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首脳会談を「やる」と叫んだ安倍首相の外交敗北
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2015年10月17日 天木直人のブログ 新党憲法9条
日韓首脳会談がいよいよ11月1日にも実現しそうだ(10月17日
読売一面トップ)。
たとえそれが米国の助けを借りて実現する(10月17日朝日新聞一
面トップ)としても、安倍首相にとっては喜ばしい事らしい。
その勢いを借りて、日中首脳会談も「必ずやる」と安倍首相は、訪れ
た日韓議員連盟幹事長の河村建夫議員に叫んだという。
相手が習近平主席ではなく李克強首相であっても首脳会談は首脳会談
だというわけだ。
朝日も読売もそう書いている。
なぜそこまで安倍首相は日中、日韓首脳会談にこだわるのか。
私にはその理由が理解できない。
なぜならば、たとえ首脳会談が実現しても、それらの首脳会談では安
倍首相は歴史認識問題で責められるだけだからだ。
そして、安倍首相が自らの歴史認識の誤りを改めない限り、首脳会談
は平行線に終わり、真の関係改善は韓国とも中国とも実現できないから
だ。
かつて安倍首相や側近たちは、不毛な首脳会談などする必要はない、
こちらから頭を下げてお願いするものではない、などと強硬発言をして
いた。
いや、今でも内心はそう思っているに違いない。
それだったら、なぜ筋を通さないのか。
「必ずやる」と安倍首相は叫ぶのか。
取り巻き連中は、なぜそれを止めないのか。
もちろん、米国から繰り返し関係改善を求められていることが背景に
ある。
しかしそれだけではない。
プーチン大統領のロシアとの関係もうまく行かなくなった今、このま
まいつまでたっても日中、日韓首脳会談が開かれないなら、安倍外交は
行き詰まったと批判される事を恐れたからだ。
だから首脳会談の実現にこだわるのだ。
しかし、日本の首相が安倍首相でいる限り、習近平主席の中国や朴クネ大統領の韓国との真の友好関係は築けない。
それを一番よく知っているのは安倍首相だ。
いいかげん自らを偽ることなく、靖国参拝も南京大虐殺も、何が悪いと開き直ったらどうか。
もっともその後、どうなっても私は知らないが(了)
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