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いかなる旗を掲げるか ?
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15年10月17日 永田町徒然草
来年の参議院選挙そして何時あるか分からない衆議院総選挙に向けての野党共闘の動きが、必ずしも捗々(はかばか)しいとは言えない。野党共闘の実現を期待する人々からは早くも焦りみたいなものが出ているが、私はそんなに焦る必要はないと考えている。野党共闘が実現するかどうかは、安倍政権に対する国民の怒り・拒否感がどれだけ多くの国民の中にあるかどうかに係っている。
まず安保関連法案に反対した国民の気持ちは実に真剣だったと私は思っている。多くの国民が反対の意見を持っていたにもかかわらず、安倍・自公"合体"政権はああいう形で可決成立させた。国民は安倍・自公“合体”政権の本性を肌で感じたのである。そして各種の国政選挙でいい加減な投票をしていると何を言ってもダメなんだということを痛感した筈である。あの恨み・悔しさを国民が簡単に忘れる筈がない。
安保関連法案をああいう形で可決成立させた後に、安倍首相は「これからも丁寧に説明して多くの国民に理解して貰えるよう努力していく」と言わざるを得なかったのだが、その後の行動を見ているとそんな素振りは微塵も感じられない。あの空気を少しでも変えようと思って内閣改造をしたのだろうが、そう簡単にあの空気・雰囲気が変わるものではない。一億総活躍活躍社会を作るんだと新しい看板を掲げたつもりのようだが、嘘と詭弁で国民をそう簡単に騙せるものではない。
多くの国民は、今度こそ安倍・自公“合体”政権を成敗しなければならないと心密かに覚悟している。そこのところが、安倍首相も自公“合体”政権も見えないのだ。こんな鈍感な政治センスで政権を運営できると思っているところが、この政権の最大の欠点である。私たちの敵はそんなものなのだ。恐れる必要など全くないのである。
安倍・自公“合体”政権と闘おうという陣営が、どのような旗を掲げるかが最大の問題なのだ。どのような旗を掲げれば多くの国民の賛同が得られるのか。それができないようでは、仮に政権を獲っても大したことは出来ないであろう。これは、先ず野党共闘を模索している野党の責任であろう。しかし、野党がそれを決められないようなら、誰かが決めなければならない。それはそれで大変なことである。先ずは野党の動きを期待して見守りたい。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。
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