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ブレア首相が「イラク戦争がイスラム国台頭の原因との見方にも一片の真実」と謝罪。戦争は何も解決しない。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/85481f24480e60294a9965be17148da0
2015年10月27日 Everyone says I love you !
米英を筆頭とする有志連合が2003年に行ったイラク侵攻こそが、テロ組織「イスラム国(IS)」出現の最大の要因になった可能性がある。
CNNのインタビューで2003年当時英国首相だったトニー・ブレア氏がそう認めました。
米英を筆頭とする有志連合は2003年春、「イラクの自由」と題した作戦で、イラク侵攻を開始しました。
米英政府は、イラクのサダム・フセイン大統領は国際テロ組織と結託し、大量破壊兵器を保有しているとして非難し、これを戦争の大義としていましたが、後にこれが誤りだとわかったのです。
当時英首相だったブレア氏は、英国を参戦に導いた判断を巡り、退陣後も国内で非難され続けてきましたが、公に謝罪の言葉を口にしたのは初めてのことです。
長引く戦争で何万、何十万人ものイラク国民が犠牲になり、難民の数は数百万人に達しています。
そして、この戦争とフセイン政権の崩壊によりイラクは混乱に陥り、宗派対立が激化して国際テロ組織アルカイダが勢力を増し、後に過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が台頭したのです。
そこで、このインタビューの司会者がブレア氏にこう問いました。
「ISの拡大につながる最大の要因はイラク侵攻だったのでは、との指摘をどう思われるか」。
ブレア元首相は
「一片の真実があると思う。2003年にサダムを排除した者に、2015年現在の状況について責任がないとは言えない」。
ブレア元首相はまた、作戦の過程で犯した過ちについても謝罪しました。
「諜報データが不正確だったことをお詫びしたい。また、作戦立案におけるいくつかの過ちについてもお詫びしたい。
政権転覆後、何が起こるかについて、理解を誤った。」
「ただし」
とブレア氏は続けます。
「サダムを追い落としたことそのものについては、お詫びするのは難しい。2015年の現代から見ても、彼がいるよりはいない方がいい」
日本も小泉首相(当時)が2003年からイラクに自衛隊を派兵しました。
これに対して、名古屋高裁は
「多国籍軍の武装兵員を戦闘地域であるバグダッドに空輸する活動は、他国による武力行使と一体化した行動で、武力行使を行ったとの評価を受けざるを得ない」
とし、その実態は平和復興支援とは名ばかりの軍事活動だったとして違憲判決を出し、確定しています。
しかし、小泉元首相は派兵の誤りを認めませんし、もちろん謝りません。
それどころか、安倍首相は先の国会の安保法案審議の中で
「まず、そもそもなぜ米国、多国籍軍がイラクを攻撃したかといえば、大量破壊兵器、当時のサダム・フセイン、独裁政権が、かつては間違いなく化学兵器を持ち、そしてそれをイラン・イラク戦争で使用し、多くの人々を殺し、自国民であるクルド族に対してもこれを使用して、相当多くの自国民も殺したという実績があったわけでありまして、そして、それを既に、
大量破壊兵器はないということを証明する機会を与えたにもかかわらず、それを実施しなかった
というわけであります。」
と、フセインが悪いとばかりに、イラク派兵を正当化しています。
山本太郎議員のイラク戦争加担追及に安倍首相「大量破壊兵器がないと証明できないサダム・フセインが悪い」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/f7b60b485e1da46ea6ed4d415db783ad
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「なになにがない」
ことを証明するのは、「悪魔の証明」と言って、ほとんど不可能だということが知られています。大量破壊兵器がないのに、あるだろ!あるだろ!と言われ続けてしまったら、どうやって、ないことを証明できるでしょう。
そして今では、戦争を起こした当のイギリスの首相でもイラク戦争の誤りを認めているのに、日本の総理大臣たちは頑として過ちを認めないのです。
そんなことで、次の「間違った戦争」を起こさないとどうして信頼できるでしょうか。
それにしても、イラク戦争で欧米から見た「独裁者」を排除したら、さらに残虐な「イスラム国」が台頭して、周辺諸国が戦争状態になって、シリアなどからまた何百万人も難民が出るだなんて、なんという悲劇。
武力は、戦争は、何も解決しない、混乱と苦しみを生むだけだということを、よくよく肝に銘じるべきだと思います。
イラク戦争開戦から10年 戦争は、破壊は、報復は、誰も幸せにしなかった
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/94313e6f9cadcd15aa2dbae1e0c173a0
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産軍複合体や政治家は、戦争を始めるためだったらウソでも何でも言いますから、中国や北朝鮮などを悪しざまに言うナショナリズムの台頭にも気を付けるべきだというのが、もう一つの教訓だと思います。
また、北朝鮮に侵攻したりしたら、とんでもないことになることもよくわかります。
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