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臨時国会召集にうつつを抜かしている場合ではない野党
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2015年10月22日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きょうから安倍首相が中央アジアに外遊する。
いつから首相の外遊が国会より重要になったというのか。
安倍首相の外遊日程が立て込んでいるから臨時国会を開けないなどと谷垣幹事長が公然と言い出すほど野党はなめられてるのだ。
「それほど国会を開くことが怖いのか」
そう岡田民主党代表は勇ましい。
しかし、野党は今のままでは臨時国会を召集させられない。
閉会中の予算委員会開催で手打ちとなる。
すべてはシナリオ通りだ。
そう解説して見せてくれたのが、きょう発売の週刊文春10月29日号の連載「飯島勲の激辛インテリジェンス」である。
すなわち野党も臨時国会などやりたくないのだ。
参院選に向けての選挙協力や政界再編のほうが重要なのだ。
その選挙協力や政界再編がうまく行かない。
どの野党も自らの党勢拡大を優先し、騒いでいる政治家の多くは、来年の参院選で生き残りをかけている連中ばかりだからだ。
それを見越した自民党は、いざとなれば遅ればせに12月に臨時国会召集に応じ、1月の通常国会を前倒しして、ドッキングさせればいい。
そうして野党を国会に釘づけにして、選挙協力や政界再編など出来なくしてしまえばいい。
ここまで見透かされているのだ。
しかし、この飯島勲の見立ては正しい。
安倍政権が一番恐れるのは国民連合政府のための野党協力である。
それを飯島勲も認めている。
いまのようなバラバラの野党では、たとえ臨時国会を開いても安倍政権を追い込めない。
それよりも国民連合政府のための野党協力を最優先し、来るべき通常国会で安倍政権を衆参同日選挙に追い込み、選挙に勝てる態勢をつくることを最優先させるべきだ。
その野党協力がうまく行かないからといって、臨時国会召集で攻勢をかけて見せる。
順序が逆だ。
試されているのは安倍暴政ではない。
その安倍暴政を倒そうとする野党の本気度である(了)
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