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「次の総理は稲田朋美?」冗談じゃない! 野田聖子、高市早苗、片山さつきらが、本気で怒っている
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45777
2015年10月18日(日) 週刊現代 :現代ビジネス
いつの世も、女の嫉妬はおそろしい。権力を求める政治家であれば、なおのことだ。「次の総理」とささやかれる稲田朋美政調会長の「出世」を巡り、永田町で女の闘いが激しさを増している。
■安倍総理の「好みのタイプ」
アメリカへ向かう飛行機のなか、自民党の稲田朋美政調会長は、必死で英語の演説の練習をしていた。
苦手な発音を改善するため、専門のトレーナーをつけ、移動の車のなかでも練習を続けてきた。そのメガネの奥の目は意欲に燃えていたに違いない。
9月27日からの稲田の訪米は、それだけ重要なものだった。安保関連法が成立してから、与党の執行部としては初めての訪米なのだから。
稲田は、アーミテージ元国務副長官、IMFのラガルド専務理事ら要人と会談し、米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演をするという重役を担った。
安倍晋三総理はそれだけ稲田を重用している。そして、稲田もその期待に応えようとしている。
「稲田さんは、本当はもっと早くに訪米する予定だったのですが、日程をズラして、安倍さんの訪米に合わせたんです」(官邸スタッフ)
二人は、まさに相思相愛の関係にある。
第二次世界大戦後、連合国が日本を裁いた極東軍事裁判に疑問を呈するなど、タカ派的な思想を共有していることも大きいが、それにもまして、稲田は「安倍の好みのタイプ」なのだという。
「安倍さんは、母・洋子さんの強い影響のもとに育ってきて、『母性愛』に弱い。稲田さんは、安倍さんにベタベタするだけでなく、時に叱ったり、ズバッと批判したりするから、安倍さんは特別に稲田さんを可愛がっているのだと思います」(安倍の知人)
そんななか、10月7日に行われる内閣改造、自民党執行部の人事では、事前に、稲田が要職に就くのではないかと、注目が集まっていた。
「結果的に、政調会長留任が確実となりましたが、安倍さんはギリギリまで、稲田さんを官房副長官にしたいと考えていました。安倍さんはこう言っていた。『自分は小泉純一郎政権で、官房副長官と幹事長を経験し、総理への道を固めた。
その道筋を稲田にも歩ませ、勉強させたい』と。自分の後継者として『次期総理に』と考えているはず」(自民党幹部)
稲田は、安倍という後見人のおかげで、「憲政史上初の女性宰相」への道を、着実に歩んでいる。
だが、こうした「抜擢人事」は往々にして嫉妬を生む。とくに、女性同士の嫉妬は、古来おそるべきものとされてきた。有名な「般若の面」は、女性の嫉妬や怨恨を表現したものとされる。
安倍による稲田の重用に関しても、ときに開けっぴろげに、ときに取り繕いながら、苦々しい思いで見ている女性議員たちが数多いる。
■いちいち腹が立つ
その筆頭が、野田聖子元総務会長である。
10年ほど前までは、自身が「史上初の女性宰相候補」とされていた野田にとって、稲田が「次期総理」と言われるのは、どうしても許しがたい。
「安倍総理の無投票再選となった今年9月の総裁選でも、ギリギリまで出馬するべく、20人の推薦人募集に奔走した。安倍総理を批判する数少ない議員として、国民に『野田がいる』ということをアピールしようと懸命だった。一方、稲田さんは公然と『政治家になった以上、そのトップを目指すことは当然の論理ではないか』と言っていますから、野田さんが危機感を持っているのは間違いない」(自民党若手議員)
稲田と野田は、様々な面で非常に対照的だ。
「稲田さんは、『女性』を武器にするタイプ。野田さんは逆にさばさばしていて男勝りです」(自民党中堅議員)
稲田はミニスカートやピンクのジャケットなど、いわゆる「かわいい」服を着ることが多い。
「初当選で初めて登院したとき、稲田さんが駆け寄ってきて、両手で私の手を握り、舌足らずな声に上目遣いで、『よかったね』と言ってくれました。あれにはドキッとした」(前出・若手議員)
