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2015年10月03日
昨日、一番目を引いたニュースは、プロ野球セリーグの二年連続最下位のヤクルトのリーグ優勝だろう。政治で言うなら、自社さ連立政権において、当時の社会党委員長の村山富市が内閣総理大臣になったようなものだ。現在の永田町で起きそうなハプニングとはなんだろうか、少し考えてみたが、芽吹きさえ見えない。民主党が政権を取る可能性は、岡田が代表の限りあり得ない。今の党内事情から行くと、リーダーとなり得る人物がいない。野党で、最もインパクトのある政治家は共産党の志位委員長だろう。そこまで一気に様変わりするような事があれば、霞が関改革にも、鋭い剃刀が入るような気がする。しかし、今の民主党では、肉を切らせて骨を断つような芸当は無理に思える。
小沢一郎が民主党に復党、党首にでもなれば、志位委員長を内閣総理大臣に祭り上げる芸当をするかもしれない。相当に、日本の政治もドラスティックになるのだが、まあ、現実的とは言えない。ただ、現在の安倍自民党政権のようなものが、現実目の前で起きているのだから、共産党の委員長が首相になっても不思議はない。志位にしても、多くの点で共産主義を実現するために、直接的手法は取れない。民主党から政権を奪還した後の安倍政権は、本来の自民党ではなくなっているので、右翼と云う色づけがはっきりしてきた。こういう時代に、穏健な共産主義の抬頭は、かなりの面で合理性がある。
中途半端な改革意識では、安倍自民党の暴政を是正するのは容易ではない。真逆である極左をぶつけた方が、上手いこと動く可能性すらあるだろう。小沢一郎が、そこまでは考えてはいないだろうが、日本の針路を本気で考えるなら、“毒を持って毒を制す”(志位君、ごめん!)くらいの、根性が必要だ。TPP妥結も臭みを帯びてきている。安倍政権なら、TPP断固阻止と言いながら政権党になったが、何々、12か国の中で、最もアメリカに親和的だ。今日明日には、あっと驚く「TPP妥結」なんてことも起こり得る。
こうなったら、参議院選では、絶対に自民公明を潰さなければならない。真正右翼も賛同するかもしれない。完璧な同床異夢状態だが、FRBの利上げで、アベノミクスの崩壊が決定的になれば、永田町は一気に流動化する。自民党が一枚岩のように見えるのは、政権を握っているからに過ぎないのだから、政権から滑る落ちるシナリオが見えてきた場合、五つくらいの塊りが出来る筈である。安倍系の政治家が権力を握り続ける限り、日の目を見ない議員が動くだろう。あまりにも酷い、竜頭蛇尾のような政治家で終わりたくない自民党議員は行動を起こす可能性がある。この時、小沢一郎には、もう一度永田町で蠢く立場で活躍して貰いたい。
グローバル経済と云うものは、1%と99%の峻別であり、現状の日本は2:8と感じている人が多いだろうが、それを1:9に移行させようと云う動きが加速する。そうなれば、左翼でも良いじゃないか、少なくとも今よりは良いだろうと云う機運は高まる。村上誠一郎や小泉進次郎、野田聖子、河野太郎、谷垣禎一などは動く可能性がある。自民党の政権危うしの雰囲気を作り上げれば、意外に簡単に政局は動く。公明党だって寝返る可能性がある。安倍官邸が異様に強いと云うことは、一枚岩風に見せる仕掛けがあるからだが、政権から滑り落ちる風が吹いた時には、呆気なく滅びるだろう。多くの政治家が、安倍と高村と菅は酷かった、まるでゲシュタポだったよと、口を拭うに違いない。
日を追うごとに、安倍政権の副作用は、国民の目に明らかになる。トリクルダウンはないといくら言っても、少しはあるのではないかと信じていた有権者は多いだろう。しかし、現実は収入は目減り一方だと気づいた人々も多い。僅かな蓄えを切り崩すには、社会保障の正体がまったく見えないのだから、個人消費は冷え込むばかりだ。内需が冷え込んでいて、輸出も数量が一切伸びないとなると、ここに円高でも加わったら、輸出製造業は、激烈に収益を悪化させる。防衛装備庁のロゴマークが怖すぎる、戦車に軍艦、戦闘機(F35買うんでしょう?)日本のイスラエル化?益々中東を敵に回すつもりのようだ。
