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TPP推進派の米上院委員長、TPP合意に激怒!米国議会の行方が不透明に!「今回の合意はひどく不十分なようだ」
http://www.asyura2.com/15/senkyo194/msg/374.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 06 日 23:15:06: igsppGRN/E9PQ
 

TPP推進派の米上院委員長、TPP合意に激怒!米国議会の行方が不透明に!「今回の合意はひどく不十分なようだ」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8272.html
2015.10.06 22:00 真実を探すブログ



☆TPP大筋合意:「ひどく不十分」米上院委員長
URL http://mainichi.jp/select/news/20151006k0000e020145000c.html
引用: 
 【ワシントン清水憲司】環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加12カ国が5日大筋合意した内容をめぐり、米議会で通商問題を担当する上院財政委員会のハッチ委員長(共和党)は5日、「今回の合意はひどく不十分なようだ」とする声明を発表した。TPPの発効には、米議会の承認が不可欠。米議会上下両院で過半数を占める共和党幹部で、TPP推進派のハッチ氏が不満を表明したことで、TPPが発効できるかどうか不透明になる可能性がある。
:引用終了


米大統領がTPP合意で成果強調も議会理解が焦点


TPP deal reached: 12 countries strike Pacific Rim trade accord


TPPは大筋合意で終わりではなく、その後に各国の議会で承認を得る必要があります。アメリカの議会はオバマ大統領の政党である民主党からTPPに対する反対意見が相次いでいる上に、共和党からも「合意内容に不満」との声明が発表されました。上院委員長がTPP合意に激怒したのも、当初の要望や意見があまり反映されていなかったからです。


つまり、TPP反対派とTPP推進派の両方から今回の合意内容に不満が出ているということになります。こうなって来ると、アメリカ議会でTPPを批准することが出来るか怪しくなると言えるでしょう。
TPPの前段階だったTPAもかなりギリギリの可決だったので、議会の採決でひっくり返る可能性はまだ残っています。










 

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コメント
 
1. 2015年10月06日 23:25:06 : qFBZAvwg0G

 TPPに 反対の人〜〜〜〜

 まだまだ あんたらの 希望(TPP破局)の火は 消えていませんぜ〜〜〜

 ===

 アメリカまで行って ロビー活動でも しなはれや〜〜〜〜〜
 
 がんばってや〜〜〜〜
 


2. 2015年10月06日 23:33:17 : LY52bYZiZQ
結局、TPPが実効性を発揮できるかは米議会の匙加減次第。考えようによっては問題ある日本国内のカルト・観念右翼をどう処分するかのためのツールにもなりかねない性質を持っている協定でもある。すべてはこれからの批准の可否の進捗如何に懸かっている。

3. 2015年10月06日 23:46:35 : AtG5yCukRw
TPP大筋合意:「ひどく不十分」米上院委員長
毎日新聞 2015年10月06日 11時29分(最終更新 10月06日 12時16分)

 【ワシントン清水憲司】環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加12カ国が5日大筋合意した内容をめぐり、米議会で通商問題を担当する上院財政委員会のハッチ委員長(共和党)は5日、「今回の合意はひどく不十分なようだ」とする声明を発表した。TPPの発効には、米議会の承認が不可欠。米議会上下両院で過半数を占める共和党幹部で、TPP推進派のハッチ氏が不満を表明したことで、TPPが発効できるかどうか不透明になる可能性がある。

 ハッチ氏は声明で「(通商協定は)米国民のためになり、議会を通過した場合に限り、米国にとっての成果になる」と述べた。ハッチ氏は米製薬業界に近いとされ、不満の背景にあると見られるのは、TPP閣僚会合で最後まで交渉が難航したバイオ医薬品のデータ保護問題。米製薬業界は「12年」を求めていたが、米政府は「実質8年」とすることで、オーストラリアなどと妥協を図った。

 米通商代表部(USTR)のフロマン代表は5日の共同記者会見で「非常に強力な合意だと自信を持っている。5日午後にワシントンに帰り、(ハッチ氏ら)議会の指導者と議会手続きについて相談したい」と述べ、議会の説得を急ぐ考えを示した。一方、下院の中心人物であるライアン歳入委員長は、大筋合意を歓迎する声明を出した。

