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6〜8月給与はマイナス…黒田総裁「上昇している」発言の嘘
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165566
2015年10月9日 日刊ゲンダイ
いつ動くか(黒田総裁)(C)日刊ゲンダイ
黒田総裁は動かなかった――。日銀は7日の金融政策決定会合で追加金融緩和を見送った。兜町ではサプライズ緩和の期待が高まっていただけに、「現状維持」が伝わると、株価は一時、大きく落ち込んだ。
「失望売りは起きましたが、その後は値ごろ感から買い戻しが活発になり、7日の日経平均は6日続伸で終わった。TPPの大筋合意や日本人のノーベル賞受賞で市場は盛り上がっています。黒田総裁は、緩和カードを切るタイミングではないと判断したのでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
黒田総裁は決定会合後の会見で、日銀が目標とする2%の物価上昇には「賃金上昇も重要」と話した。ところが、サラリーマン給与の実態はヒドイことになっているのだ。
今月5日に公表された厚労省の毎月勤労統計調査(速報値)によると、8月の現金給与総額(1人平均)は27万2382円で前年同月比0.5%増だった。決まって支給する給与(基本給)は0.6%増、特別に支払われた給与(ボーナス)も0.6%増。この数字を見る限り、給与水準は上昇だ。
しかし、6〜8月の給与総額で見ると状況が一変する。3カ月間の合計額は前年同期比でマイナス1.5%。ナント、給与は減っていたのだ。
「夏のボーナスが昨年より減少した影響が大きいようです」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
そういえば6月の給与は、前年同月比でマイナス2・5%だった。主たる理由は「今年はボーナス支給が7月、8月にズレ込む企業が多い」だった。
政府筋からは、3カ月間(6〜8月)のトータルで判断すべきという声が聞かれた。
公表データを基に計算したところ、夏のボーナスは前年比4.2%減。ボーナス増に沸いたのは一部の大企業だけだった可能性が高い。
黒田総裁は7日、「賃金は上昇しているが、最高水準にある企業収益や、人手不足を勘案すると、賃金はさらに上昇していく余地はある」と話したが、6〜8月の合計額は「さらに上昇」どころか、減少なのだ。
一方、毎日の生活に欠かせない生鮮食品の物価上昇は凄まじい。6月は前年同期比で7.2%増、7月は7.3%増、8月は7.6%増だ。
給与は下がり、出費は増える。サラリーマンにとって最悪の事態が続いている。
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