13. 2015年10月10日 15:53:07
: fZekHhqCQA
オールシャパン発足の志には賛同致しますが、同じ様な事の繰り返しばかりではなく、少々発想の転換も必要なのではないかなと思います。このような総決起集会というのを何度も見てきましたし、確か昨年も主権者国民連合を立ち上げるとか何とかあったような気がします。 果たして効果はあったのでしょうか。 会の集会宣言案にはこうあります。「政策基軸、超党派、主権者主導の原則に基づく主権者の連帯運動の輪を大きく拡大して、来るべき衆参国政選挙に何としても勝利し、国民が主役の政治を実現しましょう。」 基軸となる政策が憲法、原発、TPPについてとありますが、これって今更言うような事でしょうか。 少し辛口になりますが、折角共産党が立憲主義を取り戻す、戦争法案廃案で他の政策は一旦脇に置いてでも連携すべきと宣言したばかりなのに、何故、新たな組織を更に立ち上げて、更に条件項目自体まで増やす必要があるのでしょう。 少々流れに逆行しているような印象を受けますし、ここでも散々述べてきましたが、雨後の筍のように新たな組織を立ち上げるだけではなく、既にある組織に集結もしくは強化等、他の方法はないのでしょうか。 勿論、全面的に否定するものではありませんが、新たな組織の立ち上げであれば、何かこれまでと違う事を打ち出す必要があると思うのですよね。 現在は自公政権一強の独裁政権ですが、与野党構図の野党の中にも更に与野党の構図が出来つつあるような入れ子のような状態なのです。 民主維新、それに共産生活という構図です。社民がどちらか良く分かりませんが、多分後者という状況なのでしょうか。 民維、それと共生社という形で双方の塊が強く連携しつつありますが、民主維新の出方次第でこれが全体的な連携になるかどうかという状況です。 このような状況の中、植草氏を筆頭に一体何回このような新しい組織の立ち上げや講演会などをやればよいのでしょうか。 毎回思うのですが、登壇者が現政権を批判して、それら訴えに呼応するように、そうだそうだと聴衆は合いの手を入れる。そして、最後は皆で頑張ろうと締めくくる。 私も過去に一度だけ植草氏も出ていた同じ様な講演会を見に行った事がありますが、言葉は悪いですが、何となく演歌歌手かなんかのファンの集いのような印象しか持てなかったので、それ以来一度も参加はしておりませんが、動画等で拝見する限り、毎度お馴染みのパターンであるような気がしてなりません。 遂、もう少し他に何か策はないのでしょうかと考えてしまいます。 個人的な考えを述べるならば、リベラル結集という姿勢は勿論良いですが、本当に政治を変えたいならば、もう少し政治的になる必要があると感じてなりません。 何が言いたいかといいますと、登壇した論客が述べている事は既に重々承知済みの事ばかりです。 何も目新しい事を述べていませんし、孫崎氏に至っては多くの人は知らないかもしれませんがと前置きをした上で、今更ながら米国選挙戦でのTwitterの効果を語っておりました。それとマスコミ対策が肝心とかいうような事です。 他の論客も同じでしたが、わはり今更ながら分かっている事を繰り返して統一候補、リベラル候補の結集が大事だとかなんとか。 この場に参加している方々は特にそれらを重々承知した上で、それらの問題点をどう解決するかという具体的な事が聞きたいのではないのでしょうか。それともただ頑張りましょうという感じなのでしょうか。 そろそろもう少し踏み込んで政治的な事を具体的に述べてみたらどうかと思うのですが、これが出来なければ中々変わる事は出来ないような気がします。 植草氏が昨年訴えていた主権者国民連合、そして今回のオールシャパン、更にはそれに似たような組織で天木氏の新党憲法9条、古賀茂明氏のフォーラム4、それに今回の戦争法案で注目を集めたシールズなども同じです。 私は決してこれらの方々を否定するつもりはないのです。ただ、彼等の望みを叶える為には、もう少し違う方法があるのではないかと思ってならないのです。何しろ何年も同じような事を繰り返していますからね。 