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旧日本軍の化学兵器巡り日中が激しく応酬:歴史を直視しようとしない日本政府に対抗しさまざまな問題を提起する(中国大使)
http://www.asyura2.com/15/senkyo195/msg/391.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 10 月 24 日 00:17:56: Mo7ApAlflbQ6s
 


旧日本軍の化学兵器巡り日中が激しく応酬[NHK]
10月23日 6時06分

国連総会の軍縮問題を扱う委員会で、中国が、第2次世界大戦中に旧日本軍が中国で使った化学兵器などが多くの被害をもたらし、遺棄された化学兵器の処理も遅れていると批判したのに対し、日本は作業に誠実に取り組んでいると反論し、双方が激しい応酬を交わしました。

国連総会の軍縮問題を扱う第1委員会では22日、化学兵器などの規制を巡って各国が意見を表明しました。この中で、中国の傅聡軍縮大使は、第2次世界大戦中に旧日本軍が中国で大量の化学兵器などを使用し、多数の死傷者を出したうえ、国内に遺棄された化学兵器が今も住民に被害を及ぼしていると述べました。そして、日本が進めている化学兵器の処理について、「作業が大幅に遅れ、化学兵器禁止機関が定めた処理期限が再三にわたり延期されており、日本側の誠意を疑わざるをえない」と批判しました。

これに対して日本の佐野利男軍縮大使は、被害が出たことに遺憾の意を示したうえで、「日本は中国側と協力してできるだけ速やかに化学兵器の処理を進め、事故を防ぐよう最大限の努力をしている」と反論しました。

第1委員会では2日前にも、中国側が、日本は大量のプルトニウムを保有し核開発に乗り出しかねないと主張したのに対し、日本が強く反論したばかりです。傅聡大使は記者団に対し、「歴史を直視しようとしない日本政府の姿勢に対抗して、さまざまな問題を提起していく」と述べ、このあとも委員会で日本批判を展開する姿勢を示しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151023/k10010279501000.html

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2015年08月06日 (木) 午前0:00〜[NHK総合]
時論公論 「旧日本軍化学兵器 "負の遺産"処理への道のり」
土屋 敏之 解説委員


中国吉林省のハルバ嶺。
ここには戦時中、旧日本軍が大陸に持ち込んだ、推定30万発から40万発にものぼる化学兵器が残されています。
山積みになっているのは、化学砲弾。マスタードガスなどの毒薬が大砲の弾に詰められたものですが、長年の間に腐食が進み、漏れ出しているものもありました。

これは、1996年にNHKの取材班が撮影した映像で、現在、この場所にメディアが入ることは許可されていません。

時論公論です。

いわゆる毒ガスなどの化学兵器は、核兵器と比べると容易に開発できる大量破壊兵器として「貧者の核」とも呼ばれ、世界的な拡散が懸念されてきました。
その保有などは現在、国際条約によって禁止されています。

中国・ハルバ嶺の化学兵器は、日中間の協議や調査などを経て、去年12月、ようやく廃棄処理が始まりました。
戦後70年を迎え、化学兵器の無い世界に向けた長い道のりと、その課題を考えます。


1997年に発効した、化学兵器禁止条約。

化学兵器の、開発・生産・そして保有や使用などを包括的に禁止した初めての条約です。
化学兵器を、現に保有している国がそれを廃棄することに加え、かつて他国の領域に遺棄した化学兵器も処理することが義務づけられました。

私は当時、アメリカ軍が自ら保有する化学兵器を廃棄処理する施設を取材しましたが、作業員を危険にさらさないため、処理は自動化され、機械によって化学砲弾の解体・焼却が行われるようになっていました。

施設内に入るには、防護服と防毒マスク着用で、万一致死性の毒ガスを浴びてしまった時のために解毒剤の自己注射の仕方をレクチャーされるなど、厳重な管理が行われていました。

それでも、こうした管理下にある 化学兵器の処理は、まだしも容易な方です。


というのは、遺棄されたもの、例えば地中に埋められた化学兵器は、長年の間に腐食が進んだり、どんな毒薬をどれだけ含むかなどの情報が失われて、安全に処理することが難しくなっていくからです。
日本が直面したのは、この極めて困難な処理でした。

そもそもなぜ、こうした処理が必要となったのでしょう? 
戦時中まで、旧日本軍は瀬戸内海の大久野島などで大量の化学兵器を生産していました。
そのうち、中国大陸に持ち込まれ、使用されなかったものが、終戦に伴い遺棄されました。

戦後、中国の開発が進むにつれて、工事現場などから化学兵器が掘り出され、被害者が出る事故も起きてきました。
化学兵器には数十年経っても毒性を失わない物も多いのです。
また、日本が遺棄した化学兵器を、中国側が危険を減らすため人里離れた場所に移したものもあります。
そうした最大の埋設地が、吉林省のハルバ嶺です。

1997年に条約が発効した事で、日本にはこうした化学兵器を処理する義務が生じました。
99年には日中両国政府が覚え書きを交わし、旧日本軍が遺棄した化学兵器は、日本政府が条約に従って廃棄を行うことを確認。その進め方について取り決めました。
その後、発掘調査や安全な処理技術の選定などを経て、2010年から、中国各地で比較的小規模な処理を開始。そして、去年の末、ハルバ嶺での処理がようやく始まったのです。