オリジナルで、こんな話を展開していたら、週刊文春が面白おかしく書きたてていたとは、幾分遅れをとったようである(笑)。まあ、締め括りと云うのも癪だが、文春が書いている根底にある心根を加味しながら、参考までに引用しておく。ウッカリすると、民主党抜きで「共生社+他党逃げ出し組」で、「反安倍自民政党」が動き出すかもしれない。このような荒唐無稽に思える政治シーンが起きるためにも、安倍の弥縫策が早く露呈して貰いたいものである。筆者も経験上理解しているが、真正保守と真正社会主義は、殊のほか相性がいい。右翼が左翼が、以前はかなりの数で、思想転向例は枚挙にいとまがない。
志位が内閣総理大臣になれば、硬直化した対中関係は改善されやすい。対米関係においても、反中である日本は、米国としても有難迷惑で、そこそこにつき合ってもらいたいわけだ。対ロ外交は、鳩山由紀夫か鈴木宗男(刑期満了からの5年間の公民権停止となったので17年4月まで無理だが)を、北方領土担当大臣に据えれば良いだろう。いずれにせよ、アメリカは10年以内には、アジアから手を引く可能性があるわけで、安倍政権はその役を日本が引き受けたい思惑もあるが、流れからいっても中国のパワーが上回るので、無理。アメリカは必ず日本を見限るよ。その時、対中関係を良好にしておくことは、国益なのだ。
≪「国民連合政府」で大攻勢 共産党強気の背後にあの男
共産党が連立政権入りを前提とした野党勢力による「国民連合政府」構想や選挙協力をぶち上げ、“野党政局”を主導している。“仰天プラン”の威力は十分で、共産党の固定票が欲しい野党第1党の民主党は振りまわされっ放しだ。
9月19日未明、大混乱の末、安全保障関連法が成立した。防衛省の内部文書をすっぱ抜くなど、国会論戦をリードしてきた共産党の反射神経は抜群だった。成立から11時間後、第4回中央委員会総会を緊急開催すると、志位和夫委員長(61)が記者会見を行ったのだ。
志位氏は、(1)「戦争法」を廃止する(2)そのために安倍政権を打倒し、国民連合政府をつくる(3)本気で政府をつくるなら野党間で選挙協力が 必要――との主張を展開した。徹夜明けの記者たちは、突然の提案に寝ぼけ眼をこすって「あわてて記事を書いた」(政治部記者)というほど、電光石火の動き。同じ頃東京・銀座で新味のない街頭演説を繰り返していた民主党の岡田克也代表とは対照的だった。
攻勢はその後も続き、25日には志位氏が岡田氏と会談。共産党が呼びかける党首会談は稀で、永田町関係者を驚かせた。会談で岡田氏は連合政府には否定的だったものの、与党に対抗するための選挙協力には意欲を見せ、志位氏は「大変良いスタートが切れた」とご満悦だった。
野党第3党とは思えぬ存在感を見せる共産党の強気の背景には近年の党勢拡大があるが、加えて心強い援軍の存在も大きい。生活の党の小沢一郎共同代表である。
小沢氏は、かねてから共産党が国政選挙で全選挙区への候補者擁立の基本方針を転換し、野党が候補者を1人に絞りこめば、選挙の帰趨を制する1人区で自民党に勝てるというのが持論だ。
両氏は急速に距離を縮めており、「共産党の政治家は、他党の人間とのサシの飲食は禁じられていると言われているが、8月に2人きりで酒を飲んだとの情報も飛び交っている」(野党関係者)。
小沢氏は、共産党の提案を受けて「頭の切り替えと素早い行動だった。これは他の野党も見習わなきゃいけないね」と手放しで絶賛。これを志位氏は「嬉しい評価」とツイートし、28日には会談するなど両者の息はピッタリだ。
民主党の存在感は見えず、維新は分裂前夜。創立93年の老舗革命政党が、野党の覇権を握るか。 ≫(週刊文春web)
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