http://mainichi.jp/select/news/20151006k0000e020145000c.html


4. 2015年10月07日 04:41:54 : qR018y1gQY
『だからさぁ、“大筋合意”=“細部継続協議”=“ペンディング”=“凍結”だってこと!』

“交渉決裂”じゃぁ<アメリカ様>のメンツが立たないから、“大筋合意”ってことにしてるんだよ。
参加各国の「議会承認=批准」を受けるための“正式契約文書”を作成し各国代表がサインするためには、まだまだ時間がかかる。後2年はゆうに掛かる。その内“撤退国”が数カ国出てくるよ。もしかしたら、残るのは「米・日」だけって事態も考えられないわけではない。
更に“言い出しっぺ”の<アメリカ様>ですら「議会承認」すらも覚束ない。
ワイワイ煽ってるのは、みんな、<御用バカメディア>の大本営発表に踊らされてるだけの“情報弱者”ってことさ。
<愛ちゃん>には悪いけど、現状はそういうわけですからね?


5. ジョンマン 2015年10月07日 04:44:41 : 6nagECQfUT4Mc : oys88BIsNA

安倍官邸も甘利くんもやっちゃったね❗
従米隷米でやったつもりが、アメリカ様の意向を読み違った。
安倍官邸の飯(めし)で弄落されたダマスゴミもフライングだよ😢❗
いい加減に、マスメディアは、目を覚まして、五感を駆使し、汗かいて、取材し、記事を書きなはれ👍❗


6. 2015年10月07日 06:27:32 : UxDeKvz2Io
5さん然り

7. 2015年10月07日 06:35:29 : DmU9wH7S2g
TPPは受け入れるかどうか、イエスかノーかの二つに一つしか決められない。
今回は何も決まってない。単に「次のステップ」で細目を決めるということだ。
3ヶ月待って議会審議に入る。この時中身が明らかになる。大揉め必死。
だけど、オバマにしてみればやるべきはやったんだし後は議会の責任、どうしようとも自分の任期は来年12月までだからどうでもいいww。
 中身がはっきりしないんだからどの加盟国の議会も日本を除いては紛糾、結局流産。

8. 2015年10月07日 07:07:30 : LY52bYZiZQ
県議会が国への意見書可決

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004080541_m.jpg
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の大筋合意を受けて、県議会は6日、「基幹産業である農業にとって極めて厳しい内容が含まれている」として合意内容が国益にかなっているか国会で十分審議するよう求める意見書を可決しました。
6日最終日を迎えた定例県議会はTPP交渉の大筋合意を受けてTPP対策特別委員会が開かれ、国と国会に対する意見書の案が示されました。
このなかでは「熊本県の基幹産業である農業にとって極めて厳しい内容が含まれ、現場の生産者は農業経営の将来に対して大きな危機感を抱いている」と指摘しています。
その上で、合意内容が国益にかなっているか、国会で審議を十分に尽くすこと、農林水産業に影響を及ぼさないようにするとともに、持続的な発展が図れるよう必要な対策を検討して速やかに実行することなどを求めています。
意見書案はこのあとの本会議で賛成多数で可決され、今後、衆議院と参議院の議長や総理大臣などに送られます。
定例県議会はこのほか梅雨の豪雨や台風15号による被害の災害復旧費を盛り込んだ一般会計の総額64億円余りの補正予算案などを原案通り可決して閉会しました。
10月06日 18時53分

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004080541.html?t=1444168869012


9. 2015年10月07日 08:28:43 : qFBZAvwg0G

 TPPを否定することは 偏狭なエゴイズムだろうね〜〜

 世界がひとつの理想に向かうことに 各国・全国民が努力することに 価値があるだろう

 努力には 苦痛が伴うものでもある
 


10. 2015年10月07日 13:44:08 : Y79j6prtLc
アメリカが8年にしたのが国内で理解されるはずなし!
これからもっと魑魅魍魎で面白くなってくる。

安倍政権の妥協しすぎも
国会え追及すべきだねぇ
暢気に休むなよ安倍!
悪党は秋の臨時国会を中止にするつもりだ!
そうはさせん


11. 2015年10月07日 20:13:15 : 8q3qeXT2cg
○どんなに詭弁を弄しようとも究極は明らかである。TPP推進論者は「国家主権の放棄」と「国民の棄民化」を謳う例外なき売国者である。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>2012年、日本経団連の米倉弘昌会長は、「成長戦略の実行と財政再 建の断行を求める」と題する提言を発表した。これによると消費税率の19%引き上げ、法人税率の25%引き下げ、さらに優遇税制である「研究 開発促進税制の拡充」とTPPへの加入参加が盛り込まれている。しかし財源として社会保障費の年2000億円ペース削減を要求しているのだから、権益のため社会弱者を犠牲にすることは明らかだろう。TPP推進論者は例外なく売国者とみなすべきだろう。自由貿易によって繁栄した国家など存在しないのであり、TPPの核心であるグローバリズムというイデオロギーは、極少数のエリートに莫大な富を傾斜する。一方で、社会の構成要因である圧倒的多数の市民を貧困に貶めるシステムだ。・・響堂 雪乃 著「略奪者のロジック」より


