とりあえず、党名変更が必要「新社会民主党」くらいでやれよ。

看板を軽んじる老舗は如何な名門でも必ず潰える。
此の類に暇が無いのに軽々に考える向きは
誰であろうと同じくの境遇に逢うので各々省みたいものだ。

雪印は雪印を取り戻し、看板を信頼に結び付ける事に成功した事例だ。
こういう姿勢がブランドを永続的な物にする。

看板が変るものは。看板の変る都度都度信用と云う物をドブに捨てる。
捨てる事によって出直しとする発想は一見合理的に見えるが、実は此れ程浅はかな物は無い。
一方簡単に捨てる程度の信用を軽んじた姿勢を示した部分に対する自覚が無いからだ。
此れに拠って「こういう者は同じ事を繰り返す」との予感を与え、評価はより厳しさを増す。
そして後、約束された如くにやはり繰り返す。
それは軽々に捨てた行為で予告されたも同然だったからだ。
泡沫の多くを見てみれば良い。
政党に限らない。企業はどうだ。個人は？　そういう物だ。

共産党は名前を変える必要はない。
民主党も同じだ。　あの党は大粛清を行うべきである。

ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終わったとき共産党は党名をどうするかで内部でもめていたが結局党名は変えずに終わった。これで党の勢力は一気に小さくなり現在に至っている。今の共産党には網領以外に共産主義を指し示す政策も主張もない。

弱者保護も、労働者の権利擁護も中小企業優遇も原発反対も共産主義の政策ではない。日米安保廃棄も共産主義とは関係ない。アメリカにも日米安保廃棄論者はいる。

そしてまた繰り替えされたの摩訶不思議

ベルリンの壁の崩壊後、日本の左翼政党の動き。

・社会党は、社会主義を放棄し、党名を社民党と変更。
・共産党は、社会主義・共産主義を堅持。党名も変えず。

小勢力に転落したのはどっちだ?

なぜ弱者保護や労働者の権利擁護が共産主義ではないのだ？

未来に夢を持ち続けるためには、未来社会としての共産主義を掲げ続ける党が、一つぐらいあってもいい。

マルクス・エンゲルス「共産党宣言」から引用する。
http://homepage2.nifty.com/akanotama/doc/manifesto.html#s2

共産主義者の当面の目的は、他のあらゆるプロレタリア政党の目的と同一である。すなわち、プロレタリアートの階級への形成、ブルジョアジーの支配の転覆、プロレタリアートによる政治権力の獲得である。
（中略）

プロレタリアートは、ブルジョアジーからしだいにいっさいの資本をうばいとり、いっさいの生産用具を、国家、すなわち支配階級として組織されたプロレタリアートの手に集中し、生産力の量をできるかぎり急速に増大させるために、その政治的支配を利用するであろう。
（中略）

発展のすすむにつれて、階級の差別が消滅し、すべての生産が協同した諸個人の手に集中されたならば、公的権力は政治的な性格をうしなう。本来の意味の政治権力は、一つの階級が他の階級を抑圧するための組織された暴力である。プロレタリアートは、ブルジョアジーとの闘争において必然的にみずからを階級に結成し、革命によってみずから支配階級となり、そして支配階級として強制的に旧生産関係を廃止するが、他方またこの生産関係の廃止とともに、階級対立の存在条件、一般に階級の存在条件を、それによってまた階級としての自分自身の支配をも、廃止するのである。

階級と階級対立とをともなう旧ブルジョア社会にかわって、各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件となるような一つの協同社会があらわれる。

（引用終わり）

共産主義を目標に掲げた国家は数多いが、その結末はソビエトのように崩壊するか、北朝鮮のように独裁化するか、中国やベトナムのようにもはや共産主義はおろか社会主義でもない国家になってしまった。

社会主義国家では民主集中制の名の下に党に反する方針は認められない。
野党すら存在しない。一党独裁制で、三権は分立していない。
裁判所も党の支配下にある。それがプロレタリア独裁だ。
政府批判者はブルジョアや反体制派とされ政治収容所行きだ。
自由な言論など存在しないことなど、隣の国を見たらわかるだろう。

社会主義はもはや実現不可能だということを理解すべきだ。
歴史に学びたまえ。

共産党は、護憲の立場なら、憲法にあるとおり、私有財産制を認め、天皇制を認めるべきだろう。
今までが意味不明すぎたのだ。
護憲のくせに、憲法１条は認めないとかどういう了見だ。

共産党もせめて、人民党とかの名前はどうだろうか。
共産主義は、実現するにはあまりにも失敗例が多すぎる。

上で引用したことでもわかる通り、共産主義は階級をなくすことを目標にしている。特権官僚という階級が存在する社会は、共産主義社会ではない。
ましてや、北朝鮮のように国のトップが世襲されるのは、絶対王政と言うべきで、共産主義とは関係がない。