オールシャパンは政策を基軸にしているようですが、同じく参加している憲法学者の小林節・慶大名誉教授は「万年野党にいるバカが政策政策と言ってどうする」と言っていたりもします。 そして、小林名誉教授が仰られるように、連携する為に条件値を引き下げた共産党の姿勢とは裏腹に、今度は民主党や維新が政策政策と言い始めているという有様です。 政策は勿論大事ですし、そんな事今更分かりきっている事なのです。 しかし、それらの論議とは別に、あらゆる組織が避けてきた肝心要のポイントが他にあるのです。 それは、政治的になるという事です。 要は、批判や反対、そして皆で協力して頑張りましょう。これだけでは余りにも抽象的過ぎるという事です。 図面もないのにどうして新しい家が建てられるでしょう。 そうではなく、具体的に対象を決め、それを公然と発言し、更には参加者と共にその対象を後押しすると宣言してしまうという事です。 政治を変える為には、どこかの段階でどうしても政治的に成らざるを得ないという事です。 これが図面です。 勿論、具体的になればなるほど批判の対象になるでしょう。 当然ですが、マスコミやネトウヨからの批判もあるでしょう。 しかし、それらの批判を恐れていては国民主導の改革など永遠に出来る筈もありませんし、もし本当に政治を変えたいならば、どうしても我々国民自身が先に変わる必要性がありますが、その国民から頼りにされている知性と知名度を兼ね備えた論客が植草氏等、今回参加している方々なのでしょう。 一歩踏み込んで政治的になるという事をより具体的に言うならば、こういった形になります。 例えばこうです。 ここに集まった私達は、我々国民を無視し続けている安倍政権の暴政を止める為、国民目線の民意に沿った政治を実現する為、ここにオールシャパン平和と共生の会を発足した。 集会宣言として、来年の参院選に向けて、共産党と生活の党を強く支援していく事をここに決意する。 何故ならば、この両党の姿勢こそが、我々国民の受け皿になると確信するから。 そして、平和と共生という戦後から続いてきた普遍の方向性を見失ってしまった安倍政権から、この国の誤った舵取りを正しい方向に転換する為、賛同者からの意見を集約した投票の結果として、ここに一つの宣言を行う事とする。 我が国の指導者として安倍総理に変わり⚪️⚪️を次なる総理大臣として強く求め、更には、それを実現する為に⚪️⚪️を強く支援する事をここに宣言する。 内容の良し悪しは別として、例えとしてはこんな感じでしょうか。 これが政治的になるという事だと私は思います。要は、我々国民自身の望みを具体的に先に我々国民側から声に出して主張していくという事です。 勿論、実際に行動を起こされている方々に対して批判など出来る立場でない事は承知の上ですが、何しろ与野党逆転、国民目線の政策、それらを実現する為には、ただの政権交代だけではなく、どうしても"民主党主導ではない形での政権交代"が必要なのです。 これは以前からここでも書いてきましたが、只の普通のやり方では、例え政権交代を成し得たとしても、党勢のある民主や維新主導での政権交代になってしまう可能性が高いという事ですがこれではいけません。 国民主導の政治をする為の政権交代だけでも難しい事ですが、政権交代後の事も考えるという、二段階での改革を視野に入れて、何らかの主張を行う必要があると思います。 これは野党内が分裂している今現在この状況下でしか出来ない事だと私は思っていますが、それは、野党内で二極化してきつつある党勢のどちらかを、要は多くの議席を持つ民主党側より一歩でも先んじて強く後押ししてしまうという事です。 それは、政策云々でゴニョゴニョと先伸ばしている民主維新の側ではなく、共産生活という初期の連携こそを強力に支援するという事です。 その為には、実際に結果を出せていないという現実に向き合いながら、これまでより更に一歩踏み込んで政治的になる事が必要でしょうし、その為には、実際に具体的に名を挙げていくという姿勢がそろそろ必要な時期に来ていると思うのですよね。 何しろ、自公に対する批判などもう既に十分過ぎるほど出尽くしておりますし、今更改めて聞いたところで何がどうなるという訳でもないのです。 