>2015/06/02 TPP交渉の差止・違憲訴訟を提起中の山田元農水相と岩月弁護士が外国特派員協会で会見 ――危険なISD条項に関する報道「圧倒的に少なすぎる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247545#infringement

○「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」の山田正彦元農水大臣と弁護団共同代表の岩月浩二弁護士は、2015年6月2日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を行なった。岩月弁護士は、提訴のタイミングがなぜ今の時期なのかという質問に、こう応じた。「本来は、この問題は政治が解決すべきだと私は考えていた。しかし、国会が、まったく情報がないままであるにも関わらず、国会議員がそのことを問題にしようとしない。主権者の代表がそのようなことでは、国民が自ら裁判を求めざるを得ない。今の日本の国会の機能の仕方を見ていると、(交渉内容が)明確になってからという形で裁判を起こすのは、時期遅れになりそうな気がした」

○国の主権が侵害される危険をはらむISD条項、報道量「圧倒的に少なすぎる」
 TPPには、投資相手国の規制などにより企業や投資家が損害を被った場合、賠償を求めて訴えることができるというISD条項がある。この問題について、日本のマスコミ報道ではほとんど取り上げられていない。この点を問われた岩月弁護士は、「弁護士に聞いても、10人に1人、知っているか、知らないかぐらいの認識」だと答え、「圧倒的にマスコミでの取り上げが少なすぎると感じている。ISDは国家の政策に非常に大きな影響を与えているので、日本のマスコミには取り上げてほしいと言うしかありません」と 現状を危惧した。

○秘密交渉の下、全貌が明らかにされないTPP
 山田氏は、日本がTPP交渉参加を言い出した経緯や、自身が中心となって立ち上げた「TPPを慎重に考える会」について紹介した。「TPP交渉の参加を日本(政府)が言い出して、かれこれ5年近くになる。当時、私は農水大臣をしていた。これはもう農業と経済の問題ではなく、国の形が変わる問題だから大変だということで、当時、国会議員250名くらいで会を立ち上げた」 同会については、IWJはその設立初期から追い続け、中継を行っている。この5年間、喧々諤々の議論と追及が行われたが、政府担当者らは一貫して「交渉内容の非公開」を貫いている。 「毎週、政府高官を呼んで、TPP交渉の内容について問いただしました。しかし秘密交渉ということで、なかなか文書を出してもらえないし、何を危惧しているかということについても、さわりだけを政府が述べる文書を出しただけで、TPP交渉で何が日本に求められているかということが分からずに今日ま で来ました」

○「国民の生活そのもの、国の形そのものが変わる」――憲法で保障される権利を侵害するTPP
 TPP交渉はかねてより、異常な秘密性が問題視されてきた。交渉が大詰めとも言われる中、米国の国会議員と議員スタッフの一部が交渉テキストの閲覧が可能になるなど、情報公開が進歩している面もある。しかし、日本ではいまだに政府高官しか内容を把握していない。山田氏はTPPについて、このままの状況が続けば、「国民の生活そのもの、国の形そのものが変わる大変な問題」だとして、憲法21条の知る権利を侵害するのではないかと指摘した。岩月弁護士は、TPP交渉の差止・違憲訴訟を提起した理由について、「TPPは、日本国憲法が保障する国民の生命に対する権利、健康で文化的な生活を営む権利を侵害する。そういう結果を生むと考えたから」と説明した。(石川優)



12. 2015年10月08日 05:18:35 : ApE8e9gMWg
TPPは米がNAFTAを太平洋に広げ自国企業の貿易を拡大し雇用を増やす目的を持つから、
自国が不利ならそれに反対する。パシリの日本の様に、自分の国の権益を捨てて走り回るというのは無い。

ニュージーランドやオーストラリアみんな自国の為に闘って条件を良くしようとしている。

フロマンの横で憔悴し、番犬の様な余りの写真を観たら、今回のTPPで日本が多くのものを失ったと思う。

元々自民党はTPPに断固反対なのだから、米、牛肉、乳製品の高関税を残すのに徹底して闘うべきだった。しかし、報道では早々に降り、その挙句、米の手先となってTPP早期合意の行司役まで買って出る。