中国は、今、中国の歴史上はじめて資本主義の社会になったのではないかな。
社会主義・共産主義は、そのあとだ。

プロレタリア独裁とは資本主義から共産主義への移行の過渡期として構想されたもので、共産主義そのものではないのだが、それは共産党独裁は違う。プロレタリアのすべてが共産党員ではないから。
共産党独裁など、スターリン以前には提起されたことはない。
独裁は、社会主義や共産主義を実現するために必要なことではないし、むしろその目標を実現不可能にする、きわめて有害な体制だ。

ソ連の場合、資本主義としては遅れた国で、周りを帝国主義国に囲まれていたから、社会主義・共産主義を目指したはずがいびつな展開になってしまった、と言っていいだろう。

ついでに言うと、

共産主義社会では共産党は消滅する。

政党とは、共産党も含め、社会がいくつかの階級に分裂している状態において、いずれかの階級の利益を代表する政治集団だ。共産主義社会になって階級が消滅したら、共産党もまた消滅する。

マルクス、そして社会主義がプロレタリア独裁を求めていることは明らかだ。ブルジョアを倒し、革命するにはプロレタリアの団結、そして既得権益層の排除が必要だ。このプロレタリアとは、必ずしも共産党員とは限らないが、プロレタリアとある以上、ブルジョアは国政に参加できない。

プロレタリアでないものは「反動勢力」として弾圧される運命にあるからだ。
社会主義の問題点は、天賦人権説が存在しないことにある。ブルジョアには人権が認められないからだ。

中国やソ連に限らず、日本のあらゆる左翼勢力が内ゲバと総括を繰り返した。官僚主義的、日和見主義、プチブル、理由をいろいろつけられて殺害されたのは記憶に新しい。
このような天賦人権説を無視したような、簡単に独裁に走りやすいのが社会主義の問題点だろう。

理解できないのは、ソビエト連邦が５０年以上かけても達成できなかった共産主義社会が、いとも簡単に日本で実現できると考える人がいることだ。
そんなうまくいくなら、かつて２０か国以上あった社会主義国のどこかが成功しているだろう。歴史の結論は、社会主義国は資本主義国に敗れた。そういうことだ。

中国は、毛沢東がいた時代は、少なくとも社会主義国だった。人民公社、共同食堂、大躍進政策。しかし、毛沢東の死後、社会主義市場経済という意味不明な理屈を持ってきた。中国は社会主義から資本主義に「転向」したのだ。最近の中国の動向を見ても、土地使用権の私有化、株式市場の容認など、とてもじゃないが社会主義を求めているとは思えない。

社会主義が全くうまくいっていないのに、共産主義がなしえるはずがない。種が腐っていれば、果実ができるはずはないだろう。

社会主義・共産主義を目指した国も、早々と変質したからね。
階級をなくすはずが、特権官僚という新たな階級を生んでしまった。

プロレタリア独裁と言っても、なにもブルジョアジーを奴隷のように使役するわけではない。ブルジョアジーであることをやめればそれでいいのだ。

今まで社会主義を目指した国がうまくいかなかったからと言って、それで資本主義は永遠に続くと決まったわけではない。
社会主義・共産主義の特徴は、生産手段の社会的所有ということ。生産手段の私的所有を廃止すること。共産党一党独裁などほんの歴史の断片で見られた一エピソードに過ぎない。

市場経済か計画経済か、という問題はある。確かに今までの歴史上、うまくいった計画経済は存在しない。
一昔前の中国であれば、みんなが同じ人民服を着ていた。これなら、需要と供給を合わせることは難しくない。しかし今では中国でも、人々の服装はカラフルでおしゃれになった。これでは需要と供給を合わせるのは大変に難しい。人々の好みは、時代によっても変わるものだ。

だから、社会主義を目指すにせよ、市場経済からは当分逃れられそうにないとは私も思う。そのためには国家が各事業体に一律に生産計画を割り当てるのではなく、ある程度の自主性を各企業体に持たせることも必要であろう。

いずれにせよ、資本主義の問題点、資本家と労働者という階級対立、これを解決する未来社会を構想することは必要だと思う。ソ連圏の崩壊で、もう諦めてはいけない。

レーニン「国家と革命」より
http://ciml.250x.com/archive/lenin/japanese/lenin_state_revolution_1917_japanese.html

第三章　国家と革命（１８７１年のパリ・コンミューンの経験。マルクスの分析）

粉砕された国家機構をなにととりかえるのか？

　例外なくすべての公務員が、完全な選挙制となり、いつでも解任できるものになること、彼らの俸給を「労働者なみの賃金」へ引き下げること――これらの簡単で「自明な」民主主義的な方策は、労働者と農民の大多数との利害を完全に一致させつつ、同時に資本主義から社会主義に導くかけ橋となる。これらの方策は、国家的・純政治的社会改造にかんするものではあるが、しかし、もちろん、それは「収奪者の収奪」の実現または準備と関連して、すなわち生産手段の資本主義的私有の社会的所有への移行と関連してはじめて、その意味と重要性とを完全にもつようになる。
（引用終わり）