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「「国民を入れ込まない論議をやっても、政治なんか腐っていくだけ。」阿部氏インタビュー:岩上安身氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/18660.html
2015/10/25 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
これより、2015年10月23日に衆議院第一議員会館で行われた「10月23日(金)岩上安身による民主党・阿部知子衆院議員インタビュー」の報告ツイートを連投します。@iwakamiyasumi
岩上「安保法制が『成立』した直後、共産党の志位委員長は『国民連合政府』構想を提唱しました。最大野党の民主党が共産党とうまく橋を架けられるかが大きな焦点になっています」
阿部氏「鉄は熱いうちに打てと言いますが、志位さんは政治を知っているなあと思う」
阿部氏「他方、民主党は、政策は知っているかもしれないが、ダイナミズム、動く民意を受け止める政治という部分を身につけていない。国民の政治離れが進もうとするなかで、もう一度国民を取り込もうとするメッセージを送ることが一番大事だと思います」
阿部氏「私は民主党に入党して9,10ヵ月。社民党、未来の党などの小政党で活動し、小選挙区の20年間を見てきたが、国民と政治がすごく離れてしまった。国民と一緒に作る政治、言葉で言うとかっこいいが民主党を国民政党にする覚悟でこの党に入れてもらいました」
阿部氏「今回の志位さんの動きについても、民主党は読み違えていると思います。イデオロギー問題だと思っているから、『共産党とは一緒にやれないね』とか言っています」
阿部氏「慶応大学名誉教授の小林節氏が『今お国のためだから手をつなごう。たかが閣議決定で憲法を踏みにじった政治を許してはいけない。主権者が声を出さなければだめ』と言っています。民主党は彼を参考人として呼んだのですから、その声を受け止めるべき」
阿部氏「国民を入れ込まない論議をやっても、政治なんか腐っていくだけ。多様な時代だから、一緒に考え解決策を見つけようというのが、『混ぜご飯のようにばらばら』と揶揄された多様な民主党の強みだと言っていいと思います」
岩上「党内には中道左派が多いが、右派の声の方が大きく、執行部は右派に引っ張られていくとおっしゃっていました」
阿部氏「長島(昭久議員)さんたちは日米同盟で、今後さらに協力して軍事も含め日本が一部を担って行くという考え方を明確に持っています」
阿部氏「長島議員のようなはっきりした主張を持つコアメンバーは10人位。維新との政策協議を担っている方は、どちらかというそちら系です。前原(誠司議員)さん、細野(豪志議員)さんなど。金子(洋一議員)さんは党のなかの論議ではあまりおっしゃらない」
阿部氏「長島さんなどは骨格がはっきりしているので、党内でも議論しやすい。ところが、左派(リベラル)が自分たちの骨格を表さないようにして、分裂を防ごうとする。私は左派も考えをしっかり出した上で論戦すべき。昔の社会党だって右派と左派があった」
阿部氏「左派も村山政権が『自衛隊は合憲』と言ったところで終わっていて、自衛隊をどうするか、国民が何を期待するか論議してこなかった。今大事なのは、国民が自衛隊に何をして欲しいか、自分たちはこの時代をどう生きたいか。新たなステージが始まっている」
阿部氏「左派的リベラル派と右派、中道リベラル、各々自分をちゃんと主張しながら、論議ができる土台の政党づくりをしたらよいと思う」
阿部氏「自民党は安保法制ができたその日に、『次の参議院選挙で3分の2を取って、改憲やったるぞ』という次の戦略を持っている。残念なことに、今維新の党は政党助成金をめぐり内紛になっている。あれを見せつけられた国民は、野党に期待などできないと思う」
阿部氏「維新の混乱状態において、もっと民主党は前に出て、胸襟を開いて、『新しい酒の革袋』を作り、『立憲民主』という枠で自らやろうと、譲ったっていいんです。それが、野党第一党だと思うんです」
阿部氏「野党を惨めにしているのも、民主党のこの英断のなさ、決断のなさ。共産党はすごく踏み出したと思う。私たちはどうするのかが問われている。イデオロギー的には間口が広くていいと思う。これからは議論を出し合って作り上げていくという構えが必要」
阿部氏「合体した一つの政党になるというのが、一番わかりやすいが、政党というのは歴史やいろいろな関わりあいがあるから、必ずしも容易でなければ、比例区だけでも『立憲民主党』という枠を作って、そこにいろいろな党の候補者を入れ込んだらどうか」
阿部氏「この方法だと、団体系の候補者は得票数が多いため上に来てしまう。それでも比例区の『立憲民主党』に、今回国会周辺(抗議活動)に来ていた方々から候補者が出ればいい。私は国民の声をいったん入れ込まないと、政治が終わるという強い危機感を持っている」
岩上「なるほど。たとえば民主党でも共産党の応援団でもなく、立憲主義と民主主義の応援団は今回たくさん現れました」
阿部氏「政治が危機的で、三権分立の行政だけが肥大化しています。それ自身が戦争への道なんです」
阿部氏「大本営政府連絡会議で日米開戦を決めたわけです。行政です。議会、国民はなにも関与できなかった。司法はなにも止められなかった」
岩上「メディアはそのお先棒を担いだ。今だってそうですよ。NHKがいちばんひどい」
