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2015年10月04日 「ジャーナリスト同盟」通信
<憔悴したまま自宅直行>
国民の大反対を押し切って戦争法を強行した安倍は、意気揚々とニューヨークの国連本部に乗り込んだのであろう。外務省を叱咤激励して米中との首脳会談、せめて「アメリカの戦争に自衛隊を提供する法律強行の成果をオバマに直接報告したい」と念願したものの、実現しなかった。憔悴したまま10月2日帰国すると、安倍打倒デモを回避するかのように、皇居や官邸に寄ることなく、なんと自宅へと直行してしまった。日本の新聞テレビの御用記者は、それでも「成果」を報道したのであろうか。
<哀れ!観客まばらの国連演説>
そのころ中国のテレビは連日、国連での習近平演説を繰り返し報道していた。会場風景と演説に拍手するありさまを詳細に報道していた。20分演説中、15回も会場から拍手が沸いていたとの現場報告である。
「国連加盟の71年の喬冠華外交部長のときの熱狂的な拍手は別として、ケ小平に次ぐ好ましい雰囲気だった」と北京の事情通は語っていた。
ところが、中国脅威論をまき散らして、ようように強行実現した戦争法という刀剣をぶら下げて乗り込んだわが心臓君に、国連の空気は冷たかった。安倍演説に会場はまばらだった。このため会場風景を、日本のテレビは映さなかった、とネット新聞に報じられている。
国連改革という名の、日本の常任理事国入りを目指してきた安倍は、借金大国も顧みずに各国に金をばらまいてきた。その成果が表れなかった。
<オバマもそっぽ>
今年は戦後70年、国連も同じく70年を迎える節目の年である。戦後体制再構築の場面である。
他方で、戦後秩序を破壊しようとして奮戦する安倍を、歓迎するムードなどあろうはずがない。日本刀をちらつかせる安倍外交を評価する国が、外交辞令はともかく、あろうはずがない。
外務省の必死の努力にもかかわらず、オバマは安倍に会おうとしなかった。戦争法をワシントンの戦争屋は喜んでも、オバマのホワイトハウスは、内心複雑な心境なのであろう。
<習近平は無視>
日本の経済・安全保障という観点からすると、日本外交の基本はワシントンと北京である。本来、日本の立場は北京とワシントンの仲立ちをする使命を帯びている。そうしてこそ均衡のとれた平和外交を貫くことが出来る。
今の安倍・自公外交は、この正常な軌道から真逆の安保外交政策を強行している。その悪しき成果が戦争法である。これに怒り狂う北京であろう。それを、こともあろうに戦後70年の国連の場で、「会談」を非公式にでも打診されてOKするほど、愚かな北京外交であるはずもない。
戦争法は、右翼外交官によって具体化した側面もある。結果は、日本外交の破たんを裏付けている。国連での日中首脳会談は不可能だった。
<立ち話の韓国大統領は「日本に理事国資格なし」>
安倍は韓国の大統領に接近、運よく立ち話というよりも、あいさつをかわす幸運に恵まれた。それを日本の新聞テレビに報道させて、日韓首脳会談近しを印象付けさせて、国連外交の得点にしようとした。
だが、韓国の女性大統領は戦後70年たっても改悛しない安倍の歴史問題、従軍慰安婦問題を、国連という場で、昨年に続いて演説、日本政府の不条理・人権認識の悪辣さを訴えた。
要するに、こんな日本が安保理常任理事国?と真正面からNOを突き付けたものだ。安倍の70年談話こそが、日韓のわだかまりを解く絶好の機会だったが、安倍はそうしなかったことへの鋭い反撃だった。
安倍の70年談話を評価する国は少ない。欧米のメディアは厳しく非難した。韓国大統領の提起した従軍慰安婦問題については、アメリカ国民も、強い同情を示している。これについて安倍に勝ち目はない。
<軍刀外交にも重大な懸念>
半島では、当然のことながら日本が再び、軍刀をちらつかせ始めたと認識している。36年にわたる植民地政策を受けてきた被害国の、当たり前の分析と感情であろう。
安倍・自公内閣は、70年前の過去を正当化しようとしている極右政権である。戦後体制に挑戦する不気味な政府だ。そんな国が反省も謝罪もいい加減にして、軍刀外交をちらつかせている。
ここからは信頼は生まれない。疑心暗鬼がつきまとう。
はっきり言えることは、安倍・自公内閣のもとで、特に隣国との外交は最悪・破たん寸前の状況にある。もともとは経済連携することで、東アジアに平和と繁栄の弧が生まれる時である。それを自公政権、背後の日本会議の極右イデオロギーが押しつぶしてしまった。ワシントンの戦争屋を喜ばせているだけだ。
朴大統領の演説は柔らかったものの、研ぎ澄まされた槍で心臓をえぐって、重大な懸念を表明した。国連で通用しない安倍・極右外交を印象付けている。
意気消沈する安倍は、京都を訪問している名もないフランス首相を出迎えて、苦しい胸の内をなだめすかしている?
2015年10月4日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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