとを判断することは,あります。誰と友だち付き合いをするかとか,どんな食べ物を食べるか,どんな音楽を聞くか。それは,好き嫌いで判断するものでありましょう。個人的・私的な選択の場,好き嫌いで判断することはよくあります。1
しかし,好き嫌いを政治に持ち込むというのは,これは極めて危険でありまして。非合理な,つまり道理のとおらない,国民全体の利益を損なう,おかしな判断を導く蓋然性が極めて高いと言わざるを得ません。
つまり今の政権が続くということになりますと,これは日本の政治を壊す。さらには日本という国を壊すということになりかねない。
たいへん危険であるというのが,私の結論です。以上です。<会場・拍手>
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