米は後になって、日本に自動車の関税を25年に伸ばさせた、対日本では満額回答だったが、製薬会社などから8年は短いと言われているのかもしれない。

日本でも、秘密交渉の中身が国会審議の中で分かるにつれて、批判が高まるだろう。


13. 2015年12月24日 16:50:42 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[286]
Special | 2015年 12月 24日 14:02 JST 関連トピックス: トップニュース

視点:TPPとガバナンス革命の秘められた力=大田弘子氏

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151224&t=2&i=1104560970&w=&fh=&fw=63&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEBBM0Y6
大田弘子政策研究大学院大学教授/元経済財政担当相
{東京 24日} - 環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意とコーポレートガバナンス革命の進展は、2015年の特筆すべき成果であり、今後の日本の国際競争力向上に大きく資するものだと、大田弘子・政策研究大学院大学教授(元経済財政担当相)は指摘する。

同氏の見解は以下の通り。

<TPPのドミノ効果、日本企業に千載一遇の商機>

日本経済にとって2015年の「最大の変化」は、環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意だ。米国の批准は難航が予想されるが、日本に立ち止まっている暇などない。16年は、近い将来のTPP発効を見越して、規制緩和・撤廃など生産性向上のための構造改革にまい進し、果実を最大限に得る準備を進めなければならない。

TPPの眼目は、世界の国内総生産(GDP)の約4割を占める巨大経済圏(参加12カ国)において、関税撤廃にとどまらず、金融・通信・流通などサービス分野の高度な自由化を行い、さらに政府調達や国有企業、通関手続きの簡素化など広範に共通ルールづくりを行っている点だ。将来、他の2国間自由貿易協定(FTA)や複数国・地域によるメガFTA交渉において、TPPは先進事例として参照されることになるだろう。

日本は現在、TPPの他に、日中韓FTAや東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、日欧間の経済連携協定(EPA)など複数のメガFTA交渉に関わっているが、TPPを進めることで自国の利益を反映させやすくなる。例えば、政府調達や国有企業に関するルールづくりでは、旧社会主義国のベトナムがTPPに入っている意味は大きい。将来的に中国を含む自由貿易構想を進めていくうえで、1つの指針を中国側に提示することになる。

また、TPPには参加国のドミノ効果も期待される。すでにインドネシア、タイ、韓国などが参加に向けて前向きな姿勢を示している。特に韓国が入れば、中国の立ち位置も変わってくる。停滞気味の日中韓FTA交渉が動き出す可能性も高まる。日本としては、日中韓FTAがなるべく質の高い協定になるようリードしながら、インドを含む広範なRCEPあるいはアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の高度化と早期実現につなげていくことが必要だ。

こうした流れは、製造業のみならず日本企業全体に新たなチャンスをもたらす。例えば、金融業や流通業だ。報道によれば、マレーシアやベトナムは、TPP発効に合わせて、外資規制を大きく緩和する方針だ。マレーシアでは、外資のコンビニエンスストアへの出資が認められ、外国銀行の支店数や現金自動預け払い機(ATM)設置数に課されている制限が大きく緩和される可能性があるという。

アジアは間接金融が中心で債券市場も発展の途上なので、邦銀も強みを生かせるはずだ。また、高品質で顧客満足度の高いサービスを有する日系流通業の活躍の場も広がるだろう。

<TPPの障害は守りの農業、サービス生産性革命も急務>

ただし、このTPPをめぐっては、残念なこともある。関税撤廃をテコに、国内農業を強くするという絶好の機会を逃してしまったことだ。

農業界は、国会決議で聖域と位置づけられた重要5品目(コメ、麦、牛・豚肉、乳製品、サトウキビなど甘味資源作物)のうち、約3割のタリフライン(関税区分の細目)で関税撤廃が決まったことを問題視しているようだが、他の品目に比べればかなり守られた結果となっている。

何より残念なのは、農業の競争力向上につながらないばかりか、農業分野で多くの例外を求めたために、工業品分野で米国の譲歩を引き出せなかったことだ。米国は自動車の輸入関税(2.5%)を25年かけてやっと撤廃するという。米韓の間ではFTAがすでに発効しており、16年には韓国からの輸入車への関税が撤廃される。日本から高級車を多く輸出していることを考えれば、2.5%はけっして僅差ではない。

日本の農業は、少子高齢化が進む国内市場で守りの姿勢を続ける限り、じり貧となるだけだ。むしろTPP発効までの期間を、日本の農業の強みをアジア市場に生かしていく方策を考える猶予期間として捉え、減反廃止・大規模農業化などによる生産性向上にまい進すべきだ。