一方、野田は、名門進学校、田園調布雙葉中高に通っていた頃から、「開校以来の野生児」といわれた。服装はグレーや紺のシックなスーツが多い。
稲田にしてみれば、野田は理解の範疇の外にある存在だ。愛する安倍に無謀にもたてつく、異様な人物にしか見えない。「なんなの、あの女」と、その言動を不気味に思っていることだろう。
そもそも、二人の関係の悪さはよく知られている。'08年には稲田が自著のなかで公然と野田の家族観を批判しており、近年も、二人の間の深い溝が垣間見えることがしばしばあるという。
「'14年の内閣改造、党人事で、野田さんは総務会長から外された。そのとき、稲田さんが政調会長になるというので、あいさつに行き、三役の心得を伝え、同時に自身が取り組む障害児問題の陳情をしたそうなんです。
稲田さんの部屋を訪れ、陳情の紙を渡すと、稲田さんはそれを一瞥もせず、『一応聞いておきます』と言ったそうです。野田さんは、『偉くなったもんね』『なんなのあの態度は』と憤慨していました」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
一方で、似たような路線で出世を狙うからこそ、稲田を快く思っていない女性議員もいる。高市早苗総務相がそうだ。
もともと、高市と稲田の関係は、表面的には良好だった。高市は稲田を「朋美ちゃん」と呼ぶ。しかも、思想、信条において、両者ともタカ派的であり、雑誌の企画に同席することも多かった。
■あの女、能力が低いでしょ
高市はそうした企画のなかで、稲田に対して、
〈朋美ちゃん、(選挙に)落ちちゃダメよ(笑)〉
と、先輩らしく振る舞っていた。
高市の夫、山本拓は稲田と同じ福井選出の議員だが、'05年の選挙時、高市は山本をけしかけて、稲田の応援に行かせたこともある。
だからこそ、稲田が自分を追い抜いていくのを見るのは、耐えがたい。
「二人の関係が決定的に変わったように見えたのは、前回の人事('14年9月)のときのことでした。当時、高市さんは『女性初の政調会長』でしたが、安倍さんが高市さんをお役御免にし、稲田さんをそこに就けようとした。
高市さんは猛反発です。『なんで私だけが無役なの』と息巻いたそうです。安倍さんは気を遣って総務相のポストに就けたのですが、それでも高市さんは不満だったらしい」(前出・党幹部)
以来、高市は、稲田に負けじと、安倍の歓心を買うための努力に余念がない。
9月にも「ポイント稼ぎ」があった。11日、安倍は経済財政諮問会議で、携帯電話料金の引き下げを検討するよう、高市に指示した。高市は張り切り、早くも9月29日には、わざわざ「私案」と銘打って3つの検討事項を提案した。明らかに安倍へのアピールだ。
今回の人事についても、自身は留任といわれているものの、稲田にばかり注目が集まることを不満に思っているのは火を見るより明らかだ。
稲田が広く嫉妬を買うのには、彼女の能力不足という側面もある。
「稲田さんの能力には、党内でも疑問の声が上がっています。政調会長は、党内の取りまとめをしなければなりませんが、今年6月、当の稲田さんが、甘利明経済財政政策担当大臣と、歳出の抑制について揉めたことがあった。このときは、党の実力者である二階俊博総務会長が裏でとりなしました。
また、今年5月にはNHKの『日曜討論』で、民主党の細野豪志政調会長に安保政策について論破されていた。党内では、『党の恥さらしだ』という声が上がりました」(前出・党幹部)
こうした稲田の能力の低さに、不満を持っているのは、片山さつきだろう。政治評論家の浅川博忠氏がいう。
「片山さんは、女性初の財務省の主計官ですから、プライドが高い。今回要職に処遇される丸川珠代さん(参院厚生労働委員長)についても、テレビ朝日のアナウンサー出身ということで格下に見ているのは明らか。
稲田さんについても、『党三役として稲田さんの能力には疑問がある』と言っていたそうですから、稲田さんが引き上げられていくのには不満でしょう」
様々な思惑が渦巻く「女の永田町」。この伏魔殿での戦いで、彼女たちのうち、誰が最後まで生き残ることができるのか。
(文中敬称略)
「週刊現代」2015年10月17日号より
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