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さいたま市「サポートセンター」で"弾圧騒動"が?
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2015/11/08/post-424.html
サンデー毎日 2015年11月 8日号
牧太郎の青い空白い雲 連載544
5歳ごろまで埼玉県浦和市太田窪(だいたくぼ)に疎開していた。晴れると富士山がよく見える。「おおらかな土地」と母に教えられ、育った。 今や人口120万。名前も「さいたま市」に変わった。
その「さいたま市」で面倒なことが起こった。まさか?とは思うが「安倍政権に盾突く市民には施設を使わせない!」と言わんばかりの"動き"でギクシャクしている。
その舞台はJR浦和駅東口の複合公共施設「コムナーレ」(別名・浦和パルコ)内に開設された「市民活動サポートセンター」(通称サポセン)。2007年10月、NPOやボランティアなど市民活動に取り組む団体が打ち合わせなどに使う「活動の拠点」として誕生。僕も何度か、講演会を聴くために利用したことがある。
運営はオープン以来、NPOの「さいたまNPOセンター」が2期連続で指定管理者。センターに登録している団体数は1727。市民と行政が協働で運営する先進的な施設として全国各地から視察が訪れ、さいたま市自慢の施設だった。
× × ×
ところが10月中旬、市議会の最終日、突然、サポセンを「当面の間、指定管理者のNPO法人による運営を停止して、市の直営とする」という条例改正案が、自公の賛成で可決された。
突然だった。改正理由について自民党議員は「一部の団体が政治利用しているから」などと言う。センターの利用者はびっくり仰天。「権力による自由な活動の制限」と猛烈に反対した。
直営が良いのか悪いのか、意見も分かれ、関係者の「思惑」も入り乱れているので、どちらの言い分にも加担するわけにはいかないが、つい昨年夏の「九条俳句」騒動を思い出してしまった。
× × ×
同じ「さいたま市」に住む当時73歳の女性が詠んだ俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」が、地域の俳句サークルの優秀作(会員の互選)に選ばれ、さいたま市大宮区の三橋公民館が毎月発行する「公民館だより」(14年7月号)に掲載される予定だった。
それが......ある日、公民館の職員から「集団的自衛権問題で世論が割れているときに、一方の意見だけ載せられない」と連絡があり、「公民館だより」の7月号の俳句コーナーは削除された。
「偏った意見」なのだろうか?
俳句は「寄物陳思」の詩。「物に寄せて思いを陳(の)べる」道具だ。当然、「思い」はいつも「政治の流れ」と無縁ではない。「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」は客観写生でありながら「政治的意見」を余韻として残した作品。「なぜ、掲載を拒否するのか?」と僕は当局を批判した(「青い空白い雲」 483回 「『九条守れ』俳句を拒否する脱法ドラッグ行政?」)。
その後、女性は「掲載拒否は表現の自由を保障した憲法21条などに違反する」として、市を相手取って国家賠償請求訴訟を起こした。
× × ×
「九条俳句」騒動と今回の「サポセン」騒動はどこか「根」が同じように思えてならない。「政治利用している」と槍玉(やりだま)に挙げられた14団体をみると「九条の会・さいたま」「北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会」など、純粋に「平和」を目指す団体が多い(過激な極右団体とみられるものも入っているが)。例の「『九条俳句』違憲国賠訴訟を市民の手で!実行委員会」も登録していないのに、リストアップされている。
「問題あり」の団体に何らかの「改善」を求めたり、利用停止や登録抹消などの措置を取るのではなく、いきなり指定管理者制度そのものを廃止する。強引だ。
勘繰れば、安倍内閣に反対すれば即「気に入らない政治活動」とみなし、主張の場を奪おうとする。(直営に戻し、その間に運営基準見直しをするという決定には、単に「親しい者を指定管理者に!」という個人的思惑があるのかもしれないが)広い意味で、言論弾圧ではないだろうか?
「政治活動はけしからん」という人たちが市議会議員!というのも妙である。彼らは本気で「政治活動は悪!」とでも思っているのか?
このところ、アチコチで日本は「戦時中の暗黒」に戻っている。
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