ところで、生産性向上が日本経済全体のテーマであることは言を俟(ま)たない。中でも大きな課題は、働く人の7割以上が属するサービス産業の労働生産性が他の先進国に比べて非常に低く、結果的に給与水準も低いことだ。サービス産業においてTPPの果実を得るためには、構造改革を進め、サービス産業の底上げを急ぐ必要がある。

その際、重要な視点は、多様な働き方を実現させるための雇用改革だ。サービス産業での働き方は多様であり、かつ企業間での生産性格差が大きいのがサービス産業の特徴だから、成長企業・有望分野へ移動しやすくするような労働市場改革を進めることが肝要だ。転職が不利になったり、派遣などさまざまな働き方のなかで、どれかが著しく不利な待遇になるという状況をなくしていかなければならない。そのための法整備や職業訓練機会の増加が必要だ。

多様な働き方のための法整備には、女性、高齢者、そして社会にこれから出てくる若者の声はもちろん、様々な働き方をしている人たちの意見に耳を傾け、政策に結びつけることが必要だ。現在の雇用問題は従来の労使の枠組みを超えた国民的問題であり、広く国民レベルで労働の在り方について議論を行う政策的プラットフォームを整える必要があるのではないだろうか。

<ガバナンス・コードで日本企業の経営は変わり始めている>

最後にもう1つ、2015年の特筆すべき日本経済の成果を挙げれば、コーポレートガバナンス改革の進展だろう。

日本企業は長年、コーポレートガバナンス分野で遅れていると、特に海外の投資家から厳しく言われてきたが、今年6月にコーポレートガバナンス・コードが導入された。日本企業は良くも悪くも横並びで物事に取り組むので、各社が「コンプライ・オア・エクスプレイン」(遵守せよ、さもなければ説明せよ)のルールに真面目に取り組んだ。

このガバナンス・コードをめぐっては、形を整えただけではないかという批判もあるが、舞台が整えられた意味は決して小さくない。もちろんスタート地点に過ぎないが、この動きは逆戻りしないとみている。

メガFTAの大競争時代を目前に控えて、個々の日本企業が国際的水準に適うガバナンス体制を整えることは、日本経済の競争力底上げの面からも、きわめて重要なことだ。ガバナンス向上は、コンプライアンス意識の改善につながるだけでなく、社外取締役や投資家という外の目を経営に取り入れることで、経営資源を有効活用し、収益力を高めることにつながる。

TPPなどによって広がるビジネスチャンスは、コーポレートガバナンス革命による企業経営の進化や生産性向上があって初めて、大きな果実を生むはずだ。

*本稿は、大田弘子氏へのインタビューをもとに、同氏の個人的見解に基づいて書かれています。

*大田弘子氏は、政策研究大学院大学教授。内閣府規制改革会議議長代理、税制調査会委員などを務める。2006―08年、安倍・福田両内閣で内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)。2014年6月から、みずほフィナンシャルグループ取締役会議長。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの特集「2016年の視点」に掲載されたものです。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

http://jp.reuters.com/article/view-hiroko-ota-idJPKBN0U11IV20151224?sp=true


14. 2015年12月25日 08:32:50 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[298]
International | 2015年 12月 24日 18:43 JST 関連トピックス: トップニュース

TPP経済効果、堅めに見積もった数字=甘利経済再生相

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151224&t=2&i=1104603313&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEBBN0EV
 12月24日、甘利明経済再生担当相(写真)は、経済財政諮問会議後の会見で、環太平洋連携協定(TPP)の発効に伴う経済効果の影響試算について「堅めに見積もった数字」とした。都内で10月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
〖東京 24日 ロイター〗 - 甘利明経済再生担当相は24日の経済財政諮問会議後の会見で、同日公表した環太平洋連携協定(TPP)の発効に伴う経済効果の影響試算について「堅めに見積もった数字」とした。

また「将来歴史を振り返ったとき、大きなクリスマスプレゼントといわれるようにしたい」と述べた。

諮問会議で甘利再生相が示した試算によると、輸出や投資の増加で、2014年度の実質国内総生産(GDP)から換算してGDPに約13.6兆円(2.59%)の押し上げ効果があると分析した。TPP交渉参加前の13年3月は押し上げ効果を約3.2兆円と見積もっていたが、今回は、投資ルールの共通化による貿易の円滑化や生産性向上など関税以外の要素も勘案した。

(竹本能文)

http://jp.reuters.com/article/tpp-amari-effect-idJPKBN0U70Q220151224


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