阿部氏「多くの国民は安全法制の廃案を求めているが、その方法がわからない。次の参議院選挙も今の野党の政党支持率では勝てない。共産党の提唱する連合政府に至るまでにも、この選挙を国民参加で勝つための仕組みを、政党だったら提案すべきなんです」
阿部氏「一人区での選挙協力は野党に力がないと当選しない。国民の野党に対する期待を盛り上げる仕組みが必要だと思う。一人区は日本の保守政党、地域政党である自民党の影響が強い。そこで勝つためには、国民の野党に対する大きな期待が必要」
阿部氏「自民党の憲法草案は、人権蹂躙のオンパレード。人権なんて概念はないんだと。戦後憲法の三本柱、基本的人権、平和主義、主権在民をもろとも潰していこうとするもの」
岩上「かつて右派と言っていた人は、明治憲法を理想化したりしますが、その中身は国民でも人民でもなく臣民。人権ゼロだから赤紙の一銭五厘で戦地へ行かされた。それを美化するのが今の自民じゃないですか」
阿部氏「そうですし、自民党の憲法草案ですね」
阿部氏「国民が自分たちの人権や、主権在民を取り戻すことが一番大事。平和の中身は、もちろん戦争しない、恐怖や欠乏から免れるということですが、そこに至る道はいろいろあると思う。そこは論議できる土壌をまず作らないと」
岩上「新3本の矢では出生率1.8を目標としています」
阿部氏「『産め、産め』と言うけれど、女性達に産んで欲しかったら、安心して産めるような働き方、非正規雇用じゃないこと、簡単に首切られないことが大事。そこがなくては、何を言われてもできません」
阿部氏「非正規雇用の方は国民健康保険ですが、育児休暇どころか産前産後の有給休暇もない。無給で休むなら別ですが、霞を食っては生きていけない。誰かの奥さんでそこで保証されているなら別ですが、出産の時は働けない。どうやって生きていきますか?」
阿部氏「共産党はイデオロギー政党だとは言っていいと思う。でも、全体主義だという言い方で、この民主主義を取り戻そうという提案に反対するのは、私はおかしいと思う。すごく残念」
阿部氏「民主党では、臨時国会の開催要求街宣を各地でやりましょうということになっています。詳しくは党本部に聞いて下さい。近くでは11月4日、お昼ごろ神奈川で街宣があります」
阿部氏「比例区においてはこの選挙で何が問われているのかわかりやすく示すチャンスだと思い、私は比例区の枠に『立憲民主党』を置き、本籍民主の人も『立憲民主党』の枠の中に名前を並べていく方法を提案しています。正しくは『届出団体』と言います」
阿部氏「前の参議院選挙で、緑の党、みどりの風、未来の党がばらばらにやったので絶対当選しないだろうと思い、これを緑連合という『届出団体名』を作って、原籍はみどりの風でも、緑の党でもいい、という枠を作ろうとして、できなかったんです」
阿部氏「『立憲民主党』は連合政府の橋渡しの役割。『その柱は何?』と言われたら、立憲主義と民主主義。だから『立憲民主の会』でもいいんです。参議院の比例区のための『届出団体名』です」
岩上「小選挙区を改めたらどうですか?」
阿部氏「『百年河清を俟つ』で、国会議員が決めている限り数の多いところの論理になってしまう。小政党を伸ばすには難しい制度ですが、選挙制度が悪いと批判するだけでは良くならない」
岩上「生活の党の小沢さんが『オリーブの木』構想を提案されています。『オリーブの木』というのは届出団体名ですか?」
阿部氏「そうです。一緒です」
岩上「『オリーブの木』ではわかりにくい―」
阿部氏「『立憲民主の木』でもいいです」
阿部氏「それを小沢さんが言うと、みんないろいろな経緯があるから警戒してしまうと思うけれど、自由党と民主党の合体もそうでしたけど、『異質なものでも寄せないと戦えない』というのはご存知。反ファシズム統一戦線もそうですし」
岩上「(届出団体名が)『反ファシズム統一戦線』でもいいくらいですね。『反八紘一宇統一戦線』とか。『反大日本帝国復興統一戦線』とか」
阿部氏「そうです(笑)」
阿部氏「業界団体の人で、例えば日歯連は業界の票を持っているので、比例区では上に行ってしまう。でも、それを上回る国民の票、国民が立憲主義は私たちのものだという思いで、例えばSEALDsが先生を立てて日本中で運動するとかを、私は期待しているんです」
阿部氏「SEALDsも、そこまでやる責任と自覚はあると思います。それを期待してのことなんです。民主主義を取り戻す。選挙にも関わる。もう既存の政党では選べないから―」
岩上「先日、オールジャパンといって鳩山元総理がトップの選挙を応援する勝手連が生まれました。自分たちで候補者の先生の擁立や、票を皆で集めて、業界団体を超えればいいんだ」
阿部氏「そういうふうに思ってもらわないと、民主主義は取り戻せない」
岩上「応援団をみんなで組織するんだということですね」
阿部氏「この人を出したいという人を出して、選挙に責任をもって関わってもらうこと。今、小林節先生たちが統一名簿を作って下さっていますね。その動きともどこかで連動したいと思っています」
岩上「この阿部さんの提案は党内での手応えはいかがでしょう?」
阿部氏「話をすると『いいね』という声は結構があるが、候補者であれば自身の損得もある。民主党全体がそうなっていくにはまだまだ正直道は遠いですが、私が話をできる人から話をしていきます」
以上で「岩上安身による民主党・阿部知子議員インタビュー」の報告ツイートを終了します。
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