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2015年10月09日 「ジャーナリスト同盟」通信
<李登輝に次いで蔡英文とも食事>
TPP決着で安堵する安倍・自公内閣である。経済面からの中国封じだからである。むなしい安倍謀略だが、批准に向けてまだ壁は引くはない。国内の反TPP運動に怒りの火をつけたからだ。財閥は大喜びだが、日本経済をひっくり返すような事態も想定される。そうした中で、10月8日に安倍は、台湾の独立派とみられる野党民進党の蔡英文と、国会近くのホテルで会食したことが明らかになった。表向きは実弟の岸信夫を使っての蔡訪日だが、すべては安倍が心酔する李登輝と相談のうえである。
<安倍支援で次期総統へ>
来年1月に台湾総統選挙が行われる。現在の国民党は有権者の支持を失って混迷を深めている。民意を大事にしないという点で、戦争法を強行した自公と似ている。いったん決めた候補者を、引きずり下ろすという想定外の混迷のさ中である。
3か月後には政権は野党に移るだろう。その民進党に安倍は必死で応援している。応援の中身が発覚すれば、安倍自身がつぶれることになるのだが。「安倍は台湾を手に入れて、北京を揺さぶろうとしている。これにワシントンの戦争屋も歓迎している」ということのようだ。
日中間の新たな火種となる。岸といえば、台湾の蒋介石と大の仲良しだった。「岸信介は、台湾に娘がいる。安倍のおばさんにあたる。いまどうしているか」と語ってくれた官邸の要人がいた。安倍と岸家は、血のつながりでも台湾と結びついているらしい。
<頻繁に接触する谷内NSC>
台湾問題に限らないだろうが、NSCの谷内と安倍の接触は、実に目まぐるしいほど頻繁である。最近は中国で日本人スパイが捕まった。
「日本も本格的にスパイ大作戦を始めたのか」と驚く向きも多い。二人のスパイは元公安調査庁職員だということも判明、それが新聞に載っている。
公安調査庁は法務省の管轄である。れっきとした国家公務員である。逮捕された瞬間、元がつく。谷内にとって、これは衝撃的な事件であろう。相手は韓国ではない。「最近、日本大使館のNO2が帰国した」ということと関係があるのかどうか?
<国連外交で大失態の谷内>
強引すぎる国会運営で処理した戦争法が、果たして認知されるのか。まずは無理である。次期総選挙と来夏の参院選挙で過半数を確保しなければならないが、こちらの壁は高くなっている。
戦争に対する日本人のアレルギーは半端ではない。老いも若きもNOである。たとえ創価学会が支援したとしても、3分の2の議席はいうまでもなく、過半数にも届かないだろう。
野党が1本化すれば、100%野党に軍配が挙がる。問題は岡田・民主党である。財閥・日本会議が岡田の袖を引っ張っている。反戦争法・反原発・反TPPで統一候補を絞りこめれば、安倍・自公を容易に撃墜させることが出来るのだが。
<中国封じ込めに拍車かける安倍>
安倍も谷内も目的は中国封じ込めにある。そのレールにワシントンの戦争屋を巻き込む。そのための貢物が自衛隊を戦場に送り込む集団的自衛権行使・戦争法の強行だった。
これは民意ではない。必ずほころぶ。その戦いが秋の臨時国会である。野党は総力を挙げて、臨時国会を開かせる責任がある。維新の松野が踏ん張れば、岡田も折れるだろう。橋下を蹴とばした松野の正念場である。
安倍の中国封じ込めを許してはならない。鳩山由紀夫が主張しているように、東アジア経済共同体への助走が、大陸と半島と列島に繁栄と平和・安定をもたらすものである。これに抵抗する財閥傀儡の安倍・自公と、ワシントンの戦争屋に屈してはならない。
<チベット・新疆ウイグルから>
振り返ると、安倍の足跡をたどると、チベット・新疆ウイグルの反政府運動へのテコ入れからである。日本会議の戦略でもあったろう。
これは不発に終わった。ことしの両区の成立50周年、60周年は、盛会を極めていた。米CIAもお手上げのようである。香港も一時荒れたが、長続きしなかった。
習近平の腐敗官僚退治を評価する人民が多いからだ。東電・徳洲会・東芝の腐敗疑獄を封じ込める安倍・自公内閣とは、天と地の開きがある。
<ベトナム・フィリピンにテコ入れ>
安倍・自公内閣がテコ入れしている国というと、ベトナムとフィリピンである。ASEANの一角を切り崩しての中国封じ込めだ。ここにワシントンを巻き込む作戦は、ある程度は成功しているようだが、覇権を求める日米右翼に北京が揺らぐことはない。
9・3軍事パレードが北京の意思であろう。最近知ったばかりだが、ベトナムはかつては漢字圏だった。フィリピンもそうだが、経済を華僑が握っている。日中戦争では、彼ら華僑が祖国の危機に立ち上がり、多くの犠牲者を出しながらも、支援を止めなかった。
ベトナムもフィリピンにも、日本のような安倍はいない。いたとしても長期政権を維持できない。安倍をそそのかしている谷内は、とんでもない謀略家である。時代の趨勢を読み切れない大馬鹿者である。
<台湾独立派を支援>
安倍の台湾独立派への支援は、民意ではない。独立をワシントンも否定している。彼らは、政治的な取引や武器輸出による暴利が目的である。本気になって中国と対決する考えなどない。
日本の極右の危険な路線とは落差がある。中米間に対立は存在する。それが当たり前であろう。しかし、双方が対決・激突することはない。お互いを知っているからでもある。
中国の外交的失敗はベトナム戦争くらいである。侵略国家ではない。ヨーロッパの大航海以前にも、大船団をアフリカにまで派遣したが、野蛮な侵略などしていない。朝鮮戦争において、北朝鮮を支援しても、アメリカのように軍隊を駐留しなかった。
北朝鮮の暴走について、一定の釘をさすことも忘れない。覇権を嫌う、そのための日米の覇権に妥協はしない。
<宏池会に一人いた山本幸三のリベラル>
東京から珍しい報道が届いた。筆者が自民党の派閥政治を取材する過程で一番親近感を抱いたリベラル派の宏池会、その総会の場で、山本幸三議員が一人正論をはいた。
大将の岸田外相にかみついたのだ。極右・安倍の番犬のような岸田に対して、怒りの抗議をしたという。「軽武装・経済重視が宏池会の本質ではない」と狂ってしまった発言をする岸田を「あなたは間違っている」と堂々と正論を述べて批判した。
「国民生活を豊かにしない政権とは、敢然と戦え」と叫んだ山本は、宏池会の池田勇人・前尾繁三郎・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一と同じ思想の持ち主である。
日中友好は大平が決着をつけたものである。「民意を代表する宏池会」と筆者に教えてくれた人物は、池田首相のもとで官房長官を歴任した黒金泰美だ。これは永遠の政治原則である。
彼らの多くは官僚OBだが、彼らの政治理想が財閥の傀儡になることを許さなかった。安倍・自公とは対極のリベラルである。
2015年10月9日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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