16. 2015年10月26日 19:30:01
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■文字起こし小沢一郎 「 安保関連法。 安倍総理は本音を言えばいいんですよ 」 2015/10/26 18:29 銅のはしご ✑ 安倍総理は,経済大国日本は軍事大国日本でもあるべきだという本音を言えばいいんですよ。僕は,できないと思うが,関係のない紛争にも日本の軍隊を派遣するようにできるんだって言ってるわけだから ✑ 共産党は,もう純粋に本気ですよ。このままでは野党がなくなってしまい国民にとって悲劇ですから自公に変わる政権政党をつくんなきゃいけない。国民のために,国民のための政権をつくるということに皆で協力して選挙も臨まなくちゃいけない 小沢 一郎 生活の党と山本太郎となかまたち共同代表 TOKYO MX TV 生放送にゲスト・コメンテーターとして2度目の出演 2015年10月24日(土) 17:00〜17:55 出演者(敬称略) 田村 敦,上杉 隆,鈴木 奈々,阿部 哲子 <文字起こし。番組内の解説部分などは省略> 【番組司会者の質問に応える小沢代表】 野党5党(民主党,維新の党,共産党,社民党,生活の党と山本太郎となかまたち)衆議院125人参議院84人が国会臨時会招集要求書提出するも,政府与党は招集見送り (臨時会招集の理由は)1つは内閣改造されましたよね。ですから常識的には改造内閣の大臣が所信表明し,それに質疑をするというのが(常道だ)。仮に特別に個別の問題がなくても,憲政の常道と言いますか,当たり前の自然のことじゃないかと思います。 自公政権が憲法第53条の規定を無視 それを無視しても法律上のペナルティやなんかはないんですけれども,しかし憲法で「内閣は、国会の臨時会の招集を決定することができる。いづれかの議院の総議員数の四分の一以上の要求があれば,内閣は,その召集を決定しなければならない。」と。 それを2か月も3か月もまるっきり無視しちゃって飛ばしちゃうというのは,これまた憲政の常道,常識に外れることなので,やっぱり総理大臣を出している与党ですから,それは常識的にきちんと運営すべきだと思いますね。 安倍政権の憲法軽視 実際の権力がいちばんという権威主義的な感覚が(安倍政権には)強いんじゃないですかね。 それで議院内閣制ですから国会も自民党・自公が,絶対多数持ってるもんだから,国会なんかどのようにでもなるわというような意識が,それにプラス・アルファで,まあ自分勝手にやってるちゅう感じじゃないでしょうかね。 かつての強行採決と臨時国会召集 うん。十分審議して時間がきたらやらなくちゃならないことは,これは多数決,民主主義だからしょうがない。 だけども,できるだけ可能な限りは野党が議論あると言うときはやったほうがいいんで,そんなねもう毎日毎日,何日間もね,そんなにそんなに論点あるはずじゃないんですよ。だから,やりたいくらい(審議を)やらせれば(いいんで)与党としては慌てる必要はないと僕は思ってるんですがね。 僕のいちばん(記憶に)あるのは,常会=通常国会で社会党がどうしても予算の審議させろつったんです。そうでなけりゃ関連法案も通さないというような類いの話もありましてね。それじゃもう好きなだけやれと。なにも暫定予算,何日あったって構わん。全部(質疑を)やれと。その代わり本体の予算が通ってないんだからそれに関連した付属の法案もダメですよと言ったんですよ。ところが付属の法案にね,公務員の給与とか何かの法案があったんです。それもダメよと。だって本体(の法案)が通ってないんだから。そうしたらばね,給料を払えなくなったんですよ。 僕は,しょうがないんじゃないのと。だって野党がイヤだって言ってるんだから,好きなだけ(議論を)やらせろと。 3月と4月の,年度でありますからね。3月中に(予算法案を)通さなきゃ給料払えない。だから,公務員の給与もストップと。法律通んないだから。 (1989〜91年当時自民党の)幹事長だった。 それがね,野党が飛んでくるかと思ったら<笑いながら>いちばん最初に大蔵省が飛んできた。はははは。<笑> だから,それは社会党に言え,と。もっと(審議を)やりたい,やりたい言うもんだから,これやらせろつってるの。そうすっと3月に間に合わないよね,と。それはしょうがないだろと。もうビックリこいちゃって。そして1日,2日したら社会党のほうが折れちゃって。もう勘弁してくださいって。<笑> そのぐらいね大らかにやりゃあいいんですよ。そうしたら,あと言うことなくなっちゃえば,もうこの辺でって,なるんですから。<笑> 何か言われると面倒くさいイヤだっていう感覚が先に(安倍政権には)あるんじゃないですかね。