化学兵器を回収・処理するため、日本政府は現地に専用の施設を作りました。
そして、腐食が進んだ化学兵器を安全に処理するため、国内のメーカーが開発した装置のひとつがこちらのものです。頑丈な鋼鉄の容器内で、化学砲弾を爆破し熱によって毒薬を分解。そこから出た廃棄物などは化学反応によって無害化するという、手間のかかる方法です。

腐食が進んだ化学砲弾は1つ1つ状態も異なり、アメリカのように機械で自動的に解体したりできないため、こうした方式が採用されました。

ただ、この装置1台で処理できるのは1日に12発とされ、これでは、もう1台の装置と合わせても全て処理するには何十年もかかってしまいます。


条約では、原則として10年以内に化学兵器を廃棄することを求めていて、1997年の発効から10年というと、2007年まででした。

しかし、老朽化した遺棄化学兵器の処理はこの期間ではできないため、2022年までの処理完了を目指して最善の努力をする、ということになり、国際機関の承認を得ました。
それでも、あと7年しかありませんので、設備の増強や処理技術の改良も必要です。
ただ、とにもかくにも、長年抱えてきた「負の遺産」の処理に、今ようやく道筋がついた段階とも言えます。

旧日本軍が残した化学兵器の問題は、もちろん国内でも起きています。
戦時中、軍の施設に保管されていた化学兵器は、終戦時、ひそかに地中に埋めたり水中に沈めるなどされたものも少なくないためです。
こちらは、2000年以降に見つかった主なものです。


福岡県苅田港では、海底に多数の化学爆弾が沈んでいるのが見つかり、2013年までかけて3千発近くの処理を終えました。
神奈川県寒川では、工事現場から化学兵器の毒薬が入った瓶が掘り出され、作業員が負傷しました。
千葉でも、地中などから176発の化学弾が見つかり、さらに、旧陸軍習志野学校の跡地にあたる工事現場からは、化学剤の入った兵器がおよそ760個見つかって、処理されました。

この他にも、茨城県神栖では、化学兵器そのものではありませんが、その原料にもなるヒ素化合物で地下水が汚染され、井戸水を利用していた住民に健康被害が発生していることが、2003年に明らかになりました。現在も地下水のモニタリングなどが行われています。

一体どこにどんな化学兵器が存在するのか?国は1973年と2003年に、全国の情報を集めました。
その情報も確実な記録が残るものから断片的な証言まで様々ですが、地図にまとめたのがこちらです。

「化学兵器が捨てられた」、あるいは「見つかった」などの情報がある事案は、138にものぼり、中には処理が行われたものもありますが、今も場所などが特定できなかったり化学兵器が存在する可能性がある事案も残されています。
これからも道路工事や宅地開発などに伴って、思わぬ場所から化学兵器が現れるおそれはぬぐえません。

この2003年の調査に伴って、国は環境省に「毒ガス情報センター」を設置しました。
ここでは、「かつて化学兵器を捨てるのに関わった」、あるいは「新たに不審な物体を見つけた」、などの情報提供を広く一般からも求め続けています。
かつての情報を持つ人は年々、少なくなる一方ですが、こうした情報を出来る限り集めて分析し、もし危険がわかれば、速やかに住民に周知し対処する、地道な取り組みが今後も欠かせません。

世界に目を転じれば、化学兵器禁止条約には190カ国が加盟するものの、未加盟の国も複数あります。
また、比較的容易に作れることから、秘かに製造される懸念も払拭できません。
戦後70年たつ今も、化学兵器の無い世界への道のりは、遠く険しいのは確かです。
ただ、だからこそ日本は、かつて作り出された負の遺産を、子供たちの世代にまで持ち越さぬよう、情報収集や処理を急ぐ必要があると思います。

(土屋 敏之 解説委員)

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/224610.html

 

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コメント
 
1. 2015年10月24日 00:57:27 : 2TVE6tUGbU
このような問題が次々出てくればどうみても日本の主張が不利。否定しても否定しても証拠もあり安部自民党の主張に同意する国はゼロ。

敗戦国仲間のドイツも日本の姿勢に嫌悪感を持つ。


2. 2015年10月24日 02:14:36 : KzvqvqZdMU
歴史を直視しないのは中国ではないか、その中国に肩入れする馬鹿あっしら


[32削除理由]:削除人:アラシ
3. 北の零年 2015年10月24日 04:27:07 : pi7eKAjFENWsU : q4QgQkivF6
>2.
根拠を示せ。

4. 2015年10月24日 06:43:15 : EHNodJa1EY

たしか中国での化学兵器を処理する予算は1兆2千億ぐらいじゃなかったかな?

当時こんなにかかるのかと思ってたがお金は何に使ったのかな?


5. 2015年10月24日 08:54:49 : YaegIPKLG2
世界遺産登録してはいかがでしょう。あ、そしたら撤去できなくなるのか。

6. 2015年10月24日 15:46:36 : CZnspF6ido
80年代はニコニコ笑顔で日中友好、今はこれだもんな。
中国人の「翻臉」には日本人も対策を考えないとダメだろう。何せお隣さんだし上手く付き合わないとな。

ところで70年も経っているのに今この話題を持ち出す不自然さは誰も指摘しないのか。
アメリカを頂点とする戦後既得権体制の下にいる限りこのような嫌がらせは延々と続くのかもな。



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