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2015年10月16日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「厚生労働省予算30兆7430億円(政府一般会計予算の33.3%)、「マイナンバー制度化」のIT産業特需1兆円(10年に1回の特需)を目がけて、「シロアリ」が一斉に群がっている。「企画→ITシステム構築→継続運用」といういわば「IT産業版の公共事業」が、成立するからである。IT産業は、土木建設・軍需版の公共事業と違って、「ソフト技術産業」であるだけに、目に見えにくい。IT技術は、「SE」(システム・エンジニア)「プログラマー」「ソフト開発者」といった「プロフェッショナル」である専門的知的技術者集団によって支えられているので、行政機関の「ジェネラリスト」(総合職)集団には、歯が立たない職域である。俄然、「プロフェッショナル」である専門的知的技術者集団に、実務の要を任せねば、何事も動かすことはできない。ここに、今回の厚生労働省を舞台とする「マイナンバー疑獄事件」が発生した元凶が潜んでいる。
◆産経ニュースは10月15日午前6時、「【マイナンバー汚職】厚労省、止まらぬ不正の連鎖 改革提言も自浄作用なし」という見出しをつけて、以下のように配信した。
http://www.sankei.com/affairs/news/151015/afr1510150003-n1.html
厚生労働省をめぐっては、旧社会保険庁なども含めて汚職事件が繰り返し立件されてきた。平成21年には政府の有識者懇談会が改革を提言したが、その後も事件が続発。国の一般会計の3割を占める約30兆円の予算をつかさどる最大の巨大官庁に、自浄作用は働いていない。
厚労省は平成13年に旧厚生省と旧労働省が統合して誕生したが、それ以前から不正の舞台となってきた。元年にリクルート事件で労働省の元事務次官が東京地検特捜部に逮捕され、8年には厚生省の元事務次官が特養ホーム絡みの贈収賄事件で警視庁に逮捕された。
合流後も、外局の社会保険庁では16年の1年間だけで2つの収賄事件が摘発された。22年には、本省課長補佐が眼科診療所の指導・監督に便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして逮捕された。今年に入っても官製談合防止法違反容疑で職員が書類送検されるなど、不正の連鎖が続いている。
「行政の信頼が大きく損なわれ、深刻な事態に立ちいたっている」。21年3月、年金記録問題などの相次ぐ不祥事を受けて、厚労省の有識者懇談会は同省の現状を厳しく指弾し、改革などを提言していた。
しかし、今回の事件で収賄容疑で逮捕された中安一幸容疑者は、週の半分ほどしか東京・霞が関の本省に出勤しておらず、省外で頻繁に業者と接触するなど、“まじめな公務員”とはほど遠い勤務を続けていた。
懇談会の委員として提言に携わった慶応大学経済学部の土居丈朗教授(財政学)は、「高度な専門知識を持つ職員が独占的権限を持ちがちな厚労省は不正の温床になりやすい」と指摘。「結果的に提言は不十分だった。厚労省が自ら見抜けず、目が節穴だったのは残念。不正をチェックして自浄作用を発揮できる仕組みが必要だ」と訴えている。
◆大日本帝国時代の帝国陸海軍は、将校よりも「下士官」が精強だった。このため、「下士官国家」と呼ばれていた。この伝統は、戦後の各省庁にも引き継がれてきた。とくに国土交通省では、土木建設系の「技官」、厚生労働省では、医師国家試験合格者の医師免許、薬剤師免許取得者である「技官」が、許認可権限を掌握して、絶大な権力を発揮してきた。
このため、キャリアという高位高官のポストを独占する「ジェネラリスト」であり、法令審査という専門技術を持ちながら、現場実務面では、ノンキャリアである「プロフェッショナル」集団の言いなりにならざるを得ず、それどころか、「お任せ」状態に甘んじなくてはならなかった。この構図・関係は、「IT技術者」が重用されるIT社会では、当たり前になっている。ノンキャリアの方が、キャリアを凌駕する実質的権限を掌握しているからである。建前上の上下関係よりも、実質的な上下関係、幅を効かせて、キャリアは、ノンキャリアの機嫌を損ねては、何にもできなくなっている。その象徴が、厚労省情報政策担当参事官室室長補佐である中安一幸容疑者である。
安倍晋三首相は、「国民一人一人に番号を割り当てるマイナンバー制度」を10月5日施行、主な関係省庁は、内閣府(内閣官房)、個人情報保護委員会、総務省(地方税)、財務省・国税庁、厚生労働省であり、このほか経済産業省、文部科学省などである。ということは、この制度の主管庁である内閣府(内閣官房)が「マイナンバー利権」を掌握しており、この内閣府(内閣官房)という「利権創造の磁場=本丸」に国会議員が集まることを念頭に入れれば、「マイナンバー大疑獄事件」の源泉は、内閣府(内閣官房)であるとも言えるので、「秋霜烈日」東京地検特捜部の「辣腕」が大いに期待される。
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