だけどやっぱり,総理大臣であり閣僚である以上は,面倒くさいから国会イヤだっつうのも,それはどうかと思いますね。 安保関連法の乏しい説明。2016年3月施行予定 僕はね,まったく(安保関連法の理解度)5%以下ですね。理解できないですね,あの法は。ちょっと余りにも多過ぎるような気がします。 この安保法は,個別の条項がどうだこうだと読んだって,本質は分かんないんですよ。僕が読んだって分かんないんですから。 安倍さんの心理,心境が分かれば,必然的にこれは何のためにやってるのかっちゅうことが分かるんで。 安倍さんはやっぱり戦後体制というものに対して懐疑的ですよね,まずね。 そして今日の安保法は,無原則に,要するに政府が判断すればいつでも海外派兵できるというための法律ですね。 ということは,安倍さんは今の戦後体制に批判的という信条の中で,経済大国日本は即やっぱり軍事大国日本であらまほしいという心理が多分根強くある。 ですからこの法は,説明が乏しいんじゃなくて,安倍さんは説明しようがないんですよ。<厳しい表情で> (説明すれば)ますますおかしくなっちゃう。(辻褄も)合わなくなっちゃう。ですから,説明のしようがないから「何とか事態」だとか、国民の生命がどうだとかこうだとか意味不明の言葉遊びだから,まるっきり聞いているほうも分かんないということになるんで。 衣の下の鎧をそのまま見せるわけにいかないんで,何とかかんとか衣で隠して<笑>上手いこと言い包められないかという,多分,考え,姿勢だと思います。 <厳しい表情に戻って>ですから,私にとってもまったくこの安保法の意味は分からない。 (安保法を説明しようにも)言葉で繕いきれないですね。(安倍総理は)自分の本音出すわけにいかないから。本音出したら,国民から総好かんになっちゃうでしょ。だから何とか誤魔化そう,誤魔化そうと思ってもそれは誤魔化しきれないですよ。だから結局もう(臨時国会の審議も法の説明も)イヤなんですよ。 だから(安倍総理は)本音を言えばいいんですよ。 経済大国日本は軍事大国日本でもあるべきだと(いう本音を言うべきだ)。 だから関係のない紛争にも日本の軍隊を派遣するようにするわけでしょ。できるんだって言ってるわけだ。僕は,できないと思うけれども。 そういうことをね,法案の説明や言葉の説明では,しきれないんですよ,もう。もうボロが出ちゃうから,すぐ。 鴻池さんがアメリカと先に安保関連不成立を約束したと国民に言わないのは やっぱ,イメージ悪くなるからじゃないですか。 まあ今はアメリカの言いなりにしてますよね。だけど腹ん中の奥底にはね,やっぱり戦後アメリカがつくった戦後体制に否定的ですからね。だからちょっと複雑なんでしょうけど。 (そこも辻褄が)合わない。はははは。 今は軍事的に自衛隊派遣したり何だりするためにはアメリカということを理由にしてやらなきゃならない,ということだと私は思います。 「日本は独自の防衛力を持って普通の国になるべきだ」 小沢一郎著 『日本改造計画』初版は1993年。80万部のベストセラー 自分の防衛のための軍事力を持つのは,それは当たり前のことでしょ。 1980年代 2000年代 小沢さんが総理にならなかったのは <笑いつつ>そんな資格はありません。はははは。 野党連携 今,一強多弱というような政界の状況,このまんまですと次の参議院選挙も衆議院選挙も,もう野党なくなっちゃいますよね。それは国民にとって悲劇ですから,やっぱり自公に変わる政権政党をつくんなきゃいけない。 そのためには野党が何だかんだ自分のゴチャゴチャしたことを言わないで,国民のために,国民のための政権をつくるということに皆で協力して選挙も臨まなくちゃいけませんね,ということを言ってるわけです。 共産党の選挙協力 (共産党は)本気ですよ。本気で,もう純粋に本気ですね。 共産党がみんな選挙区獲れもしないのに(候補者を)出してたじゃないですか。結果として野党を潰して自民党を当選させるような(ことになっていた)。結果論として。それはもう自民党を助けるようなことやってんじゃないかと,僕は今までね,ずっと言ってきたんですけど。 ところが,大転換しましたから。 いやあ僕はね,もう,感心しました。 (共産党は党綱領の日米安保破棄・自衛隊解消を凍結し)当面は,あるんだから それでもって防衛もするんだということを言ってますよね。 (選挙区調整は)できます,できます。 共産党,一緒になってやるっていう話ではないんですよ。僕はできれば各野党は1つの政党で(選挙を)戦うのがいいと(考えている)。オリーヴの木の構想ですけど。だけど,共産党をそれに入れるっつうってことではないです。 