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2015年10月15日 「ジャーナリスト同盟」通信
<天皇中心の神の国>
思いつくままに、戦後初の極右内閣の特質を挙げるとどうなるのか。新聞テレビも、怖がって取り上げようとしていない。不思議千万である。日本財閥が利用する極右は、戦前とほぼ同様である。当事者が「日本は天皇中心の神の国」という時代がかった政治体制を推進しているからだ。カルト教団「生長の家」の教祖とされる谷口雅春の主張と一致するかもしれない。近代政治ではない。神風が吹く、という狂信的な世界だ。安倍の後見人・森喜朗が首相在任中に発した言動としても知られる。
<国家・民族主義>
強烈な国家主義・民族主義が濃厚な政権である。アメリカ連邦議会調査局報告書の「安倍ナショナリスト」「安倍ストロング・ナショナリスト」論は正しい分析である。
戦前の日本そのものでもあろう。「天皇中心の神の国」のベースが、民族主義・国粋主義で土台を構築している。そこから侵略・植民地否定論が浮上する。南京大虐殺が「天皇の軍隊」にまとわりついてはならない。「南京大虐殺は幻である」との石原慎太郎論が飛び出すことになる。侵略戦争を聖戦と位置付けたいのだ。歴史教科書のねつ造・歪曲へと発展させたきた理由である。
アジアのホロコースト・南京大虐殺が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されるや「金を出すな」の狂気じみた狼狽ぶりを見せる安倍内閣である。
<国家神道復活路線>
敗戦後、戦前の現人神は廃止、人間天皇・象徴天皇になったが、彼らは依然として戦前天皇に拘泥している。その震源地が極右の秘密組織・日本会議ということになろう。
戦後の一時期、靖国神社の国家護持という極右の運動が自民党内右翼議員を突き動かした。これを当時の野党と新聞テレビが批判して、国家神道復活を阻止した。これは戦後民主主義の成果として評価されよう。
小泉内閣と、その前の中曽根内閣が靖国参拝に突進した理由は、今の安倍内閣と共通する。極右・日本会議の悲願なのだ。靖国の抵抗には、伊勢神宮その他神社参拝の連発でかわす。
来年のサミット会場に伊勢を選んだのも、あわよくば世界の指導者を神宮参拝に誘導して、ひれ伏させる魂胆が見え見えである。
<富国強兵の日本>
明治の日本の政治目標は富国強兵・殖産興業である。早くも財閥の野望が浮上していることに注目すべきだ。日本の1%の政治活動は明治からだ。
軍国主義日本による覇権国家への野望実現という見方も成り立つかもしれない。あるいは、原点である明治維新復活に決起している安倍内閣と思えば、わかりやすいだろう。極右は日本復活を、明治維新に置き換えている。明治は長州・山口県から発していることからも、安倍の思い入れを理解できる。
<日本国憲法を敵視する日本会議>
国家神道復活と軍国・強国路線の前に立ちはだかっているのが、戦後の日本に平和と繁栄をもたらせた日本国憲法である。戦争放棄の第9条である。この壁を断ち切ることが、極右・安倍内閣の目的となる。
ここから、日本国憲法を敵視する政権の誕生を許した自民党と公明党の罪は、計り知れないほど重いことがわかろう。
戦争法やその前の特定秘密保護法は、戦争国家へ向けたステップでもある。両党が戦争党へと変質してしまったことを意味する。
<自由主義と共産主義に敵対する極右>
国民の安全という理屈をつけて、国民を監視下に置く。そのためのマイナンバーの具体化でもあろう。特定秘密保護法は現代の治安維持法だ。
筆者はこうした戦前の政治体制を、天皇制国家主義と呼んでいる。自由主義者や共産主義者は、彼らにとって不都合な存在となる。実際、戦前において拘束され、命を奪われた市民の多くを、容易に理解できるだろう。
国家神道に屈しなかった創価学会の指導者も拘束され、初代の牧口常三郎は無念にも獄死している。にもかかわらず、公明党は特定秘密保護法を率先して強行可決させている。
この場面で、筆者の知る木更津市の戦争遺児が「池田先生は、決して太田の裏切りを許さない」と叫んだ。池田大作を師と仰ぐ面々の「公明党憎し」は想像に難くない。
<最強国を盾に覇権国家へ>
明治の指導者は、西欧の金と武器で清国やロシアと戦った。最強国の大英帝国、ついでヒトラーのドイツと組んで世界大戦へと突入して敗北した。
今日、安倍内閣は自衛隊を最強の米軍に差し出す戦争法でもって、再び覇権国家への道を踏み出そうとしている。
<戦後70年、最大の試練を迎えた日本人とアジア諸国民>
戦争法を強行した安倍内閣は、あわてて近隣国との融和路線に切り替えている。北京にも公明狐がコンコンと泣いて、盧溝橋に現れたらしい。
ともあれ、日本人もアジア諸国民も戦後70年に、最大の試練と危機を迎えている。
2015年10月15日記(国際問題評論家・日本記者クラブ会員)
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