それならば、そこだけに注力するのではなく、安倍政権に反対する事では既に十分に纏まれているのですから、寧ろそれに成り代わる事後の事に対して未だに何ら纏まりきれていない事にこそ注力すべきだと私は思います。 何しろ未だに支援すべき具体的な政党を選んで強く公言する事が出来ないという顛末なのですから。 安倍総理を何とかしなければいけないという国民の過半数以上の共通認識は既に在るのです。 それらに対する、反対や批判意見は既に出尽くしているのですから、もうそろそろ次の段階に進んでも良い頃なのではないかという事です。 要はあらゆる側面から安倍総理に異を唱えて反対をする。 しかし、では安倍総理に代わって誰が良いのですかと問うた時、その重要な答えに関しては未だに全くの白紙の状態だという事実。 ここが最大の問題だと私は思います。 これでは只々古くなった建築物に文句を言いながら、図面も出来ていないのに新しい建築物を求めている事と同じです。 ですので、もし国民自身が新しい家を建てたいと求めているならば、先ずは、民意に沿った設計図を示している設計士を国民自身が先に選び、その上でそれを実行する大工さんも先に決めてしまうべきなのです。 それも決して政治家任せなだけではなく、例え法的な決定力が無かったとしても、それでも我々国民自身が声を挙げて求めるべきなのだと私は思います。 知が結集している組織なのですから、本来ならば、ここに共産党の志位委員長がいるべきでしょうし、同じようにこの場に生活の小沢一郎などがいなければ中々次なる段階へは進めないように感じます。 植草氏、伊藤弁護士、辻恵氏、平野氏など、何故いつもの面々でいつもと同じ事を繰り返すのでしょう。 少しだけ変化の兆しが垣間見えるのは共産党の小池氏、それに鳩山氏等の参加というところでしょうか。 私的には、どうも今一歩政治的に成りきれていない雰囲気を感じてしまいますし、言葉は悪いですが、これではネットで有名なお好みの論客に会いに行く為の只の高齢者の集会のような印象を受けてしまいます。 ですので、この何とも言いようのない見えないオブラートで包まれたような政治的になりきれない雰囲気。このどうしてもあと一歩が踏み込めないような空気感を是非打破して欲しいと心底思います。 その為には、先ずは共産党が引き下げた条件値を逆に上げないこと。 その上で国民目線の図面を実際に提示しているのが、共産党や生活の党の提案や考え方だと思うなら、その描いた図面を変更せずに、プロの描いた図面を支持すべきなのです。 でないと、折角立ち上げた組織に肝心要の小沢一郎や志位委員長も参加出来ないのではないですか。 もし、植草氏や孫崎氏、それにその他参加されている政界とも面識のある著名な方々が、この微妙な違いこそが結果として大きな違いを生むと認識するならば、その効果は飛躍的に大きな力に成り得る可能性があると私は思います。 何故なら、もし今回立ち上げた組織 が共産党志位委員長の提案、それに賛同した小沢一郎を支援していくと公言していくならば、としかしたら今回の論客に実際に実行能力のある現役政治家。それも党首を呼べたかもしれません。 そうなると、例えば鳩山氏と小沢一郎という図も生まれる可能性がありますし、その場に志位委員長が同時参加する可能性もあるのです。 更には山本太郎議員、それに盟友であり、鳩山氏とも対談している三宅洋平などの参加にもその輪が繋がる可能性もあるのです。 これは更には年齢層の幅を大きく拡大する事になりますし、共産党の提案を支持して条件値を上げる事さえしなければ、もしかしたら戦争法案に反対を公言している亀井静香氏や元自民の山崎氏など連携の幅を飛躍的に拡大出来る可能性があるのです。 その為には、大黒柱である憲法、そして、その憲法違反である戦争法案を先ずは止める事。 その図面を実際に描いている当の本人達を参加させない形の新しい組織を立ち上げたところで、過去の経緯と同じ様にやはり消え行く組織になってしまうのうな気がしなくもないのですよね。 最近時間がなく久々だったので長文になってしまい失礼しました。 都民
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