また,共産党もそれに入る気はない。 (共産党は)選挙協力はします。やたらと候補者立てません,と。それで野党の統一候補を応援しますということですから,何も困る必要がない。 沖縄では野党が衆議院の全部,獲れたんです。自民党は1人も当選しない。1区は沖縄の共産党の候補者が衆議院獲れたの。当選したの。 だからそういう意味では,これをやれば全国皆(野党が)勝てますよ。 ですから,共産党に先越されてダメじゃないかって,僕言ってるんですよ。<苦笑しつつ>民主党ができればリーダーでやってくださいよと,昨夜も言ってきたんですけれども。そうすれば必ず(野党が)勝つんだからと。 今参議院が自公で135ですよ。ですから大雑把に言えば20以上自民党の議席をもぎ取っちゃえば ,ひっくり返せちゃう。 共産党は,他の党と一緒になる気はないんです。ただ選挙協力は,こんな安倍政権みたいなのは国民のため,お国のためにならないから倒すべきだという点で一致しているというだけです。 小沢さんが野党のリーダーになること それはないです,ないです。僕やると,上手くいきませんから。はははは。<爆笑> やっぱり第1党の民主党が旗振るのがいちばん自然です。 【視聴者の質問に応える「政界のレジェンド」小沢代表】 Q ; 1994年の細川政権時に消費税当時3%から7%にして国民福祉税とすることを画策していた。現在の消費税8%から10%への増税とどう違うのか。また,軽減税率についてどう思うのか。 小沢一郎 代表 再来年(2017年4月)ですか(消費税を)10%にしようということですが,今日の景気の状況,国民の所得の低迷,そういうことを考えますと,今また増税するという時期ではない。それから世界的にも中国経済(が不安定),私はアメリカの経済だって必ずしも良くないと(思う),ヨーロッパも良くないというときに日本だけ増税すれば,ほんとうにどんどん景気悪くなる,国民の雇用や所得は守られないというおそれがあるので,この際は私は増税を中止すべきだろうということです。 消費税(そのものには)反対じゃないんですよ。これ(『日本改造計画』)にだって書いてますから。もう30年前にも書いてますから。 消費税に反対じゃないんです。 要するに日本は,直接税が高すぎるんですよ。社会保障費から混ぜますと,7割ぐらいが無理矢理取られちゃうんですよ。払わないと強制執行されちゃう。国に強制的に取られる。 間接税は,これはほんとうに極端に言えば,お金使わなきゃ取られないわけですよ。だからそれだけ選択肢が増える。 それから,税源としても景気に関係なく一定の基礎的なものにかかりますから(国庫への)収入もあるということ。 直間比率を見直すということと,安定した税源を得るということ。そして最近では少子高齢化での福祉のお金が今後もまたまたかかるということですから最終的には消費税の負担をしてもらう以外ないと,僕は思います。 所得税等については,もっと下げるべきだと私は思ってますからね。 上杉 隆 ; シャウプ勧告(1949年)以来,直間比率についても日本の税制の問題を指摘されている。2009年民主党政権交代前「増税するがその前にやることがある」「予算の総組み換え」「身を切る改革」などの主張もあった。 小沢一郎 代表 俗に言う無駄を省け,と。まず改革やってから,と。そういうふうに民主党は選挙のときに言ったわけですから。たとえば菅さんでも,逆さになって血反吐も出ないくらいまでやれって。<笑> 上杉 隆 ; それは「鼻血」です。<笑> 小沢一郎 代表 「鼻血」か。<笑> 鼻血も出ないくらいの改革やるんだと言って,国民から政権を任されたわけです。 それを,何にもそっちには手を着けずに,すぐ消費税・増税ということになったから,我々はそれは国民に嘘を吐くことになる,騙すことになる,それは認められないと。そこからゴチャゴチャとなったわけですね。その前にやるべきことはやるべし。 そして,これはほんとうに民主党と自民党が社会保障のために使うんだと言って,約束して,無理矢理通したわけでしょ。 田村 淳 ; 社会保障と税の一体改革やるって言って,政権が(自民党に)替わったのに, 小沢一郎 代表 全然やってない。 田村 淳 ; 僕,ここずうっと言います。全然やってないですよ。 上杉 隆 ; 昨日の夜の速報。今回,軽減税率をする代わりに社会保障の一部をやめると。 田村 淳 ; えっ?! 野田さんがどんな思いでね,政権を渡したか!<全員・笑> 政権を譲るって約束を違えてまで! 小沢一郎 代表 だから,二重に嘘吐いたことになりますね。 選挙のとき国民に嘘を吐き,また消費税の採決のときまた嘘を吐いということになる。 田村 淳 ; あの1対1で,野田さんに嘘を吐いたってのは,ちょっと僕は許せないですね。<全員・笑> Q ; 山本太郎議員とタッグを組もうと思った理由は何か。また,何かと問題行動を起こす山本議員についてどう思っているか。 小沢一郎 代表 政党として活動するには5人以上いなきゃなりません。僕は当初はそういう意味で 山本太郎さんも一緒にやろうということだったので良かろうということで始めたものです。「金(政党助成金)欲しいから」 っていうふうにすぐ言う人いますが。 もちろん金(政党助成金)も大事ですが,それ以上に大事なのは,こういうテレビでも何でも,政党でないと討論会とか出してもらえないんですよ。 国会でも,政党としてきちんとやんないと(=要件を満たしていないと)発言の場がない。ですからそういう意味で,政党を組んだということです。 田村 淳 ; (山本議員に)問題行動と言うか行き過ぎた部分とかあるが。 小沢一郎 代表 山本太郎さんというのは僕,知らなかったんですがね。<全員・笑> だけどね,つき合ってみるとね,本当に真面目な純情な人ですね。ビックリしました。ただね,ときどきね,顰蹙買うようなことやるから。 此間も,参議院の(安保関連法採決)本会議で,牛歩は良いっつったんですよ。これは,少数会派の戦術として認められてきたことだから,それは良いと。だけど数珠でこれ(合掌)はね。注意した。ダメだ,あんなことは,って。そうしたらエラク反省してました。「すいません。すいません」って。 田村 淳 ; 反省するのも上手いですからね。すいませんって言えるからね。でも,真っ直ぐなのは真っ直ぐですよね。 小沢一郎 代表 と思いますよ,僕は。 田村 淳 ; 国会議員で,自分の生活だったりとか自分のやってる行動を生配信でずっと流し続けてる議員って信用に値するなと思う。隠し事があまりないと言うかね。そんな太郎と小沢さんが一緒になってるんで,やっぱりドキドキはしますけどね。 小沢一郎 代表 事前に相談したり何だりしたときは,ちゃんとお互いに理解したとおりやります。あのときは相談もなかったから。<苦笑> (本会議でのパフォーマンスは)ダメだっつってるの。 Q ; IR議院の最高顧問を務めている小沢氏だが,カジノ法案は成立するか。 小沢一郎 代表 今の法案で成立することはないんじゃないでしょうかね。僕は顧問ということだが,うちの仲間の人がどうしても名前を貸してくれということでやったんですが。まあ,名義貸しみたいなもんです。 ただ僕は,カジノ(など賭博遊戯を)全面否定してるわけじゃないんです。 何のためにやるのかってことですね。これは今,都市と地方の格差なんかも言われてます。どんどん酷くなってると。その意味で,地方の振興とか色んな意味できちんとした大義名分があれば,僕はやっていいと思います。 ただ,今の法案はねまたそこに官僚がね,政府が何だかんだ噛んでるんですよ。またこれ利権になっちゃう。だから,そうじゃなくて民間にきちんと任せると。民間で運営してもらって,儲かった分は民間と地方自治体とで分けりゃあいいわけですから。 何かやると日本は全部,やっぱり役所が噛んでくるんです。 田村 淳 ; そこに利権構造が生まれる。 小沢一郎 代表 だから,僕は良くないと思ってる。 上杉 隆 ; カジノでは,総務省,警察庁,経済産業省。利権争いが始まっている。 小沢一郎 代表 (消費税の)軽減税率も同じようなことなんですよ。食品つったって,色んな種類,色んな業界あるでしょ。どこまでを範囲にするんだと。これがまた利権争いになっちゃう。それでもう纏まらないんですよ。 上杉 隆 ; 米,味噌,醤油,新聞。 Q ; 「剛腕」「選挙の神様」などいろいろな異名を取るがいちばん気に入っているものは何か。 田村 淳 ; うちの番組はレジェンド。 小沢一郎 代表 はははは。 選挙のことですかね。 田村 淳 ; ああ,やっぱりね。次回もそれ(「選挙の神様」)を存分に発揮していただきたいですね。 Q ; 与野党問わず知名度だけでタレントを候補者にすることについて。 小沢一郎 代表 それだけでやるっちゅうのは良くないことではあるけれども,しかしどんな職業の人だって出ていいんだし。 選挙ってのはね,どうしても国民は知名度で入れるんですよ。それをまるっきり否定して良く考えて入れる人は別として,かなり多くの人は知名度で。 やっぱ(人物像など)知らなきゃあ投票のしようがないですから。 <以下省略> http://4472752.at.webry.info/201510/article_25.html
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